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「正解がないなかで学ぶ」を広めたい - 256times by ドットインストール

「え、正解は教えてもらえないんですか…?」

256timesが本格始動してからちょうど半年が経ちました。先生もいない、模範解答も提示しない、というスタイルを貫きながら日々運営していますが、冒頭のような質問をいただくことがあります。

正解がないと不安ですよね、わかります…。

ただ、256timesでは、これからの時代に向けて、なるべく早い段階で、「正解のないなかで学ぶ」というスタイルを身につけてもらいたいと考えています。


「スクールには通っていますが、ゼロからは書けません」

弊社では未経験者の採用もしているため、プログラミングスクールの卒業生の方によく応募していただくのですが、数名のかたにこのように言われたことがあります。

そうなのですね、とよくよく話を聞いてみると、HTML / CSS / JavaScript を勉強して数ヶ月、授業料は数十万円。勉強はおもに動画やテキストを見ながら模写をしているとのことでした。

「では、できるところまででいいので、これを模写していただけますか?」

Zoomで画面共有しながらそのようにお願いすると…たしかに div タグを書いたまま手が動かなくなってしまいます。

「検索すればわかるのですが…」
「もう少し時間があればできそうです…」

そう言われたので「検索してもいいですよ」「時間使ってもいいですよ」とお伝えしたのですが、それでもなかなか完成には至りませんでした。

このような経験から、「ゼロから書くための実力をつけるにはどうしたらいいか?」「プログラミングスクールはどうあるべきか?」について考え続ける日々が始まりました。

「多分、有名大学の卒業生より仕事できますよ」

以前、アジアで学校を運営されている方にお話を伺ったことがあります。その学校の特徴は、「プロジェクトを通じて学ぶ(Project Based Learning)」という手法です。

この手法は一言でいうと、「これをやってほしい、ただ、やり方は自分たちで考えてね」というスタンスです。誰もやり方がわからないため、生徒たちは話し合いながら仕事を分担し、たくさんの失敗もしながら、なんとか期限内に完成させる、というプロジェクトをひたすら繰り返します。

「まだまだ学校を大きくしたくてね、いまは敷地内の建設プロジェクトを生徒たちにやってもらっています。大工さんたちと進めていますが、よくやってもらっていますよ。多分、日本の有名大学の卒業生より仕事できるんじゃないかなあ」

このお話を伺ったのはだいぶ前のことですが、「これからの学習はどうあるべきか」について考えるときに、いつも頭に浮かんできます。そこにはなにか、とても大事なヒントが隠されているのでは…とずっと感じていたからです。

「ユーザーの方にどうなってもらいたいか、ですよね?」

サービスの運営に悩んで弊社CTOに相談すると、だいたいこのように返ってきます。そこで突き詰めて考えた末に行き着いたのが、弊社のサイトにもある、「わからない、を楽しめる人になってほしい」でした。

学生のころは別として、社会にでると、それはもう、わからないことだらけです。しかも正解があるかわからない、正解があったとしても、教えてくれる人がいるとは限りません。たくさんの「?」に埋もれながら、なんとか生き抜いていくしかないのです。

つまり、前述したアジアの学生のような「やってほしいことはある、でもやり方はわからない」状態です。

「正解があるはずだし、間違えたくないから、教わってからやる」という気持ちは痛いほどわかります。ただ、それでは「答えをなぞることはできるけど、ゼロから作ることができない」となってしまうのではないでしょうか。

「正解のないなかで学ぶ」を広めたい

正解がないことが当たり前の状況で、自ら判断して、作りたいものを作りあげる経験を繰り返すことによって、「ゼロからコードを書く力」がついていくはず。

256timesでの学習体験は、そのような考えをベースに設計されています。「先生がいて丁寧に答えを解説してくれる」という従来のスクールとは異なる思想ではありますが、徐々にその成果が現れているのでは、と最近は感じています。

日々、256timesで学ばれる方のコメントを読ませていただいていますが、うれしいコメントが増えてきました。

「?」が「!」に変わった瞬間はテンションがあがりますよね
お互いのコードから学び合う、良い循環ができています

本格始動からまだ半年、もう半年。

システム面でも運営面でも、まだまだ課題は山積みです。舞台裏はかなりバタバタしていますが、メキメキと実力をつけていく受講者の方々のコードを励みに、弊社が実現したい世界を実現するために、日々がんばっています。

「わからない」をあきらめずに、それを楽しむ人がもっと増えますように。
「こんなことができるかも!」で頭の中をいっぱいにした人が世の中にあふれますように。

すべての人にプログラミングの楽しさを伝えることで、
可能性に満ちた、明るい世界を作っていきたい。

それが我々の願いです。

弊社サイトより

弊社のモットーは「地味にコツコツと」で、情報発信も控えめなのですが、これからもサービスに込めた思いを伝えていければ、と思います。

256timesにご参加いただいたすべての方に感謝申し上げます。まだ参加されていない方はぜひ前向きにご検討ください。これからも応援していただければ嬉しいです。


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