週報:PCブッ壊れGW記
・メインで使用しているデスクトップPCが突然壊れた。
・それはもう突然に。ラジオ代わりにTwitchを流しながら、社用のPCで作業していたらふと音声が聞こえなくなった。「配信トラブルかな?」「"なんか配信止まったけどおま環?"とぁコメントしよかな」と思ってモニター見たらBIOSが表示されていた。
・こんな明確におま環ってこと、そうそう無い。
・こんなしっかり壊れたのは初めてだ。購入してから6〜7年、ほぼ休みなく稼働し続けたことを鑑みると、むしろかなり頑丈だった部類だろう。
・BIOSと睨めっこして対応したり再起動を繰り返す。「このエラーなんや……あぁそうかPCじゃ調べられへんやん」も何度も繰り返したし、「もーめんどい、いっそ買い替えよか!どれどれ最近の相場は……いやPCで調べられへんやん!!」も幾度となく繰り返した。
・奥の手の修復ドライバすらダメだったので、結論としてはたぶんOSが入ってるストレージを認識する部位が物理的に駄目になっているとみている。こうなるとネットで調べるだけの素人じゃ太刀打ちできない。PC開けるだけならできるが、部品取り替えなんかは流石にできないのだわ。
・そんなわけで専門の業者に修理依頼をしており、結果待ちである。もし生還したら御の字で、Dドライブのデータだけでもサルベージできたら嬉しいのだが、なにせ初めての事態なのでやや不安である。
・もしそのまま直らなかったらどうしよう。いやまぁ、どうしようもこうしようも新しく買うしかないし、その後逐一環境を整備していくしか無いのだが。
・そんなわけでみなさんに提示できる教訓はせいぜい以下です。
・ここからは一般的な教訓ではなく感想ですが、PCってこんなに生活に直結していて、自分の興味関心であったり生産性の中心を担っているデバイスだったんだな、と改めて驚きました。
・パソコン無かったらなんもできねぇじゃん。
・実際、そうなのである。ネットサーフィンや動画視聴も、調べ物も書き物も、イラスト制作も楽曲制作も動画制作もプログラミングも、格ゲーも音ゲーも。仕事も趣味も暇つぶしも、なんもかんも全部パソコンを介して行なっている。
・今回壊れたパソコンがあくまで私用であり、趣味と暇つぶし専用だったことは不幸中の幸いだ。これがもし仕事だったらと思うとゾッとする……仕事のPCが壊れたら日記なんて書いてる場合じゃなく、向こう数ヶ月のご飯がモヤシになりかねない。
・しかしながら私用パソコンの故障であっても被害は甚大だ。今はまだ「パソコンを修理に出した」っていう初体験の刺激でなんとか平静を保ってるんだけど、「パソコンが無かったら暇つぶしすらできない自分」に結構ショックを受けている。
・連休ド真ん中になんて悲しいことを気づかせてくるんだ。
・本来ならもっとあるはずなんだよな。ランニングとか何がしかのスポーツだったり、あるいは映画館に行くとか有名な飲食店に並んでみるとか、ウィンドウショッピングするとか、そもそももっと健全に友人と遊ぶとか。そんな趣味もあって良かったはずなんだけど、不思議なことに僕のデッキには一枚も含まれてない。なんなんでしょうね。
・コロナ禍で「外に出られないのがストレス」みたいな意見もあったらしいが、個人的には全く理解できないものだ。出なくて済むなら出たくないし、会わずに済むなら会いたくない。もしかしたら生きずに済むなら生きたくないのかもしれない。
・薄暗い部屋の隅で青白いモニターの光を浴びて十数年過ごしてしまった。
・ちなみに今後もそのように過ごす予定である。パソコンくんとして生きてパソコンくんとして死んでいく。遺灰はインターネットの海に流してください。走馬灯はzipでGiga Fileにアップしてください。
・そのように興味関心のほぼすべてをPCに依存してるわりに、僕はPCのことをほぼ知らない。理屈は勉強したが内部を触ったこともないので結局のとこブラックボックスである。結果として専門家に頼らないといけないのがなんとも情けない気がする、こんなに生活を頼り切っている存在なのに。
・いやまぁ、別に水道や電気など様々なインフラも素人にとってはブラックボックスで、基本的には専門家に頼らないとなんだけど。
・この後ろめたさはなんなんだろう……と考えてみたんですが、たぶんPCが仕事道具なのにPCの手入れができてない点が不和になっているんだと思います。料理人が包丁を研いだりフライパン育てたりするのって当然じゃないですか。
・そういう道具に対する敬意と営みみたいな部分が欠けているのがIT業界は良くないのかもしれない。僕が100年PCを使っても、そのPCに付喪神は宿らないと思う。もし宿ったとしても、人間を憎んでいる。
・や、パソコンっていうかなり実用主義的な存在に対して、そんなアニミズムを勝手に持ち込む方が悪いのかもしれないけど。
・そう考えると、漫画のプログラマがPCに対して「よぉし、良い子だ……!」みたいに言ってる描写、かなりしっくりくる行動な気がする。真似した方がいい。
・本来ならちゃんとPCやプログラムの仕様を理解した上で言うのが格好いいんだけど、それにはどうしても時間がかかってしまう。取り急ぎはPCの電源をつけたときやブラウザを立ち上げたときなどにも「よぉし、良い子だ……!」と言っていくことにします。デバイスのコウペンちゃん。
・そんなふうに、せっかく色んな制作を進めようとしたけど一気に何もできなくなり、予定だけぽっかり空いた謎の連休を過ごした。
・そんなわけでフラッと琵琶湖見に行ったりしました。近くに琵琶湖があってよかった。
・琵琶湖沿いを散歩するの、かなりよかった。
・この画像の真ん中らへんにいる、なんか黒い鴨の亜種みたいなやつ。こいつが至るところに居て可愛かった。食料をゲットするために潜水していくのだが、その挙動がなんとも愛らしい。中には潜水そのものがちょっと下手で、なかなか深く潜れてなさそうなぶきっちょも居た。頑張れ。
・何かを釣ろうとしている少年。マジで水際ギリギリにチェアを立てて水面を眺めているおじいさん。芝生でめちゃくちゃに酒を飲んでいる女子会のみなさん。マジで無言で日向ぼっこしてるだけのおじさまたち。芝生でバドミントンをして、強風に翻弄されるも楽しそうなカップル。テントも立てて万全の体制でBBQしている複数ファミリー。日傘のマダムを急かすもふもふの犬。そして僕のように、それらを眺めつつ散歩を享受する者たち。
・「豊か」とはこういうことだ。そんなことを思わされた散歩であった。今すぐインターネットを閉じて、お日様の下を歩き、木々や川、花や人々、様々な自然、明るい世界を、見てきなさい。
・連休、街の混雑度合いが跳ね上がったのだけはかなり嫌だった。
・連休だからって京都来んな。円安だからって日本来んな。琵琶湖散歩しろ。
・PC故障で連休らしい連休が過ごせなかったせいで、連休明けのショックは薄そうである。それでも仕事はしたくないぜ。
・また来週。
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