【保育のお仕事】児童発達支援センターの仕事の魅力ってどんなの?!
こんにちは☺ こどもの世界を広げたい!こどものせかいブログです。
新たに保育士資格を取得された皆様、おめでとうございます!!
次回も保育士試験に挑戦される方、今は一度ゆっくり休んで、エネルギーをためてまた頑張ってください!
今回は、私の経験から保育現場のお仕事の紹介をさせて頂きたいと思います☺
〈参考記事:発達凸凹と定型的発達との違いは?!〉
昔は療育センターやセンターとも呼んでいましたが、児童発達支援センターの仕事を紹介いたします。
まずは、重度の肢体不自由児クラスでの仕事ですが、
当時、私は何も経験のない状態でしたので、最初はかなり大変な思いをしましたが、徐々に楽しさや個性的な子どもたちのかわいさに魅了されていきました
療育の醍醐味だなあと思うまでになったり!?
働き始めた時は、学童クラブの経験しかなかったので、いきなり肢体不自由児クラスは今考えるとかなり無謀だったなあと思ったりもします汗
〈仕事内容〉
・送迎バスによる各ご家庭の最寄りの場所へお迎え、お送り
・登園後、体操やストレッチ PT(理学療法士の先生中心に教えてもらいながら)の指導の下に
・水分補給やおやつ
・朝の会(あいさつ、お歌、手遊び、絵本、名前呼び、寒風摩擦(ストレッチやマッサージ)今日の予定など)
・設定遊びなど
・昼食
・ホールなどで自由遊び
・終わりの会(絵本、手遊び、名前呼び、お歌、あいさつなど)
【具体内容】
まず、朝に支援センターや別の駐車場から出発してマイクロバスでご自宅にお迎えにあがります。
母子で通園したり、子ども単独で通園したり、家族の方が直接、車なんかで通園してこられたりいたします。 それは子ども自身の状態によるところが大きかったと思います。必要な支援のタイプや障害の程度の違いですね。
登園後は体操したり、ストレッチをして体をほぐします そして水分補給やおトイレを定時にして、保育所のように毎日の設定遊びや行事をおこないます♪
また、食事やトイレトレーニングも大切な支援になります。スプーンやフォーク、お箸の持ち方や使い方、食事の姿勢や食べ方を1対1や1対2で支援していました。それもあまり完璧にやりすぎると、食事自体が嫌なものになったりすると本末転倒なので、さじ加減が難しかったり… 食事は好きでも、スムーズに速く食べるのが難しい場合がありますので、こちらの気持ちの余裕が大切です。
一日の楽しみであるはずの食事と、食べ方を身につけるのとバランスをとりつつ支援することになります。
この国のお箸という文化笑 結構難しいんですよね、障害のある子どもには…
手づかみで食べる国に生まれていたら、問題なし!なんだけども、残念ながらこの国はハードルの高いお箸を使わなくちゃいけない文化で!
あとは世間の目と言いますか、障害受容ですよね。ファミレスなんかで手づかみで食べていても、あー、そういうことねっ!ってくらいになるといいのですが、そうじゃないので、親御さんはどうしても食器を使ってほしい!と考えられます。
うーん、外で食事をとること一つとっても、世間の無理解は障害のある人の生活にとっては、大きな壁なんです。
トイレについては、その子ども一人ひとりのやりやすい方法を探りつつ、便器自体の形状を体に合わせて手作りするということもあったりで、実はなかなか大変なんです、これが。
でもトイレが成功した時のあの感激!! 保護者さんと一緒に大感動! 一度味わってください笑
設定遊びは私のセンターでは毎日2種類していました。 肢体不自由児ですので、達成感を意識して、部分的な参加や最初の部分や終わりの部分のみの参加であったり、支援をしつつ全体に参加したりといった感じです。
内容は保育所などと同じような遊びも多いですが、肢体不自由児の場合は、感覚統合的な体全体を大きく使うようなダイナミックな遊びが多くなります。
バランスボールに支援者に支えられながらのったり、大型のブランコにゆったり揺れたり、バスタオルに寝ころんで揺らされたりして遊びます。いわゆる、はしごや平均台のような、サーキット遊びは難しくなります。
遊びそのものが、そのまま肢体不自由児にとってのリハビリや支援につながるようなイメージです☆
遊びの中で、体を動かすこと、友達を意識すること、返事や挨拶をすることやルールを意識することなど、遊び自体が子どもの成長発達のきっかけになるという感じです。
それが療育と言ってもいいかもです☆
そこは定型発達児の保育と同じかもしれません。
軽度の発達障害のクラスになると、幼稚園のような勉強的要素も入ってきますが、基本は遊びが中心で、いかに子どもが遊びを主体的に潜在能力を発揮して参加できるか、というところが支援員の見せ所です!
他には遊動円木に乗ったり、ボールプール、粘土遊びやスライムの感覚遊びなんかも大好きな子が多いです。
またおやつ作りや工作もおこないました。肢体不自由児でもやるんです笑
障害のある子どもにはかなり?!頑張ってもらわないと難しいものもありましたが、支援者が支援するところ、子どもが頑張るところを考えるのが難しいのですが、とても重要な仕事です。
私は当時非常に甘い支援員でしたので汗、嫌なら参加しなくてもいいよ!なんて考えがあり、ある意味では成長発達にとって大切で必要なことは何だろう?!と深く考えるようになりました。
それが今でもいい経験になっていると思っています。
子どもに対して受容や共感のみでも大丈夫?!子どもと深く関係性を築いた支援者として、他に何かプラスアルファの支援をしなくちゃいけないんじゃないかとか悩み、葛藤するようになりました。
アレコレ悩みつつ、試行錯誤しながら療育をしていくうちに、こちらの支援方法や声かけで子どもを前向きに気持ちをのせることがひじょーーに大事なんだなあって思うようになりました笑
若かったなあ汗
でもでも、発達支援センターの子どもたちは、ある意味では定型発達の子どもたちよりも努力しているところがあります。 それは認めてあげたい! あと、もっと認めてあげてほしい!!
どうしても、保護者の方や支援者は、この子はこういうところに不自由さがあり、定型発達の子どもと比べると克服するべきところなんだという見方になりがちで。。
何々することは不可、何々することに難アリみたいな評価ですね。だから定型発達の子どもよりも努力しないといけない!みたいなね、、
それが自立に向けて支援が必要な子どもの見方であり、仕事なんだと。
それは違うんじゃないのか?って 。もっとなんというか、障害のある状態で生まれてきたこと自体を認めてあげたい!というかね。
発達支援センターの子どもたちは毎日のように、作業療法や理学療法、言語訓練などを受けていたりします。
そういう訓練を受けることが運営面で補完する役割になっているところもありますが、子どもたちは泣きながらでも必死に頑張っていることもあり、そんな一生懸命頑張る姿を見ると、定型発達の子どもたちよりも頑張る必要などないし、定型発達に近づかないといけない!って考えは違うと、今でも思います。
当然、保護者としての考えはまた違っていたりします。かなり厳しくて少しくらいストレスになってもいいから、訓練などををしっかりさせてほしい!将来のために!という想いが強かったり。
やっぱり当事者の親御さんになると、将来を考えて、少しでも自分で出来ることを!って思うもんだと思います。
それは否定できない。
でもでも、訓練によってすべてが改善されるわけじゃなく、生まれてからずっと変わらないところがあるなら、それはその子ども自身であり、その子どもの一部であるって思ったりします。
それがたとえ障害があっても、一人の人間として、人格や主体性を認めるってことじゃないかなって。
なので、障害受容って支援者のみじゃなくて、社会全体が意識しないといけないものだと思います。
〈参考記事:本当に障害のある人は居ない方がいいのか?!〉
保護者に対しては、お子さんへの想いは特別なので、あまり強くは言えないけれど、支援する側はそれも込みで、保護者に対しても気持ちに寄り添って支援しないといけないと思います。
〈魅力〉
魅力はなんといっても成長発達を間近で感じられること! 少しずつ立ったり、歩いたり、また言葉が出たりと何かができるようになるって本当に凄いことで、大人になると目に見えて成長することってなかなかないことですし、、、
感動的です!!
成長発達を支援し、それを身近に感じる、、、
それは定型発達であるとか非定型発達であるとかは関係なく、保育の魅力ですよね☆
小さなことかもしれないけど、そんな変化に日々気付くことができればできるほど、感動できますし、やりがいもあります!
今回は肢体不自由児クラスの事を書きましたが別に発達障害児の支援もあらためて書くかも、、
〈発達凸凹や発達障害など、困っている子どもの支援方法集 ここま〉
いつか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺
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