タロットカードの意味を覚えるのに疲れてしまった人へ
金鑽です。
私はタロット専門の占い師として鑑定所に所属していました。その後占星術や他の占術等を扱うことになるのですが、私の神秘学のはじまりはタロットカードでした。
タロット占いは今も昔も非常に人気の占術です。カードが示すメッセージに多くの人が魅了されます。特に昨今では様々な種類のタロットカードが出ており、人気のほどが伺えます。
タロットを体験したことがある方は、なんて不思議で面白いものだろうと思われたのではないでしょうか。
昔鑑定したお客さまから『ウソ発見器みた~い!』と評されたことがありました。そうそう。カードが心を読んでいるんじゃないかと思うくらい心情とカードがリンクするんですよね。だからタロットの前ではごまかしができないのです。そんなタロットはよき相棒。人生の中で迷ったり悩んだり落ち込んだ時、前を向いて進んでいけるような気づきを与えてくれます。
タロットを愛好する方たちが増えていくということは、タロットを通じて自分らしさに気づくことができる、自分と向き合ってオリジナルの人生を創っていける人が増えると私は信じています。
ですが、せっかくタロットが好きで勉強を始めても、意味が覚えられないという理由でタロットから離れてしまう方は多いと思います。それは非常に残念なことです。なぜならタロットを理解するのに意味を覚えることはあまり重要ではありません。
この記事ではタロットカードを学ぶのに大切だと思うことを書いていきます。
この記事はこんな方に向けて書いています。
・独学でタロットを勉強しているが意味の理解につまづいている方
・タロット占いでなかなかリーディングができない方
・タロットの意味の理解に四苦八苦している方
・意味を覚えるのに限界を感じている方
・タロットが好きで始めたのに意味の理解が難しくて投げだしそうな方
このような方にタロットカードの理解を深めていただけるきっかけになればと思い書かせていただきました。
もくじ
入りやすいがゴールが見えない。それがタロット。
多くの人がやる学習法
本に羅列されている意味を全部覚えようとするな
タロットカードの絵は象徴
おわりに
入りやすいがゴールが見えない。それがタロット。
占術の中でもタロットカードはチャレンジし易い部類だと思います。カードはネットで購入できるし、今では専門書も豊富にあります。
カードの意味を覚えて占う。実にシンプルです。
『そうか、カードの意味を覚えれば占いができるのね。じゃあ本に書いてあること全部覚えよう!』
これが迷宮への入り口です。
多くの人がやる学習法
タロットカードの専門書にはカード1枚1枚について丁寧に解説が書いてあります。そこにはカードの意味がたくさん書いてあります。類似した言葉や、はたまた真逆とも思われる言葉など、様々な言葉が羅列されています。
『この本に書いてあるたくさんの意味を覚えれば占いができるのね!』
そう思って本に羅列されている意味全部を覚えようとしていませんか?
そして占う際には、なんとなく状況と当てはまりそうな単語を本の中から探していませんか?
本に羅列されている意味を全部覚えようとするな
タロットカードを使って占いをして、本を見ながら答え合わせのようになんとなく状況と当てはまりそうな単語を本の中から探すというやり方は、初めのうちはいいかもしれません。カードと意味を感覚的に理解する練習になります。ですが、ずっとこのやり方でタロットをするには少し無理があるかと思います。特にタロット占いでプロを目指したい方には。
それはいつどんな時でも本に書いてある言葉から意味を探さなくてはならないからです。これだと選択肢が狭く、占いで知りたかったことに対して狭い視野でしか説明がつかなくなってしまいます。
意味の暗記に依存するとのびのびとした表現は出にくくなり、タロットに行き詰まりを感じていくことになるでしょう。
ではどうすればいいか。
意味を覚えるのをやめてください。
タロットカードの絵は象徴
意味の暗記をやめたら、一体タロットの何を学べばいいの?
そう思われるかもしれません。
カードにはそれぞれ意味が込められています。
だから本に羅列されている言葉を意味と思って覚えようとする。
ですがそれで本当に納得のいくリーディングができるかというとそうではないと思います。
意味を理解することは間違いではないのですが、象徴としての意味を理解することが大切なのです。
タロットカードの本質を考えてみてください。ズラッと記載されている意味がすべてではないのです。
しっかりとした根を張る幹の上になる枝葉をイメージしてください。タロットカードも同様で、基礎の上に表現された言葉たちなのです。
タロットの本質はカードの意味ではなくカードの示す象徴なのです。
タロットカードの絵は何を描いているでしょうか?
それは象徴としての絵です。
例えば0番「愚者」
ライダーウェイト版の愚者だと、旅人が楽観的な雰囲気で描かれていますね。
これは自由さを意味しているようにも見えるし、無計画性を意味しているようにも見える。楽観性を感じるし、可能性は未知数な感じもします。
愚者というシンボルが表現する自由性、それをプラス面とマイナス面で理解していくことが大事です。
タロットカードの絵は絵ではなく象徴として捉えてください。意味ではなく象徴を理解してください。これはタロットをマスターするにあたりとても重要なことです。
カードの根本的な部分は象徴です。その象徴を理解することによって、カードへの理解が深まります。
カード1枚1枚のストーリーを感じてみてください。
世界観を感じ取ることに注力してみてください。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
タロット学習は複雑です。特にはじめの頃は色々な本に色々なことが書いてあるから戸惑います。リーディングができなくて途中で諦めてしまったり、暗記が苦手だからやめてしまったという話を聞くととても残念な気持ちになります。大切なのは意味ではなく象徴の理解。ここをポイントにタロットに取り組んでみてください。取り組んでいるうちに、内側から湧き上がる言葉が出てきます。是非タロットと仲良くなって自分らしい生き方を創造していきましょう。
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