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料理コンクール対策

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マニアックな、「料理コンクール対策」についてのnote。 高校生から一般、プロまで主に西洋料理の目線で記していきます!(^^)! Let's start cooking.
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#技能五輪

アスピックを仕上げるには、細心の注意が必要です!

■はじめにそれではゼリー掛けが終わったと思いますので 、引き続いてポリッシュの除去について説明をしていきます。分かりやすく言うとゼリーのバリの部分を取り除く作業です。粘性の強いゼリー溶液なので、蒸しタオルでしっかり吸わせてやってもやはりバリが付いてきます。ここでは同じように熱源を使いながらポリッシュの部分を取り除いていきます。 ■熱源を用意する一昔前までは温めたペティナイフで切り取って除去する方法が用いられていましたが、今現在ではあまり使われていません。盛り付けた後などはは

ゼリー溶液の準備・展示料理対策

■はじめにそれでは今回はアスピックと呼ばれるゼリー溶液を使ったコーティングのテクニックを記していきます。そもそもアスピックとは、ゼラチンと水もしくは少量の砂糖などを使った特別な混合物を使用している、食べ物を保存するプロセスになります。展示料理の場合は、表面の乾燥を防ぎ、艶やかに表面を輝かせるテクニックになります。当然ながら安心して食べられるものでなければなりません。それでは順番に説明していきます。 ■器具類の準備ゼリーをコーティングする場合は、全ての食品が出来上がっていなけ

さぁ、料理コンクールにチャレンジしてみよう!(コールドフード編①)

■はじめにそれでは今回からは、学生さんからリクエストのありました冷製展示料理のスタートについて記していきます。 こういったテキストの文章は、料理の世界大会やワールドカップ、日本国内での様々な大会でのメダル獲得を保証するものではありません。 今回この文章にすることは、料理コンクール参加者に自慢できる製品を作成する方法を記すことである、ルールブックを逸脱しないよう選手が理解できるようにすることにあります。 私の考えとしては、プロではない学生さんの料理コンクールは様々な技術や知識

技能五輪西洋料理を総括する

数回に亘りお送りしてきました技能五輪ですが、ロシア・カザンでの国際大会も終了し、2年後の上海に向けて新たなスタートを切りました。 幾つか質問をいただきましたので、簡単にポイントをまとめました。どうぞ、前向きに取り組んでください。 何度もお伝えしていますが、この文章は私の個人的見解なので完全正解ではありません。一つの情報として、参考にしてみてください。 キムタオルの使い方 台拭き、器具拭き上げ、下敷きなど ラップの使用方法を考える 最小限の使い方、台の上に

第57回技能五輪西洋料理職種 審査基準について考察する

■はじめにいよいよ技能五輪西洋料理職種対策も最終回となります。今回はルールブック15ページに記されている採点基準について考察していきますが、この大会は、通常の全国大会とは少し意味合いが違います。なぜなら技能五輪国内大会は、技能五輪国際大会へ向けた日本代表を選出する大会ということです。もちろん2年に1回の開催なので、西洋料理の場合は来年度、すなわち第58回大会の優勝者が上海での技能五輪国際大会日本代表になるはずです。 今回参加をする方や、来年チャレンジしてみようと思われる方は

第57回技能五輪西洋料理職種 使用器材について考察する②

■はじめに技能五輪西洋料理職種の機材一覧表について2回目を記していきます。 ルールブックでは14ページの右側の表になりますが、調理室で選手全員で使用する機材になります。台数に限りがあったりしますので、他の選手とかぶらないようスケジュールが必要になります。 ■共通使用機材一覧について今日を見ていくとある程度の機材は揃っています。フードプロセッサーやミキサーも常備されていますので、わざわざ持ち込む必要はないはずです。揚げ物用の鍋は四つ用意されています。揚げ油も、四つの鍋全てに用

技能五輪西洋料理職種 器材一覧について考察する

■はじめにそれでは今回は技能五輪西洋料理職種の機材一覧表について考察していきましょう。その前に本日2019年8月22日早朝に速報で入ってきました結果では、2023年の技能五輪国際大会開催地がフランスリヨンに決定になっています。国内から愛知県が立候補していましたが残念ながら落選した模様です。正式な発表はおそらく愛知県からあると思いますが、どちらにしても2年に1回開催されますので、ヤングシェフは、是非国際大会入賞を目指してください。 ■器材一覧表についてルールブックの11ページ

技能五輪「西洋料理」職種 共通食材集計表について考察する

■はじめに技能五輪西洋料理職種対策については4回目をお届けします。今回は共通食材集計表というルールブックの4ページ目について考察します。技能五輪では使える食材が決められており、持ち込むことができません。レシピを作る段階でしっかりと食材の記入漏れのないように準備をすることが必要になります。また現代社会に大きく問題を提起している、「無駄をなくす」ということや「廃棄やロスをなくす」ということにも気を使って分量を決めていくことをお勧めします。 毎回同じことを伝えしますが、ここに記さ

第57回技能五輪全国大会「西洋料理」職種 提出書類について考察する

■はじめに技能五輪西洋料理職種対策について3回目をお送りします。今回は提出書類についてということでルールブックの3ページを中心に考察していきます。何度もお伝えしていますがこれから記されていることは私の勝手な考察であり、決して正解ということではありません。何回もルールブックを読み返し指導者とともに色々と取り組んで下さい。 どうしても理解不能や不明点があった場合は、競技課題等に関する問い合わせ先がルールブック3ページに記されています。必ず不安要素をなくすように努めて下さい。また

技能五輪国内大会 西洋料理 競技仕様について考察する

■はじめに昨日からスタートした技能五輪西洋料理についての考察ですが、これはあくまで個人的な見解ですので正解とは思わないでください。正解は課題に取り組んでいく選手自身が必ず導くことができるオリジナルのものであるはずです。今日は競技の課題について考えていきます。 ■第1課題オードブルhttps://www.javada.or.jp/jigyou/gino/zenkoku/n_57/kadai/30.html ルールブックの2ページを見てください。3コースメニューの競技課題が記

第57回技能五輪全国大会「西洋料理」職種 競技課題 1ページ目について考える

■はじめに技能五輪全国大会西洋料理職種について色々と考えていきますが、基本的に今後記すことは正解ではありません。私自身が勝手に考える妄想的なものですが、ほんの少しでも参考になればと思っています。本当の正解とは、何回も考え時間をかけて競技者本人が作り上げるスケジュールになります。 何度もお伝えしていますが若手のコンクールです。必ず指導者やメンターがしっかりと寄り添って、丁寧で確実、安心できて安全なスキルを伝えていってほしいものです。 ■時系列での競技日程を考える(開始前)1

ヤングシェフの登竜門「技能五輪」本年度競技課題発表について考える

■はじめに少し世間を騒がし、ごたごたしている愛知県で開催される「技能五輪」の課題が8月15日に発表されました。大会開催の3ヶ月前に発表される競技内容ですが、1ヶ月以内に料理のレシピと写真を提出しなければなりません。23歳以下の選手で行われる大会ですので、各教育施設や職場での上司がヤングシェフの選手を導いてあげなければなりません。今年度の様々なルールを確認しながら準備を進めてください。 また現在高校生の方や調理師学校に入りたての方は、来年度に向けて取り組みを始めるのもいいかと