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第57回技能五輪西洋料理職種 審査基準について考察する

■はじめに

いよいよ技能五輪西洋料理職種対策も最終回となります。今回はルールブック15ページに記されている採点基準について考察していきますが、この大会は、通常の全国大会とは少し意味合いが違います。なぜなら技能五輪国内大会は、技能五輪国際大会へ向けた日本代表を選出する大会ということです。もちろん2年に1回の開催なので、西洋料理の場合は来年度、すなわち第58回大会の優勝者が上海での技能五輪国際大会日本代表になるはずです。

今回参加をする方や、来年チャレンジしてみようと思われる方は、必ず今すぐアクションを起こしてください。初めから何もかもがうまくいく選手などは一人もいません。うまくいかないことを改善しながら、上海では大会でゴールドメダルを取れるよう、本気でチャレンジしてみてください。

■競技中の審査対象

当然ながら全国大会であり、日本代表選考会なので、正式なジャッジシートは非公開です。また毎年競技課題も違うので、細やかな審査項目はアップデートされていくはずです。ここではルールブックで公開されている審査の対象について考察しましょう。

まずは競技中ですが、道具や機材の使い方や基本技術が最初に 挙げられます。 基本的なことですので、皆さんは分かると思いますが、横着な器具の使い方は絶対にやめてください。
味付けについてや、盛り付け方法、衛生観念、作業態度、身だしなみについてチェックを対象としています。

味付けや盛り付けについては、提出したレシピに沿って完璧に仕上げてください。衛生関連については常にきれいな作業台を意識し、手洗いなども保健所から提示されている洗い方を実行してください。身だしなみはとても重要です。どうしても人間は第一印象が大切になります。誰よりもきっちりとした身だしなみをして、陪審員の前で堂々と競技を行ってください。

またエネルギーの無駄遣いについても記されています。ガスや水道の無駄遣いは絶対にやめてください。当然ながらペーパータオルやラップも必要以上に使うことはやめましょう。

■調理後の審査対象

通常のコンクールの場合、テイスティングをする時は、フロアーのジャッジが残って、選手の行動を事細かく審査しています。ですから審査員の数が少なくなったからといって、絶対に気を抜かないようにしてくださいね。制限時間内での後片付けも重要です。時系列でのタイムスケジュールをオーバーしないようにトレーニングを進めてください。

材料の無駄遣いについても細かく記されています。使用可能な部分を絶対に破棄しないでください。少量でもラップなどに包んで冷蔵庫にきれいに取り置いておくことが必要になります。

■その他の審査対象

正確なレシピの作成が最初に挙げられています。正確なレシピとは、正しい材料の明記、正しい分量、正しい作り方、正しくわかりやすいメニュー名、綺麗な写真などが考えられます。これは締め切りがありますので、必ず締め切りに間に合うように提出してください。

基本を忠実に作業し、決められた時間内に提出することが求められます。この項目については、複数回トレーニングすることで達成することができるはずです。

■採点基準について

こういった料理のコンクールは、料理に対してポイントが加点されることはありません。技能五輪においても限定法が用いられます。すなわち協議開始段階で全員が満点の点数を持っているということです。

衛生状態や調理及び付け合わせ、演出、味の基準に従って、100点からの減点法で採点が行われる大会になります。当然ながら陪審員の決定は絶対であり、覆ることはありません。

■まとめ

いかがでしたか? ある程度の審査基準が記されているので、選手と指導者としても非常にわかりやすいルールブックになっています。西洋料理の場合、機械加工や製図、コンピューターのプログラミングなどと違い、これが正解というものはありません。それは選手個人個人がオリジナルのレシピを作成し、調理をするからです。

ですからどの選手にも優勝するチャンスありますし、陪審員に関しては、.これほど難しいジャッジングはないと考えます。どうか選手の皆さんや、今後大会を目指すヤングシェフの方々は、恐れることなく大会へチャレンジしてください。素晴らしい出会いが待っているはずです。



Let's start cooking (*^^)v 料理コンクール対策に特化したnoteです。 楽しく取り組んでいきましょう! リクエストはコメント欄からどうぞ\(^o^)/