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ヤングシェフの登竜門「技能五輪」本年度競技課題発表について考える

■はじめに

少し世間を騒がし、ごたごたしている愛知県で開催される「技能五輪」の課題が8月15日に発表されました。大会開催の3ヶ月前に発表される競技内容ですが、1ヶ月以内に料理のレシピと写真を提出しなければなりません。23歳以下の選手で行われる大会ですので、各教育施設や職場での上司がヤングシェフの選手を導いてあげなければなりません。今年度の様々なルールを確認しながら準備を進めてください。

また現在高校生の方や調理師学校に入りたての方は、来年度に向けて取り組みを始めるのもいいかと思います。各都道府県にもよりますが、選手選考は年末から年始にかけて行われることが非常に多いです。各教育施設の先生や職場での上司に相談して、チームとして取り組むことが勝利する秘訣となります。


■ルールブックを熟読してください

https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/zenkoku/n_57/kadai/30.html

まずは上記のサイトにアクセスしてください。西洋料理に関する様々な必要書類が一覧になっています。必ず全てをプリントアウトして、何回も読み直しをしてください。意外と熟読することを徹底していないがために、正解と全く違う方向への料理作成が行われているのが現状です。料理に使える食材、タイムスケジュール、提出する場合の温度や重さ、など既に正解が記されていますので、確実にルールブックを読み解いてください。

■ 3コースメニューであり食材が決まっています

ルールブックを読むと3コースメニューを停止する事がはっきりと分かります。一皿目はオボラクトベジタリアンです。二皿目は、丸鶏を使ったメインディッシュになります。付け合せの数量も指定されています。三皿目は、デザートになりますが、チョコレートを使用するようになります。また当日30%ほどのミステリー食材が提示されます。

料理を開発する上で注意すべき点は、ルールブックを確実に再現するということです。使用する食材や、提出すべき温度、重量、時間など、よく考えてしかも指定された食材を最大限美味しい状態で提出することを目指してください。

何度もお伝えしていますが、ヤングシェフにはすべて一人で行うということは不可能です。良き指導者が絶対に必要になりますので、選手以上に指導者の方々に努力が必要になります。

■使用できる機材をチェックする

現代社会においては、様々な調理器具の進化があり、働き方改革に大きく貢献されています。しかしこういった料理の大会では、少し時代に逆行している部分があります。それは選手のナイフスキルや 調理のスキルを見るために必要な方法だと理解をしてください。

例えば皮むきは間違いなく調理器具なのですが、こういった料理大会では使用することができません。なぜならば選手のナイフスキルをしっかりと見てあげる必要があるからです。

通常の業務で使っている布巾についても考えてみましょう。技能五輪国際大会は、ヤングシェフの国内大会優勝者を決めるだけの大会ではありません。本来の目的は、日本代表を選出する大会であり、国際大会で譲位入賞を果たすための選考です。従って審査ルールも国際基準に準じています。クッキングペーパーやキムタオルを使って非常に衛生的に調理を進める必要があります。

■まとめ

いかがでしたか? 今回は非常に短めにお伝えしてきましたが、一度ルールブックをダウンロードしプリントアウトして読んでみてください。また明日から、細かい内容について精査していきましょう。初めは分からないことばかりかと思いますが、何事も継続する事が本当の力になっていきます。ぜひ頑張ってください。

いよいよロシアカザンで技能五輪国際大会が開催されます。この大会期間中に2023年の開催都市が決定されますが、日本の愛知県とフランスのパリが立候補しています。(スイスは見送ったのかな?)2021年の上海大会の後の大会になりますが、是非、愛知県には頑張ってほしいものです。

今週末セレモニーを控える「Aichi Sky Expo」中部国際空港のすぐそばに新しい国際展示場がオープンします。大会は、そこで行われる予定なのでとても楽しみです。

https://www.aichiskyexpo.com/




Let's start cooking (*^^)v 料理コンクール対策に特化したnoteです。 楽しく取り組んでいきましょう! リクエストはコメント欄からどうぞ\(^o^)/