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何をするかより、誰とするか。ウィルゲート、逆境から生まれたチーム

富岡大貴です。すごくすごく遅くなりました。今回は人の失敗から学ぼうぜって感じのお話です。人の教訓とかって本で知識として身につけられるのでいいですよね!!今回はウィルゲートという会社の物語です。僕はあまり読書感想文とかは得意ではないので読みづらかったらごめんなさい!!!!!!!!!!

小島梨揮さんの「ウィルゲート 逆境から生まれたチーム」を読んで。
この本は小島梨揮さんが18歳で起業したものの、どん底に落ちてしまい、そこからまたまた乗り越えていくところまでを書いたものです。22歳で1億円の借金とかいうパワーワードが書いていました。やばすぎる笑

なんでこの本を読んだか

この本は弊校の田辺先生からのプレゼントです。GENIEがキャリア甲子園の決勝まで進出したことのお祝いみたいな感じで出た賞が図書カート5000円分から始まりました。
5000円、図書カードを4等分するわけにもいかないので先生は考えたわけですね。本を買ってそれをくばれば4等分!!
なるほどな。

先生が本を持ってきました。
4つ、ラッピングがしてあります。
「好きなのを取って行ってください。」
私たちはじゃんけんで本を選ぶ順番を決めました。僕が1番です。
僕はラッピングされていて内容も表紙も全くわからない状態の本をとります。
4人順番にとっていきます。

いざ開封の儀式!!

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私が今回読むのは「ウィルゲート 逆境から生まれたチーム」です!!
逆境から生まれたチーム、カッコ良すぎんか??!!かっこいい!!
でも内容的には倒産寸前まで追い込まれてしまって大ピンチから乗り越えていく感じなんだろうなー。
起業しても失敗しちゃうんだ、起業したくないぞ。
こわ。起業とか今の所なにも考えてないし、今はしたくないな。
起業するとかすご、やば。やっぱり起業する人って頭がいいのかな。何か昔から頭が冴えてて超絶エリートがするものなんだろうなー

この本を読む前には、そういう考えが僕の中にありました。


読んでみた

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どうやらこの人は目標もなく起業をするんだー!って感じだったぽいです。
小島さんが企業を決めたのは高校2年生のとき。彼は昔からの友達の吉岡さんに電話していつか社長になるんだと語ります。
この吉岡という人がなかなかいい人でしたね。この二人は昔から地元のスポーツ少年団のような組織でドッヂボールをしていました。
その時のチームメイトが二人で企業をしていくというのが物語のスタートです。

16歳、高校1年生

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高校に入った小島さん、岡山県から東京へでてきて東京で遊びまくります。東京での日々は刺激的で、楽しい毎日を過ごしていましたがそれにも飽きてしまいました。彼は今の生活に何かが足りないと思い始めます。

それは情熱的な日々です。

小島さんはチームでドッヂボールに打ち込んでいる時のあのチームとしての一体感何かに本気で打ち込むという熱い日々のようなワクワク感が足りないから最近楽しくないんだという風に感じ始めました。あの頃の情熱を取り戻したい!!このままではだめだ!!と悟ります。

それで色々と考え始めます。彼が行っていた学校は慶應義塾大学付属の高校でした。文化祭はレベルが全然違っていて芸能人とかもくるとかそんなレベルなんですけど、小島さんはそこに後夜祭実行委員会に入ります。2004年でパソコンが普及し始めたくらいの年に後夜祭委員会にはパソコンがバリバリできる人がそろいます。小島さんはそこでパソコンの勉強を始めました。後夜祭実行委員会の挨拶の役を誰にするのかという話が出されて小島さんはその役に選出されます。彼はそこで自分の強みは「仲間」。個人で1位になれなくても自分の至らないところを補ってくれる仲間と一緒なら何か大きなことができるのではないかという考えを持ちます。そこから企業をするという発想になっていきます。

高校を卒業すると小島さんは大学に行きながら企業をはじめます。最初のビジネスはネットショップです。インターネットが流行り始めるくらいの時期の話です。小島さんはネットショップサイト制作本を10冊くらい買って独学でサイトを作り上げていきます。高校生だった小島さんがネットショップを作るのにかかった時間はわずか2週間。すごすぎる。

そこから彼のビジネス人生が始まります。

寝る時間も半分、授業にも出ない、学校にもいかない。

ビジネスの世界はプロアマチュア関係ない世界です。高校生からはじめたというのはなんのブランディングにもなりません。客が求めるのはそんなものではないですからね。大変そうだなーって思います。寝る間も半分にする勇気(それはそれほどでもないけど)とか大学に行かないとか、本気度を感じますね。


そんなこんなでビジネスをしていきますが、全くネットショップのものが売れません。広告を出さないといけないらしいです。それで広告代理店に多額のお金を払って広告を出してもらうのですが、まったく訪問者数は伸びず、お金だけが吸い上げられ、挙げ句の果てには広告代理をしていた担当者が消えてしまいます。全くひどいですよね。

でもビジネスの世界はそんな感じっぽいです。そこで小島さんは自身の経験から信頼してもらえる広告代理サービスを始めます。Googleとかそういう検索エンジンに引っかかりやすくするとか、ページに広告を乗っけるとかそういうものです。成果が出たらお金をもらう。成果が出なかったらお金をもらわない。これはウィルゲートにとって良くない風に思えますが、この時まだ企業から1年たったかたってないかくらいです。自分たちの技術力を身につけるために色々頑張るし勉強する、お客さんは成果が出なかったらお金を払わなくてもいい。つまりwin-winな関係です。

そんな感じで色々と自分の持つ技術分野を増やしていきます。WEBサイト制作、ネット広告代理店、WEBコンサルティング、WEBマーケティング代行、SEOなど色々と手をつけています。



株式会社設立

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株式会社設立が決まりますウィルゲートの始まりです。WILL(志)を開いていく(Gate)でウィルゲート。志は世のため、野心は私利私欲。野心でなした事柄は1代で消えてゆくは、志は必ず受け継いでくれる者がいる。そんな思いでウィルゲートにしたらしいです。最初はメンバー10人から始まります。そのあと月商が1000万を突破し、会社を大きくするために外部資本を導入し始めます。自己資金だけに頼っていると攻めたチャレンジができないのでどうしても外部資本が必要になりました。当時20歳です。外部資本をいれると自分だけの会社ではなくなります。後々信頼問題の話があるのでそれまで。

設立1年も経たないうちに資金調達4000万円を手にしたウィルゲートは今まで手に出せなかった即戦力のキャリア人材を採用することを始めます。小島は技術力が高い人材を採用していきます。即戦力は強いんですけど、即戦力は前会社でののキャリアがあります。つまり前の会社と比較されちゃうんですね。

「前の会社ではこうだった」

「この会社ではが整ってない、だから無理」

などという文句が即戦力従業員から溢れるようになり、いつの間にか雰囲気が最悪になっていきます。ベンチャー企業はそう行った制度確立とかまで全てを一から作り上げていく必要があるという小島社長の考えとは裏腹に従業員にはどうやらそういう考えがないものが数人いるらしく、自分の価値観ビジョンの相違があり、会社の業績はどんどん落ちていきます。雰囲気が悪いとストレスがさらに溜まっていきますしね。でもこの原因は社長の小島さんにあるのでした。リーダーがビジョンを語っていない。迷走していたらしいです。確かに、リーダーがどこを向いて船の舵をとるのかがわからないと船員もわけわからんすもんね。それでは従業員は混乱します。

会社の中にも熱量の違い価値観の違いというものがあります。一緒に働いている人に興味がないように見えたり、熱く頑張っている同僚を冷ややかな目で見たり、影口を叩いたり、無視したり、人は追い込まれると人間性が出るものですね。人間が怖い笑。

そんな感じで会社の雰囲気は悪くなり、みんな頑張らなくなり、赤字になっていきさらに従業委員は抜けていきます。つらいなあ。これがウイルゲートショックの始まりです。

ウィルゲートショック

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「今のうちの会社のは、メンバー同士がコミュニケーションを自動的に生める環境がありません。誰も喋りません。誰も愛社心を持っていません」そんなことを従業委員から言われてしまいます。会社を愛せる環境づくりをしなければならない。社長の小島には会社の雰囲気を変えなければこのままだと会社が倒産することを、前々から気づいていたものの、痛いものがありますね。

会社のため、全体プレーを考えている人が少ない。会社を愛せていない。

何を考えているのかわからないので、コミュニケーションも難しく、心の拠り所は売り上げの数字へと変化していき、個人プレーがあちこちで勃発組織は狂っていきます。自分にも心当たりがありますね。

チームワークが悪いんとこうなってしまいます。自分もチームでロボカップに出ていたんですけど、僕が熱すぎたり、メンバの技術力が周りと追いついていなくて冷めてしまっていたりで温度差があったり、コミュニケーションが取りづらかったりした時期がありました。僕はその時にリーダーをしていたので人をうまい具合に回すのに悩んでいたあの時の自分と並べて考えてしまいました。チームワークとかコミュニケーションとかって自分たちで雰囲気で築いていくものなので難しいんですよね。すごく共感できました。

ここから合併の話とかがあって色々あって組織がどんどんと崩壊していきます。合併相手がウィルゲートのことを知らないところで悪い噂を流したりしてウィルゲートの業績は落ちていきついに22人いた会社から11人が辞めました。流石にメンタルがやばい時、一本の電話がなります。お母さんが倒れました。会社も家族もどんどん悪い状態に追い込まれていきます。すごくかわいそう。

倒産が噂され、投資者から呼び出され投資金全部返せと言われ22歳で1億円の借金を背負うことになります。

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これですね。内部崩壊で1億円の借金。

ここで社長の小島さんは従業委員と面接をします。ビジョンの共有と覚悟の確認。長いものだと2時間ぐらいで、これからこの考え方で黒字回復できるまで本気で働いてくれるかどうかなど。リーダーとメンバーが本音で語るのは結構難しいですよね。社長に悪くいうのをためらうのが普通なんで、従業委員の人も大変ですね。経営陣従業委員コミュニケーションが取れていないとそこの間にある溝は深まり、お互いが何を考えているのかが全くわからないまま、どんどんと関係が悪化していくことになる、だから考えを統一させる必要があり、今回の行動に移ったということです。僕もそうすればよかった。あのときそれはできていたかな?色々と考えさせられます。

面接の後に、自分たちと考え方が合わないと感じた従業委員が辞めていきます。

V字回復。黒字転換への道

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従業委員が辞めていくウィルゲートショックの中で小島さんは「ビジネスの力は人や組織や会社を救う力であり導く力である」と感じます。会社を救う力というのは、プレゼンスキルではないですし、技術力でもないです。小島さんはウィルゲートショックの経験から、最後まで残ってくれたメンバーのような価値観をもった人たちと働きたいと思い、新規採用を始めるのですが、ここで小島さんが求めたのは「人に何かしてあげることが自分の喜びだったり、みんなのために自ら率先して嫌なことでも引き受けたりする人」です。お客さんのために、会社のために、同僚のために働き、助け合いながら一緒に歩んでいける「仲間」こそが、チームに必要なもので、考えであると小島さんは気づきます。

そのあと、会社で人の何倍も働く吉岡さんの頑張りっぷりを見た従業員もやる気を出し、全体的に士気が上がり、雰囲気は良くなり黒字転換へと進んでいきます。本気の先には感動がある。とかもなかなかかっこよい名言でした。

考えの共有と人のことを思って、思いやりを持って働くと、全体プレーができて良くなっていくんですね。すごく理想的でいいなと思いました。今では100人以上がこの会社に勤めており、未経験からでも情熱的で同じ考え方をしている従業委員であれば採用もしているっぽいです。


この本を読んだ感想

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チームで開発とかチームでプレゼンとかチームで企画してなにかをするとか、経験してきたんですけどやっぱりチームワークって大事ですよねって本当に思います。考え方の違いから組織に亀裂が入っていくとかも経験したことがあるし、自分にとってこの本はなんというか、共感できる部分があってすごく運命を感じました。じゃんけんで選んだ本。なんとなく手にしただけなのにここまで色々と考えてしまうのだとちょっと、なんか気持ち悪さすら感じてしまいます笑。それくらい興味深くて面白かったです。

組織に大事なのはコミュニケーションビジョンの共有仲間。それと他人を思って接すること。ですかね。というか人間に必要なものってこれじゃんね。ビジネスは人間のゲスい部分が浮き彫りになることがあると感じました。人間誰しも裏表があるのは当たり前で、それでも一緒にやっていくかなければならない人間社会の難しさとか、色々知れてよかったです。人に必要なのは愛なんだなあみたいな月並みな感想とかもあります。愛というものは無償で人のために何かを尽くすこと。私欲の愛ではない方の愛(人に何かをしてあげる)が、人と物事に取り組んでいく時に必要なのだということを、この本から学ばせていただきました!!



他のメンバーと比べて投稿が遅くなってしまってよろしくないですが、以上で僕の感想とさせていただきます。

5669文字の長い記事読んでくださってありがとうございました!!
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