新しいモノを作りながら、古き良きモノについて考える。
お店づくりで大事にしていること。
なんでもかんでも、新しいものを使わないということ。
今日は、お店づくりで大事に考えていることと、その理由の話。
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うちは、小さいけれど創業100年を超える麹屋です。
どうやら、一般的に、100年続くか、三代以上継承していると老舗と言っていいらしいので、老舗の部類に入ります。
本当に小さく小さくやっているので、あまり大きな声で老舗というのも憚られるのですが、先人たちからずっと続いているということは、それだけで誇れること。
わたしは嫁に来た立場なので、余計にそう思っています。
今回、新店舗を作っているのも、この長く続いている麹屋を、なんとかして次の代に渡したいという一心から。
なんとか、もう少し安定した状態にして次の代にバトンタッチしたい。それには、新しい事業で、新しい層に知ってもらうことから!そんな気持ちがあります。
新しい事業とはいえ、母体の麹屋が一番大事。
麹が作れなければ、何も出来ない。。。
だから、新店舗オープンに向けて準備するぞー!って、単純にそこだけにのめり込めないのが切ないところ。
チマチマ出来る範囲で陳列を考えたり、備品の下調べと購入をしています。
備品などを選ぶ条件は、出来るだけ自然に作られたモノで、長く使えるモノ。
プラのものより、木製、鉄製など。
ストローなら、プラより紙製のもの。
机や、椅子なら、プラスチック製よりも、木材できている物。作りがシンプルで、長く使えるもの。出来るだけ、丁寧に使われていたであろう古道具など…
そんなことを基準に選んでいます。なので、決めるまでの時間がめっちゃ長い!買い物に時間がかかります。
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なぜか、このうちに来てから、新しいものよりも、古くから普通にあったものを使いたい気持ちが大きくなっています。
なんで、そんなふうに思うのかわからなかったけど、今日、ハラヒロシさんのツイートをみて分かったことがある!
多分、わたしは、点になりたいんだなぁ。
こうして、商売を、家を、残して来てくれた先人と、これからの人を繋ぐ点。
残してもらった古いモノと、私たちが作る新しいモノ。
この二つを経年変化させて、それを次の代に繋ぐ。
きっと、古いものに惹かれるのはそんな気持ちが根底にあるからだと気が付きました。
なんとなく、思ってただけの時と違って、こうして言葉にして表すとなんだかとってもクリアになって、自信が持てる!(気がしてる)
なんとなく、これでいいのかな〜って常に不安なんですよね。(実のところ)
でも、今日はスッキリした!多分、わたしこれでいいんだと思う。(そんな気がする)
まだ、不安にもなるけど、もう残りわずかな準備期間も楽しまなきゃ損!
頑張ろ。
オープンまで、あと23日!
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