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【感想】日向坂46配信ライブが魅せた楽曲演出がとにかくファンタスティック

もう楽曲の演出がほんとにずるい。すごい。鳥肌。泣く。

個人的に印象に残ったのが、

・『ハッピーオーラ』
・『窓を開けなくても』
・『永遠の白線』と『未熟な怒り』
・『川は流れる』
・『こんなに好きになっちゃっていいの?』
・『キツネ』

なので、これらについて感想を。
22人の音楽隊と風変わりな仲間たちによってワクワクドキドキが止まらなかった7月31日。思い出しながら書いてる今も興奮と感動が蘇ります。

セトリや大まかなストーリーは各メディアをご参照ください。
個人的にはナタリーさんのレポが臨場感も写真もあっておすすめです。

心弾むピアノアレンジ『ハッピーオーラ』!

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 盛り上がる一曲の『ハッピーオーラ』。OP定番の『ドレミソラシド』に続き2曲目に登場。開始に盛り上がる曲を2曲ほど持ってくるよくある流れ。

かと思いきや、普段コール&レスポンスを行う間奏部分がピアノアレンジに変わり、音楽隊に扮したメンバーがラインダンスを踊ったり、楽器を演奏しだした!!いつもと違うアレンジにワクワクが止まらん!!なんか可愛い!!こりゃいつもと違うぞ!!

物語のオープニング、プロローグ、序章のような……不思議な世界へようこそ!と言わんばかりの心弾むワクワクアレンジで、一気に物語の世界に引き込まれました。


22人で作る飛行機は圧巻!『窓を開けなくても』

 『窓を開けなくても』は空の世界から飛び立っていくシーンで使われていました。
この曲は7人のユニット曲で、サビで7人が飛行機を作って?飛行機になって?飛ぶ振り付けがユニークで可愛い。

それをダイナミックにアレンジして、歌唱は7人だが、サビでは22人全員で大きな飛行機に変身!ステージ一面に広がる大きな翼は圧巻!!
背後のスクリーンに流れる雲や天高くそびえる塔の映像とぴったり合って、本当に優雅に大空を羽ばたいているようだった。ナウシカかラピュタのワンシーンみたいだった。

個人的にこの曲が特別好きというわけではなかったからこそ、演出によってこんなにも存在価値が強くなるのか!と驚きました。


時が戻ってひらがなへ『永遠の白線』『未熟な怒り』

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 時計のキャラクターがパニックになって時の流れが逆戻り。その後に出てきたのが、ひらがなけやき時代の衣装をきた1期生の『永遠の白線』と二期生の『未熟な怒り』。白線のイントロの瞬間「はぅっ!!」と漏れる声。

つまり、物語の展開に合わせて日向坂からひらがなけやきへと時間が戻り、当時の衣装で当時の楽曲を披露したわけですよ!!

もうね、ずーっと鳥肌。ずーっと涙。
この2曲が当時の衣装で披露されたことに感動したのはもちろん、物語とリアルをこう絡めてくるか!と。感動と興奮の演出だったなあ。


ARとともに進化し続ける『川は流れる』

 ARを使った川の表現がキラキラ美しかった。
「壊れてた時計が元どおりになって時が正常に流れ出したことで川の水も流れるようになった」ストーリーもどこか哲学的で、『川は流れる』のテーマでもある人生の壮大さをよりいっそう強く感じた

ARは演出として華があるけど浮きがちだなあ・・と思ってたけども、ストーリー展開・曲の雰囲気・会場を流れるように移動するメンバーと合わさると非常に神秘的で、配信ならではの映像美だったのではと思う。

ところで『川は流れる』は初披露時から衣装やフォーメーションにこだわりを持ってる印象があって。ライブで見るたびに「いい曲だなあ・・・」と思わされる。
日向坂46の進化を象徴する曲のような気がします。


『こん好き』はさらに幻想的なフェードへ

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 今回アレンジによってイメージが一転したのが『こん好き』。
バラードなので、ライブの雰囲気を変えたりしっとりタイムのために振りを入れずに披露されたりもしていたが、今回は本来のダイナミックな振りを活かしながらの大胆アレンジ。

衣装は白、袖やスカートがヒラヒラ舞うカーテンレースのような清楚系。さらに指にも1メートルほどのヒラヒラを装着。
この状態で踊るとあら不思議。なんということでしょう。
振りは変わらずバッキバキなのに天女がそこで舞っているではありませんか。ダンスから舞に生まれ変わったのです。

ARで彩られた泳ぐ魚の群れや浮かぶクラゲなどと一緒に舞う姿は、そう、まるで人魚のよう。こんなにも幻想的になっちゃっていいの?
 

誰もが化かされ『キツネ』はシン・キツネへ 

 もうね、度肝を抜かれたとはこのことですよ。いやこの曲でここまでする!?っていう。

「令和のラブマシーン」こと『キツネ』は爆上がりナンバーなので、何も手を加えずとも、

「キツネきたあああああああああああああーーーーーーーーーーーー!!」

なんですよ。それを、ストーリー上に偽物の音楽隊を登場させて、本物とのバトル勝負に持ち込む展開からこの曲でダンスバトルをかましてきたわけ。
イントロで偽物の黒衣装チームと本物の白衣装チームがステージの上段下段に別れて対峙するシーンはもう激アツ!!!!テンションがやばいことに。

しかもそれで終わらない。
ステージ上で黒白のチーム衣装がいつの間にか入れ替わり、さらにいつの間にか全員白衣装に着替えてる!いつ衣装チェンジしたのか本当にわからん。え、今の時間で着替えたの!?ではなく、あれ?着替えてる?いつの間に!?な訳。早すぎるタイヤの回転は止まって見える、みたいな。

クソダサフォントに定評があるキツネはここにはもういません。これはクソカッコいいキツネです。シン・キツネです。キツネにつままれて気づけばいい感じ!!!

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換気タイムにもユーモアを忘れないのが日向坂46

 間に換気タイムが設けられ、ライブを五分ほど中断。この入りが日向坂のライブらしいなと思いました。

物語のキャラクターが出てきて、スクリーンにセリフが映し出されそれに合わせてキャラも動く。説明が終わった後、スクリーンには「第3.5章 換気の時間」のタイトル。
「今から感染対策のため換気させていただきます」なんて業務的にアナウンスしてもいいのに、キャラクターに言わせ、3.5章と物語に組み込むユーモアが本当に素敵。
こういうところでもこちらを楽しませてくれて幸せいっぱい胸いっぱい!


あとがき

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 ライブ終了後、画面に映る「ご視聴ありがとうございました」の文字が涙で霞む中、しばらく幸せの余韻に浸っていました。
日向坂のライブはいつもそう。悲しくもないのに泣いてしまう。
涙は感情が高まると出るという。この多幸感は笑顔を超えた表現方法を求めてくる。

 今ライブは1つの物語が軸となっていて、ストーリー展開と関連づけて楽曲を組み入れる形でした。

その結果、上記で述べたように全ての楽曲に披露された意味があり、場面に合わせたアレンジや演出を加えることで物語のファンタジー性も際立ちました。最初から最後までずーっと絵本の世界の中。
今までのライブでは、会場が一体となって盛り上がりまくる時間帯や少し落ち着いたポイントを作るような、セットリストとしては定番の作られ方だったように思います。それでも圧倒的な熱量を生み出していたのに、さらに多くの演出を加えて楽しませてくれたわけです。

このライブを境に、その楽曲が持っていた印象がグレードアップされた人は自分だけではないと思います。
こんなことされてしまうと末恐ろしい。
次は何そしてくるの?どの曲がどんなふうに使われるの?
ひらがな時代も含めた全楽曲がセトリ候補。
予想できない楽しみとセトリを妄想する時間が増えてしまった。

先人は言った。
「日向坂46は最新の現場が最高の現場だ」と。
誰かが叫んだ。
「進化は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きているんだ!」と。
ライブのたびに過去最高を更新するのは、日向坂46がライブで進化し続けてきたから。
「日向坂で会いましょう」や外番組でのバラエティ面での活躍が目立つが、ライブを常に進化させてくるあたり、やはり日向坂46はライブモンスターであり進化し続けるグループなのです。

22人の音楽隊と風変わりな仲間たち!!
素敵な時間をありがとう!!!!!!!!!

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