限界同人女が同人BL小説1冊書く方法
前回、「「Nola」で同人BL小説を書いてみた。」という記事を書きました。
たくさん見て頂き、ありがとうございます。
3年ほど経って、少しやり方が変わってきたので、現在のやり方をまとめようと思います。
1.思い込みを考える
特に障害がないと、「好き!」「俺も!」で終わっちゃうので。
まずは、主人公の願いがすぐには叶わない理由(思い込み)を考えます。
前回も使っていた「ストーリー・ジーニアス」と、最近は「トラウマ類語辞典」の2冊を使って、ゴリゴリ考えています。
2.書きたいセリフを書く
辻褄なんて関係なく、「こんなシーン見たいな」をノートに書き出します。
これが少ないと後工程で詰むので、たくさん。
クライマックスで使いたいセリフが出てくるまで頑張る。
3.付箋でシーン作成
セリフをシーンごとに分割して付箋に書いていきます。
ペタペタと。
4.付箋を25個にしつつ、並べ替え
25シーンになるように、必要なシーンをぺたぺた追加していきます。
25シーンなのは、ひとつの付箋を1000文字で書くと、25シーンで2万5,000字で、私が出している同人誌1冊の分量になるからです。
何も考えないと、25シーンにはならないので、付箋を俯瞰して、以下2ポイントがクリアするように、並べ替えたり、エピソードを追加したりします。
①感情曲線がきちんと描けているか
主人公の願い⇔叶わないと思い込んでる考え
の間を右往左往しているかどうかチェック
相手役とイイカンジになった~って思ったら、やっぱり叶わないと打ちひしがれるシーンを作って~という感じに。
その振り幅を段々と大きくして、クライマックスで「絶対に叶わない」というドン底を作って、ラストで主人公の願いが叶って大団円★にします。
②強弱がついてるか
イベントばかりだと疲れるので、シリアスパートが続いたら、遊びパートとして、ご飯シーンorイチャコラシーンを入れます。
この付箋をぺたぺたやってるときが一番楽しいかも知れない。
5.執筆
Dropboxにシーン分のテキストファイルを作成して、付箋の内容を転記。
後はひたすら書いていきます。
25個の付箋を1日1つ書くというのを(土日は計算に入れずに)平日だけでやると、単純計算で5週間で同人誌1冊分のデータができます。
その後に、インデザインに流し込んで、整形。
印刷所の〆切に滑り込む……と、約2か月で同人誌が出来ます。
まぁ、そんなに簡単にはいかないので、〆切前に泣きながら原稿してるんですけどね(笑)
今回、作成した小説はこちらになります。
プロットと完成形を読み比べたりしてみてください(笑)
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=1908315
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