見出し画像

「Nola」で同人BL小説を書いてみた。

長年同人BL小説を書いてきた私が夏コミ(コミックマーケット98)の新刊を書くにあたり、小説家専用エディタツール「Nola」を使ってみたので、作業した記録をまとめてみようと思います。

1.Nolaとは

「Nola」とは小説家専用エディタツールです。


PCからアクセスも出来るし、スマートフォンのアプリもあります。
家にいるときはノートパソコン、通勤中はスマートフォンからいじりたい私に最適でした。

使い方はこちらのnoteが詳しいです。
私も会員登録前にこちらを読んで、使ってみようと思いました。

2.プロット準備

Nolaで一番お世話になっているのは、プロットのページです。
起承転結の下の枠に説明が書けるので……

画像1


こんな感じにカスタマイズ。

画像2


以下の目安はツイッターで流れてきた創作論とか、商業小説の枚数を実際にカウントしたりして、私がしっくりきた基本構造みたいなものです。


出会い(1万字)※全体の10%で事件発生へ


関係浅堀(1万字)・関係浅堀2(0.5万字)・関係浅堀3(0.5万字)・関係浅堀4(0.5万字)・関係浅堀5(0.5万字)・エロシーン(0.5万字)


事件解決のキー人物登場(0.5万字)・別れ話。落ち込む。事件解決への行動・展開(0.5万字)・終結(0.3万字)・仲直り(0.3万字)


関係深堀(0.5万字)

数値は合計約7万字にする場合の目安です。
(現実は、そんなに予定通りには……(泣))

3.ネタ出し

全体像は決めたのでネタ出しをば。
これはNolaには機能がないので、別のアプリを使って、推しを中心にしたマインドマップっぽい感じで思いついたものを書き出していきます。

画像3

今回は、攻めがカフェの店員で、受けが医者でカフェの常連客というのは決めてあったので、「こんなエピソードが読みたいんじゃあああ」という情熱の赴くままに(書くのは自分ということはこのときだけは忘却)。

4.貫通行動とか、内面の物語とか呼ばれるやつ

障害も何もなく出会った瞬間に恋に落ちてくっついてくれるなら、話は簡単なんですけどね。そうはいかんのじゃ。
推しが簡単にはくっつかない理由は、この本を読みながら、作ってます。

ストーリー・ジーニアス 脳を刺激し、心に響かせる物語の創り方/リサ・クロン/著 府川由美恵/訳 本・コミック : オンライン書店e-hon

Nolaに「内面の物語」を書く場所があれば最高なんですが(笑)そういう機能はないので、コピー用紙にぐりぐり書いていきます。

5.プロット作成

ここからがNolaの本領発揮!
Nolaのプロット画面でエピソードごとに箱を作って、ポコポコ貼っていきます。

画像4

画像5


全体だとこんな感じ。

画像6


箱を作っていったときに、エピソードが足りなかったり、全体を眺めて弱いときは、またマインドマップに戻って、うんうん唸ります(笑)
「承」だとエピソードが5個は欲しいし。。。せめて1つのエピソードで3000字ぐらいは書けるくらいのネタが欲しいし。。。( ̄▽ ̄;)

Nolaのプロット画面で便利なのは箱が自由に移動できることでした。
全体を眺めて、流れがおかしいなと思ったら、いろいろ入れ替えてみます。

画像7


アナログだと付箋でやってた作業なのですが、通勤途中に「あ!あそこの流れこうしたい!」「今思いついたエピソード追加したい!」となったときに、Nolaだとちゃちゃっとスマートフォンから修正が出来るので便利でした。

6.執筆

Dropboxにテキストファイルを作成して、プロットの箱ごとに書いていきます。
(Nolaで直接書いていたら、電波の状況か何かでデータの保存ができなくて全消しという憂き目に1回遭ったので、ここは全幅の信頼を置いているDropboxで……ごめん……)

書き終わったら、Nolaの執筆ページへ貼り付け。

画像8


あとから追記したり、削除したり、細々した修正はNola上でやりました。
読み返すときもこの執筆ページに最新のデータがまとまっているのでラクでした。

7.登場人物

推しの身長や体重が思い出せないときもNolaの登場人物ページに書いておけば、すぐに参照出来て便利でした。
(年齢操作しているので、推しの年齢が一番忘れやすい……)

画像9


8.最後に

PCの前にどっかり座れる時間が少なく、通勤時間や昼休みなどでこまめにポチポチ書いていく社会人オタクの私には、Nolaはとても使いやすいツールでした。
これからもNolaにお世話になりながら、同人BL小説を書いていきたいです。

今回、Nolaで書いた小説はこちらになります。
プロットと完成形を読み比べたりしてみてください(笑)

ひだまりの家


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?