西川敬一@ブロックス

株式会社ブロックス 代表 いきいきと働く人、組織を応援するブロックスという会社の代表で…

西川敬一@ブロックス

株式会社ブロックス 代表 いきいきと働く人、組織を応援するブロックスという会社の代表です。メルマガに書いたコラムをnoteで発信していきます。 ブロックスWEBサイト:http://www.doit-fun.jp/

マガジン

  • 働くことが楽しくなる会社づくり

    ブロックスが毎年開催している「日本を元気にするセミナー」の内容をご紹介しています。今回は「人生が輝く働き方」をテーマに、5名のゲストにお話を伺いました。

最近の記事

遠回りの道、プロセスの大切さ

先日、ある勉強会で、ネッツトヨタ南国の横田相談役と西精工の西社長に、「結果とプロセス」について話し合う機会がありました。 業績・利益がなければ会社は存続しません。だから「結果」を出すことが求められます。結果が出ると人は活気づきますし、そこに報酬と結び付けば一層喜びが高まります。しかし、「結果」を出すことばかりに固守すると、かえって良い結果がでないことがあります。結果を出せない人を追求したり、強く非難する。次第に会社の空気が悪くなる。結果、全体のやる気が低下し、結果も出なくなる

    • ブランドのバトン

      「あの会社の商品なら間違いない」と、その会社の名前を聞くだけで信頼が高まり、モノやサービスを購入する時の決め手のひとつになります。多少高くても購入しよう。あの人にも勧めよう。お客様の信頼の証がブランド力です。 もちろん、全国に名が響く会社のブランド力は大きいですが、地域にも主婦に絶大な人気を誇るスーパーや地域で長く活躍する老舗の和菓子屋さんなど企業規模に関わらず、どんな会社にもブランド力というものがあると思います。 ただ、そのブランド力は簡単に作れるものではありません。

      • やる気スイッチ

        時々、塾などのCMで「やる気スイッチ」という言葉を聞くことがあります。 「やる気スイッチ」というのはどんなことなのでしょうか。 褒められてやる気になる、叱られてやる気になる。確かにスイッチのようなものがあるのかもしれません。 やる気スイッチを「押してあげる」という代表的なものは「褒める」こと。子どもは(大人も)人から褒められると嬉しいので「褒める」とやる気になります。その上、ご褒美などをもらうとさらに嬉しいので、また褒められようともっと頑張る。ただ、こうした外からのやる気の付

        • 良き社風

          企業にはそれぞれ独自の社風があります。 社風はその企業が持つ、独自の慣習や雰囲気ということですが、その空気は社長をはじめ、そこで働く社員の人たちが作りあげています。 話しやすい雰囲気、意見が言いやすい雰囲気、助け合うことが当たり前になっている雰囲気、みんながお客様のことを一生懸命に考える雰囲気。こんな良い雰囲気だと仕事はしやすいはずですし、会社も成長していくはずです。 しかし、こうした雰囲気はどのように生まれているのでしょうか。 会社が良い雰囲気になっているということは、

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        • 働くことが楽しくなる会社づくり
          2本

        記事

          誠実な人達

          先日、いつも利用するコンビニエンスストアに立ち寄ると、店長らしき人から声をかけられました。 「申し訳ありません。前回、お買い上げいただいた時に、他の商品の分までお支払いをされていたようで、こちら、お返しさせていただきます。」と謝られ、ビニール袋に入った152円を渡していただきました。 私は、いつもICカードで払っているので気づかなかったのですが、店長は私のことを覚えていてくださって、お返しするために小銭を用意してくださっていたようです。本当に申し訳ないという気持ちで謝れる

          仕事の厳しさ

          令和の時代に、昭和の話をするのは本当に時代遅れですが、昔は厳しい人ががたくさんおられました。厳しいというのは、偉そうに振る舞ったり、こき使うということではなく、「いい仕事をすること」に本気で取り組み、自分にも、周りにも厳しいという人です。 私が育った映像制作の業界では、監督、カメラマン、照明、音声など、様々な独立事業主が現場に集まり、ひとつの作品を作るために、喧々諤々議論をしたり、いいものが撮れるまで何度もやり直しをして、みんなでいい作品を作ってやろうと必死に頑張っていまし

          「楽しさ」の歯車が回り出す瞬間

          「やらされ感」ではいい仕事ができない。仕事は楽しくない。 これは心の中では誰もがわかっていることですが、上司の命令だからやるしかない、仕事だからしょうがないと、やらされ感を覚えながらも、与えられた仕事をなんとかこなしていけば、なんとか仕事は進んでいきます。 昭和の時代は、そんな感情を持ちながらも「歯を食いしばってやるのが仕事だ」「好き嫌いを仕事に持ち込むな」と気持ちを奮い立たせてみんなが頑張ってきた時代でした。やらされ感であろうがなかろうが、なにくそと働いていていくのが常

          「楽しさ」の歯車が回り出す瞬間

          役立つ喜び

          仕事の喜び、働きがいの要素はいろいろあると思いますが、その中でも「役立つ喜び」は誰にとっても大きなやりがいではないでしょうか。私も先日、一年かけて関わらせていただいたある会社の研修の最終日に、参加者の方がやる気になって取り組みをはじめられた姿をみて、本当にうれしくなりました。どんな人でも、自分が全力で取り組んだ仕事で、誰かが喜ぶ姿を目にすると、たいへんだったけど頑張った甲斐があった、やって良かったとしみじみと嬉しさがこみあげてくるのではないでしょうか。 太古の昔から集団で

          人柄

          以前、大手芸能プロダクションの社長のお話を読ませていただいたのですが、芸能界で売れる人はやはり人柄が良いことが大事だということでした。誰に対しても謙虚で、ちゃんと挨拶をする。感謝の気持ちをもっているから、スタッフにも愛され、だからまた使ってあげたいという気持ちになる。最後は人柄だと書いておられました。 確かに、長く芸能界で活躍するタレントさんを見ていても、表では面白いことを言って笑わせたり、逆に毒舌であったとしても、裏側では後輩や仲間を大切にしたり、スタッフの人たちを大切にし

          謝れるリーダー

          先日、ある会社の研修をさせていただいた時のことです。 冒頭、その会社の社長がみんなに話があるということで、あることについて謝罪されました。詳しい内容は割愛しますが、社員の皆さんの前で「自分が悪かった」と謝られたのです。社員の皆さんもびっくりされていたようですが、私も、こうやって素直に自分が悪いと認め謝罪できるリーダーは本当に素晴らしいなと感じました。 経営でもチーム運営でも、必ず結果が出ない時やうまくいかなくなる時があります。そんな状況の時に、リーダーがどういう姿勢を示す

          勝利至上主義の弊害

          スポーツの世界のことはあまり詳しくありませんが、少し前から勝利至上主義が問題になっているそうです。 そもそもスポーツは勝利を競い合うもので、それ自体には問題がないのですが、指導者やその周りの人たちが勝つことだけを追求するあまり、体罰が起きたり、燃え尽き症候群になったり、スポーツが嫌いになり辞めてしまう人もいます。 まわりから日常的に過剰に勝利を求められると選手は成功や失敗、勝利か敗北という結果ばかりに気にするようになる。それがプレッシャーを生み、実力を発揮しにくくなる。

          勝利至上主義の弊害

          お客様は弱者である

          「お客様は神様です」という言葉は、歌手の三波春夫さんの言葉です。 ご存じの方も多いと思いますが、これは「お客様を神様なのだから何でも言うことを聞かなければならない」という意味ではなく、三波春夫さんは、自分の歌手としての姿勢として、「歌うときは、あたかも神前で祈るときのように、澄み切った心でなければ完璧な芸を見せられない」という趣旨が本来の意味です。 しかし、これが誤解されて使われるようになり、自分はお客様だ、店員より上の立場だ、神様だと偉そうな態度をとるお客様が出てきてしまう

          お客様は弱者である

          「ありがとう」が多い職場

          「ありがとう」という感謝の言葉が多い職場、そんな言葉が一切交わされることがない職場。 「あなたはどちらの職場で働きたいですか」と尋ねられたとすれば、ほとんどの方が前者と答えられるのではないでしょうか。後者の職場、忙しさの中で人間関係が希薄になった殺伐とした雰囲気を感じてしまいます。 「ありがとう」という言葉は人間関係の潤滑剤。「ありがとう」と言われると誰でも嬉しくなるし、その人との心の距離が近くなる。つまり、職場に「ありがとう」という言葉が多いということは、そこに良い人間関係

          「ありがとう」が多い職場

          お客様に寄り添う営業

           自分が一人の消費者として商品を購入する時に最近感じることですが、昔に比べてお客様に寄り添ってくれる営業や販売スタッフが多くなったような気がします。  営業といえば、一昔前は、いかに商品を売り込むか、いかに買わせるかと押しの強い人が多かったような気がしますが、さすがにそれでは物が売れなくなってしまったのでしょうか、お客様の立場に立って一緒に購入を考えてくれる営業に切り替わってきたのかもしれません。  先日も、自動車保険のことである会社のコールセンターに電話をしたのですが

          お客様に寄り添う営業

          自分で決定する

          時々、リーダーの人たちから「うちの部下はやる気がない」という言葉を良く聞きます。しかし、本当は部下のやる気を引き出せないのはリーダーの問題で、正しくは「私は部下のやる気を引き出せていない」ということだと思いますが、やる気の問題はいろんなところで問題になります。 よく「やらされ感」「やらされている感」という言葉を使うことがありますが、意外と曖昧です。「本当は、自分はそうしたくないのに、人からやり方を強制されて、やりたくない・納得をしないままやっている。だからやる気がわか

          問題・課題を見つけて解決する力

          問題と課題。よく使われている言葉ですが、若い人たちはこの違いに気づかず、自分の悩みを自分でなかなか解決できない。そんな人も多いように感じています。 本当はこうしたいけど、うまくいかない。理想と現状のギャップが「問題」です。 その人が、「こうありたい」という理想をもって追いかけているからこそ、「問題」にぶつかるわけですから、理想を持たないようにすれば、問題は簡単になくなります。 「自分には何も問題がない」というのは、一見良いように見えますが、それは追いかける高い理想がない状

          問題・課題を見つけて解決する力