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奥川地域づくり協議会 8月定例会実施 -奥川住民と地域の現在・未来を探る-

夏の暑さがだんだんと増し、奥川も全国と同様に日照り続きの毎日です。そんな暑さの中、本協議会では8月定例会を8月9日(水)に実施しました。今回は、事務局・役員メンバーだけでなく、地域住民の皆さんにもお越しいただき、地域ビジョン策定のための意見交換会を行いました。


1.報告事項(事務局・役員より)

・会計報告および会員申込み状況

今月は新たに自治区1集落(全集落20集落のうち16集落加入)・正会員1名、サポート会員1名が増えました。徐々に、地元の方々の協力も得られ始め、大学生や社会人、アーティストの皆さんが人足や滞在制作などで奥川を訪れた際などに、本協議会の奥川への想いに共感いただきご支援いただくケースが多くなってきています。本協議会にご支援いただける読者の方は、下記リンク先より【入会申込み】および【会費支払い】をお願いいたします。

・集落維持活動(人足/にんそく)

この夏も奥川地域で要望のあった集落に対して、草刈りを中心とした堰や農道などの整備のため人足ボランティアを大学生・社会人の皆さんお呼びして実施しました。詳細な参加人数・日程は下記の通りです。
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7月23日人足/福島大学生3名、西会津町民(奥川除く)2名(中町・道目集落)
7月30日人足/大学教授・社会人3名参加(五ヶ村堰/複数集落跨る堰の人足)
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春には水路整備(側溝掘り・落ち葉上げなど)、夏には道路・堰周辺整備(草刈り・枝打ちなど)、今後、秋にはもう一度雪が降る前に水路整備を行ない、冬には集会所周辺などの除雪を各集落で行なっていきます。少子高齢化がかなり進んできている奥川においては、地域外からのボランティアの方々との協働による郷土保全は不可欠です。ぜひ皆さんのお力をお貸しください。ボランティア募集は随時下記リンク先のLINE公式アカウントで情報を配信しております。ご登録よろしくお願いいたします。

・集落の教科書づくり(奥川・中町集落)

奥川・中町集落にて、会津地方振興局様の令和5年度会津地域移住促進・定住支援事業”集落の教科書づくり”がスタートしました。日本の田舎には、各地域特有のルール(地域の慣習や住民の役割、共同作(地域維持活動、人足等)、しきたりなど)があります。そう言ったものはこれまで地域に入ってみないとわからないものでしたが、そこのギャップを解消すべく、新しく集落に入られる方に向けた"集落の教科書を作ろうワークショップを進めています。ワークショップファシリテーションは西道紗恵さんにお願いし、集落の皆さん一緒に移住者の方が移住しやすくなる集落の教科書をこれから作っていく予定です。今後、この様子は各種地元メディアで流れる予定です。

令和5年度会津地域移住促進・定住支援事業 / 会津地方振興局

・奥川地域集落カルテ

現在、全集落集まってきたものを集計する作業を行なっている。主には各集落行事(主に人足)関係をまとめているが、細かい祭礼などの各集落行事は除いて簡略化している。他にも情報が集まってきているので、そちらはビジョン策定などに活用できるよう共有しながら進めていく。

・各種広報活動報告

Instagramを新たに開設し、運用スタートしました。また、引き続き、LINE公式アカウントやnoteにて本協議会の活動情報やボランティア募集などの情報発信をしています。奥川地域向けの会報誌については、夏号を8月末から9月頭にかけて発行をしていく予定です。

奥川地域づくり協議会 公式Instagram

2. 奥川地域づくりビジョン策定に向けた 意見交換会

 今回の意見交換会は、奥川地域ビジョン策定をお手伝いいただいている、みらいくるの渡辺さんによる司会進行のもと行われた。趣旨としては「奥川地区の将来像や、今後の取り組みを定める「地域づくりビジョン」の策定に向けて、移住者や子育て世代の方の意見を伺い、内容に反映させていく」ことです。現状について(満足・不満足)、これからの取り組み - 自分たちに必要なモノ・コトは?(あったら嬉しい場所・サービスなど)、これから人口を維持するために必要なことは?など多岐にわたって意見交換がなされた。下記に意見交換会の様子とで出た意見などをそのまま載っけさせていただきました。もし良ければご覧ください。

地元民や移住者、若者などで盛り上がる意見交換①
地元民や移住者、若者などで盛り上がる意見交換②

【現状について】
▶︎満足
・自然豊かな土地で山登りもでき、新町は都会も田舎もいい塩梅にあって良い
・古民家を楽しみながらリフォームする生活も良い
・奥川の想像していたイメージ通りで良い田舎生活
・都会ではできない趣味をやったり、畑をやったりゆったりできる
・綺麗な空気で、思いっきり息を吸える
・子育ての先輩たちがたくさんいて、相手をしてもらったり、面倒を見てもらえる
・子育てや子どもへの理解があり、人足等への配慮をしてもらえる
▶︎不満
・人口減少が進み、商売はあがったりなところがある
・コロナの影響で集まる機会が減ってしまっているので仕出しなどの売上減少
・商店の設備投資が大分金額がかかってしまうので、首がどんどんしまっていく
・人出が少なくなっているので土地(農地など)を維持していくのがすごく大変
・仕事の関係上、通勤時間が奥川地域に住んでいると厳しい(会津坂下) / 通勤問題
・子どもたちの送り迎えに時間がかかるのが結構しんどい
・地域の人との距離感が近いのが大変で、うまく付き合うのが難しかった
・何かあった時に救急車をすぐに呼べなかったり、病院などが近くにないので不安に思うことは結構ある
・子供を遊ばせる場所が少なくて困る
・奥川は良くも悪くも世間が狭く、知り合いの方以外はあまり知らない状況
・どこに、どう相談したら、困りごと解決や人と繋がれるかがわからない
・地域にもっと関わりたいけど、関わり方がわからなくて困る
・子育て世代が少なくて、子どもたち同士やパパ・ママコミュニティがない

▶︎その他意見
・奥川の景観を守っていきたい
・地元への貢献や意識はそれぞれのライフスタイルやバランスに合わせたもので良い
・地元が奥川で、家業もこちらにあるので奥川に移住した、良い人(矢部)にも出会えた
・移住相談者の主な悩み観点は、医療・子育てが多い

【これからの取り組み】
◎自分達に必要なモノ・コト(あったら嬉しい場所・サービスなど)
・医療機関
・保育所、学校 高校生になった時の通学はどうするのか?
 下宿、寮…第3選択肢があれば良いが。

▶︎その他意見
・70代の人が機能しなくなってくると奥川はまとまらない? それぞれ方向を向いたら…
・奥川に対して移住をアピールしたことはないから、これから奥川移住を積極的に!
・空き家を借りたいけど、初めから買う以外の選択肢を提示してくれない人が多い…
・奥川の人は基本的に貸したくない、売りたくない…困ったところで取り壊しか、売却…
→ステップを作って、奥川移住ができると移住者が増えてくるのかもしれない
・田舎への移住は高齢の方の方が楽だけど、若い方は収入面等で厳しい部分がある
・関係/交流人口 ▶︎ 移住定住人口にしていくステップを考えていく必要がある
・”買う家”を”貸す家”に変えていけるように、団体で借りてやれるようにする
・蔵を地域活性に使ってもらえいないかという相談もある
→大学生向けの寮/宿舎にするなどの案を検討すると良いのではないか

◎人口を維持するために必要なことは?(移住者を増やす)
・移住した人のコミュニティとの良い感じのつなぎ
・集落支援員がいなくなった時に地域とのつなぎやつながり作りをできる相談所的機能
→忙しそうでなく、迷惑に思わなく、気軽に来て、帰れる場 / 昔は支所がお茶飲みの場

終わりに

9月以降は今回の定例会でヒアリングした意見や地域カルテの情報などを元に、奥川地域ビジョン策定に向けたワークショップを進めていきます。【毎月第二水曜日18:30~ / 奥川みらい交流館】で定例会行なっておりますので、奥川地域づくりに興味・関心がある方はお問い合わせの上、お気軽にご参加ください。

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【お問い合わせ】

奥川地域づくり協議会 事務局
福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字上ノ原 37 番地 1 奥川みらい交流館内
TEL  0241-49-2001(奥川みらい交流館)
Mail okugawa.chiikidukuri@gmail.com
※入会申込み・各種問い合わせ等はこちらまでお願いいたします。

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