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最近読んでる本の紹介 【#3 てる】

はじめに

このnoteは、にーよんレターというPodcast番組のアフタートークや、後日談、話しきれなかった事の独り言として書かれています。今回のnoteは、番組内でてるから司に紹介した本について書いています。

収録での司への謝罪

先日の収録では、日中の体力切れにより大変ご迷惑をおかけしました。疲れてしまっていて収録内では上手く本の紹介をできなかったので、noteでもまとめておきます。

 『東京都同情塔』 九段理江

本の魅力と著者紹介
『東京都同情塔』は、九段理江さんの執筆された小説です。第170回芥川賞(直近)の受賞をされた作品で、電車の中でも読んでる人をチラホラ見かけます。司の好きなPodcast「奇々怪怪」でも紹介されているようで、話題になっているようです。

僕の個人的なルーティンの1つに「芥川賞にノミネートされた作品はなるべく読む」というものがあります。そんなルーティンのお陰で、九段理江さんの作品は、第166回芥川賞にノミネートされた「schoolgirl」以来の拝読でした。個人的には、安部公房の小説を読んでる際の摩訶不思議さを少しばかり感じながらも、芥川賞の小説らしく、人の機微を露悪を交えた筆致が良かったです。

ちなみに、九段理江さんのSpotifyのプレイリスト、オススメです。

『ストーナー』 ジョン・ウィリアムズ

本の魅力と著者紹介
芥川賞が好きな理由に「人の機微を露悪的に表現するところ」があるのですが、もう1つの理由に「ストーリーに大きな紆余曲折や起承転結がないこと」があります。

『ストーナー』は「ストーリーに大きな紆余曲折や起承転結がない」点で、とても自分好みの小説でした。主人公のストーナーが大学に入ってから亡くなるまでの一生を淡々と描いている作品です。怪獣が現れる、絶世の美女に求愛される、宇宙に飛び出す、といったような派手なことは何も起こらないですが、人の人生の美しさ、侘しさ、切なさ、醜さ、喜ばしさ、などなどをしみじみと感じられました。

5年おきくらいに読み直すと、毎回違う気持ちになれる小説なんではないでしょうか?

 『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』 石川 善樹

本の魅力と著者紹介
今の所、自分の人生の過ごし方や物事の決断の仕方の軸にしている本です。ウェルビーイングの第一人者の石川善樹さんが書かれているビジネス書です。

「Well Doing/Well Being」「1人/複数人」での過ごし方にはどんなことがあるのか、若い時から亡くなるまでの間をどんな期間で区切り、それぞれの期間では、どんな過ごし方が大事になってくるのか、そんな先行き不透明な将来を良く生きるために、今どうしたらいいか、ということの足掛かりになるかもしれません。

個人的には、競技を社会人になっても続けている理由、友達と音楽イベントを楽しめている理由、今の仕事を選択している理由、それらを全部どりしようとしている理由なんかも、この本がきっかけです。

おわりに

漫画「チ。」で最高なセリフがあります。字に関することなんですが、読書と置き換えても遜色なく響きます。

文字は、まるで奇蹟ですよ。アレが使えると、時間と場所を超越できる。200年前の情報に涙が流れることも、1000年前の噂話で笑うこともある。私達の人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められている。だけど、文字を読む時だけはかつていた偉人達が、私に向かって口を開いてくれる。その一瞬この時代から抜け出せる。文字に残った思考はこの世に残って、ずっと未来の誰かを動かすことだってある。そんなの、まるで、奇蹟じゃないですか。

チ。第3集

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