見出し画像

映画記録「JOKER」

9月にAmazon Prime Videoにて鑑賞しました。
覚えているうちに感想を記録します。

売れないコメディアンのアーサー・フレックが街を道化姿でさまよっていると、暴漢に遭遇する。フレックは徐々に狂気への坂を転落し始め、やがてジョーカーという名のカリスマ的な犯罪者へと変貌を遂げる――

道化姿で階段を踊りながら下っていくシーンの画像をツイッターで何度も観た事があったが、こんなに重い気持ちになっているときに出てくるシーンだったとは……

有名な作品であるし、ここに残さなくても私の心には残ることを確信しているため、多くは記さないでおく。長くなってしまいそうだし。

特に印象に残ったシーンはふたつ。
主人公・フレックが笑う理由と母の存在は良心最後の砦であること。

フレックが「病気だから笑ってしまう」というシーンが繰り返される。神経系の病気によって笑いたくなくても笑ってしまうのである。辛いときや悲しいとき、笑わなくていいときに大声を出して笑ってしまう。可笑しいと思って笑うような笑いではないので笑い方も怖い。

そして彼は気付く。病気だから笑うわけではなく、このときを笑いたいから、可笑しいから笑うのだと。自分が辛いと思っている自分の悲劇を自分で笑っているということは、自分は喜劇を生きているのだ。最終的には、狂った町にいる狂った自分を正当化してしまう。

母という存在は最後の砦という印象である。観ながら、ソウルイーター(漫画)でも主人公と敵対するクロナが、母という存在を越えて完成したことを思い出した。血のつながりがあろうともなかろうとも、そばに居てくれた「母」の存在は大きい。

【JOKER ジョーカー】
監 督:トッド・フィリップス
出演者:ホアキン・フェニックス
公開年:2019


▼映画記録


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?