自殺未遂からの気づき⑫(友達へ伝える③)

　振り返る時に思う

同じ事を思っていても

今の自分の気分で

思いの感情は変わる

目線が変われば感情も変わる

この文章を書いている時も

後になって読み直した時に

少し感情が変わって書き直すことがある

ほんの少し変えるだけで

良かった

過去は変わらないが

過去のシナリオは変えることが出来る

映画も結末は同じでも

目線を変えたら違う映画になる

バットエンドにするか

ハッピーエンドにするか

自分次第

　　　　＊

ようやく友達に引っ越す事を伝えることが出来た

ただ自殺未遂をしてしまった事は言っていない

今、現在もその行為を行ってしまった事は

両親しか多分知らない

自分の今の状況をある程度、知っていたので

特に根掘り葉掘り聞かれる事は無かった

自分が決めた事ならしょうがないなと

ここ最近の自分の精気の無い顔や行動で

色々と察してくれているかの様だった

ただ寂しそうな顔をしていたのは覚えている

そんな話をしていると飲みに行こうと提案してくれた

友達の同級生が今いる所から近く

その同級生の家で飲もうと

連絡すると潔くOKとのこと

コンビニで買い出しを済ませて

友達の同級生の家まで行くと

やれやれした顔の友達の同級生が出迎えた

平日の夜にいきなり家に押しかけて

宴会をやろうとしている自分達に

快く了承してくれた事に感謝しかない

ただ友達の破天荒な面も

同級生だからこそ判っており

いつもの事かの様に

部屋でおつまみや宴会セットを用意してくれていた

友達の同級生の部屋は恐ろしくお洒落な部屋で

自分が知り合った友人の中でも

群を抜いてお洒落、壁一面にCDがジャンル別に棚に並べており

テーブルから椅子まで高そうなアンティーク家具

服や帽子も綺麗に陳列されており

どこぞのセレクトショップかと思うくらいな部屋である

トイレをするときは必ず座ってしろが家のルール

過去に友達が立って用を足しているのがバレて

思いっきり怒られていたのを目の前で見たことがある

そんなこんなで皆でお酒を飲んでいると

煙草が吸いたくなりベランダで一服する事にした

ベランダから少し見下ろすと線路が通っていて

たまに通る電車の音と部屋の雰囲気で

少しノスタルジックな気分になった

自分の実家からも電車が見える立地で

これから実家に帰る事を煙草を吹かしながら

色々とこれからの事を頭に巡らせて考えていた

#うつ病 #自殺未遂 #メンタル疾患 #エッセイ #コラム