見出し画像

読むTHINK(2017年11月12日 at 青空THINK in Trunk Market)/ ゲスト:梶原由景(LOWERCASE)さん

INTRODUCTION

今回の読むTHINKは,2017年11月12日に開催された,青空THINKということで,広島で開催された Trunk Market というハイセンスな蚤の市のステージイベントでのトークをダイジェストでお送りします.

ゲストは,メンズファッションを中心に,数多くの商品やブランドのプロデュースやコラボレーションをプロデュースするクリエイティブコンサルティングファーム「lowercase」の梶原由景さん.

梶原由景 プロフィール:
クリエイティブ・コンサルティングファーム「LOWERCASE」代表. 元ビームス・クリエイティブディレクター.異業種コラボの元祖的存在としてナイキ,モトローラ,ディズニー,レゴなど様々な企業,ブランドと画期的なプロジェクトに取り組みセレクトショップの再定義を行った.現在はハイエンドマーケットにおけるブランディング,コンサルテーションを多く手掛け,その領域はデザイン・ファッション・デジタルと広範囲にわたる.主にセレクトショップ・百貨店・ファッションブランドなどのコンサルテーションを進める傍ら吉田カバン”PORTER”ブランドとの協業による自社製品の企画・ディストリビュートなども行っている. また,2010年には初の著作であるレストランガイド「TRANSIT TOKYOごはん」,私的定番紹介本「THE ESSENTIAL THINGS 100」を上梓するなど執筆活動も積極的に行っている. 2015年11月には藤原ヒロシ氏とコンテンツサイト「Ring of Colour」を立ち上げた.

ーー定期購読マガジン THINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め,月に2回程度,定期購読マガジンとして掲載します.ぜひ定期購読していただいて,皆さんの日常をTHINK するきっかけにしていただければ幸いです.(谷尻誠,西尾通哲:共同編集)

ファッションにおけるクリエイティブディレクターの先駆け

谷尻誠(以下,谷尻)
今日はファッションのクリエイティブディレクターということで,梶原由景さんをお招きしました.梶原さんのお仕事ってどういえば分かりやすいんでしょうかね.本当になんでもされているという印象なんですけど,なんでもできそうだと,頼む側としては何を頼んだらいいのかって分かりにくくなりそうだなとも思うんですけど.

梶原由景(以下,梶原)
確かにそうですね.僕はあんまり自分から営業とかすることはないんで,何ができますか?とか聞かれることはありますね.あとは,今まで僕がやってきたことを知っている人は「ああいうのをやってください」と依頼されることが多いですね.おっしゃる通り,肩書きからできることを想像しにくいというデメリットはあるんですけどね.

谷尻:
でも,そういう意味では,感度が高い人が頼んできそうですね.全体をブランディングしたりディレクションしたりしてほしいという依頼が多そうですよね.

梶原:
そうですね,僕の仕事を見てくれている人からの仕事が多いので,そういう意味ではやりやすいかもしれないですね.

谷尻:
最近だと,どんなお仕事をされたんですか?

梶原:
最近だと,今日もこのマーケットに出店してるんですけど,元VISVIMの永直樹君がやってるCITERAっていうブランドのプロデュースというか,コンサルテーションをやっていることが多いですね.

谷尻:
具体的には,商品のディレクションとかですか?伝え方とかまで含めた?

ここから先は

7,604字 / 7画像
2020年1月で109回を迎えたTHINK。 これまでのアーカイブを読むTHINKとして届けていきます。 活躍する方の思考の共通項と差異を客観的視点から考察します。

THINK BOOK

¥780 / 月

「THINK BOOK」は、サポーズデザインオフィスが企画する、THINKをテーマにしたプロジェクトを文字と写真でとどけるメディアです。 …

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?