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【えーる】虫たちの秋

SNSでは花や景色を中心に投稿している自分であるが、実は動くものを撮ってみたい、という願望がある。

人、動物、さまざまな存在が不意に動くその一瞬を切り取る行為は、とても難易度の高い、しかしその動きをなんとかして撮り収めたいと、そう思ってしまうのである。

今回はそんな願望を、小さな虫たちに向けてみることにした。

冒頭の写真は、ふと見つけたアカトンボだ。なぜかはわからないが近くの鉄柵のあたりを行ったり来たりと、こちらがある程度近づいても逃げ出さないものだから、被写体に選ばせてもらった。

足場からぱっと離れたかと思えば、小さく円を描いてまた同じ場所に着地する。こちらがカメラを向けてもおかまいなしに同じ行動をするものだから、これはねらい目とばかりに何枚か撮影させてもらうことにした。

しかし、そんな親切なトンボながら、なかなかしっかりとピントを合わせきれない未熟さに嘆くばかりだ。複眼にピントを合わせれば羽がかすみ、羽に合わせればその逆……と、なかなかうまくいかない。

意地のようにマニュアル設定で撮影するのもうまく撮影できない一因であろうと思う。せっかくのカメラの優秀なセンサーを信用しない行為であるから、カメラの力を出し切れない。

小さな格闘を繰り返して、さすがに難しいな、とあきらめたのだが、今度はもっとうまく撮りたいものだ。

10月の半ばになると「旅するチョウ」であるアサギマダラが鹿野にやって来る。その時に、また動く対象をとらえたいと思う。

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