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女性「あるある」を知る生理カルタ

「周南市初の生理カルタを、一緒にしませんか?」
そんなお誘いが、唐突にやってきました。

山口県周南市鹿野地域で、誰もがフラットな立場で、ふらっと立ち寄ることのできる地域食堂「ふらっと食堂」や、鹿野地域全体を会場に行われる「かくれがマルシェ」などを運営する異世代子育て交流サロン「as isアズイズ」さん。

その活動のひとつとして行われたこの集まり。
女性でも個人差がある生理について、「あるある!」を集めたカルタである「生理カルタ」を通して、生理についての理解を深めようというものでした。

「生理カルタ」とは

カラフルなイラストのカルタ。取り札の裏面には豆知識のある札もありました。

今回、催しのメインツールとなった生理カルタ。
これは長崎県長崎市にある布ナプキンや布おむつを取り扱うお店「りぼん」さんが開発したものです。

SNSやハガキでかるたの句を募集し、生理への思いや知識などをまとめた生理カルタ。これをもとに、as isさんが山口市でひとり親支援を行っている団体.Styleドットスタイルさんと一緒に開催したのが、今回の催しになります。

生理について……となると、男の身では体験することのないものです。
知識としてはある程度知っているつもりながら、その実「わかったつもり」になっているのではないかな? などとも思うこと。

せっかくのお誘い、夫婦で参加してくることにしました。

白熱するカルタ取り

当日は、男女・年齢層もさまざまな人が集まりました。

当日は10人以上の参加者を迎えました。
講義のような堅苦しい感じではなく、和やかで笑い声も飛び交うような感じの雰囲気で行われました。

だんだん、皆さん身構えて前のめりに……。

自己紹介の後、さっそく生理カルタを遊んでみることになりました。
最初は皆さん、おずおず……という感じでしたが、カルタの札を取り始めると、やっぱりたくさん取りたくなってくるものです。

だんだんのめりこんで、身構えて「取ってやるぞ」と気合い十分になっていく皆さん。札を取った後、裏面に生理についての豆知識があるときはそれを読み上げ、なるほど、ふぅん……と知らなかった新しい知識にうなずいていました。

46枚の札を取り終える時間はあっという間に過ぎていきました。

生理カルタ、男性版もあったらいいね

「こんなカルタで、男性版があったらいいね」
感想を語り合う中で、そんな言葉が誰からか聞こえてきました。

性教育は、きわめて重要なことであると言いながら、教育の中でも敷居の高い……タブー、とまでは言いませんが、あまり深く触れられることがなかったように思います。

確かに中学生ぐらいの時、保健体育の時間で勉強したような気がしましたが、1コマ程度でさらっと流され、教科書を見ておくように、ぐらいで終わってしまったように思います。

少なくとも、じっくりと時間を割いて学んだ記憶はない。
命に関わるような重要なことであるにも関わらず、です。

今回、生理についての知識を深めることができたように、女性の知らない「男性のあるある」についても、同じように知識を深めることができるといいですね。

性の部分はデリケートなもの。知らないことで、大切な家族や友人を傷つけてしまう……そんなことにならないよう、しっかり学んでいきたいと思いました。

ゲームの後に

ゲームを終えて、それぞれが特に求められたわけでもなく口を開き始めました。自分の時、自分の娘のこと、これから生まれてくる予定の子どもたちの時にどう接するべきか……学校の授業で使ってみたい、ぜひ男子生徒も交えてやってみたいという声など、さまざまな言葉が飛び交いました。

自分自身、知識としては知っていることも確かに多くありました。ただそれだけではなく、パートナーが生理になった時どうするべきか、自分が子どもを持った時、どう伝えていくべきか……そう考える時間になりました。

自分のライフワークの中では、特にこうしたひとり親支援や、生理の貧困など、この日に感じたことを啓発するような活動は、今のところ計画していません。

しかし、そんな大仰に構えなくても、自分の家族や友人、そうした周囲の人が辛い気持ちを感じていたり、戸惑っていたりした時、そっと手を差し伸べられるようになりたい。

そう思うことができた時間でした。

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