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#12 面接を楽しむ

就職活動における面接のほとんどは対面で行われますが、私の就活期では「オンライン面接」が基本となりました。オフラインとオンラインでは、知っておくべきルールは異なりますが、意識することはどちらにも通づるものがあると思います。また、対面で当たり前に求められることは、オンラインでも求められていると考えて良いでしょう。オフライン面接の基本となる所作や動きについては、今回は省略します。ここでは、主に「面接を楽しむ方法」を述べます。


面接の流れ

ほとんどの面接では、時間制限や事前に開示されている質問があり、事前にイメージできる部分もあるでしょう。大抵の場合は
①お互いの自己紹介
②質疑応答(面接官→就活生)
③質疑応答(就活生→面接官)
④フィードバックや選考について(行わない企業もあり)
このような流れが多いです。アルバイトの面接のように、履歴書に沿った質問が行われることや、企業が事前に提示したトピックについて聞かれることがあります。15分〜60分と決められた時間の中で最大限に会話をするためには、面接が円滑に進むよう事前準備が必要となってきます。

事前準備は3つだけ

事前準備となると、とことん用意したくなると思います。あまり準備しすぎると、準備と異なるイレギュラーなことに対応できなくなる可能性があるので、以下の3つだけを準備しましょう。
・履歴書やESの内容を、声に出して説明してみる
聞かれることはES内容がほとんどなので、自分が伝えたいことを声として伝えることができるのか、確認してみましょう。
・カンペを作らない
カンペは厳禁です。文章として見本を残すと、それ通りに「読む」だけの作業になってしまいます。そこで、伝えたい内容に関するキーワードを付箋に書き、PCカメラ付近に貼ります。会話のヒントを自分で撒くイメージです。(仲良い友達と話す時、ゲームの話聞かれたらこれを言おうとか考えなくない?その場のキャッチボールでしょ!?)
・面接を受ける就活生の役だと思う
これは事前準備と言っていいのかグレーですが、緊張の対処法を用意するのも重要です。人という字を手に書いても痒いだけです。おすすめは、面接を受ける就活生の役を演じるだけだと思い込むことです。自分が俳優として役を全うするだけであり、ある意味その役の責任にしつつ、その役のためにちょっと頑張れたり、役だから客観視できたりもします。

面接官はここを見る!

企業はESの時と同じように、言葉遣い・言葉選びは当たり前にチェックしています。そこで、面接でよりみられている部分は、紙面では掴めない生身の人間的な部分です。まず最初に、挨拶や受け答えなどのリアクションの大きさを見ています。画面越しといえど、対ヒトであることを理解できているかどうかは、オフライン時の姿を想像させます。わざとオーバーにする必要はありませんが、わかりやすくしようとすることはいいと思います。また、目線や画面内の整理整頓度も見られています。目線が暗かったり忙しいと、会話をしている気分が減少してしまいます。そして、後ろの背景に装飾が多すぎる場合はそっちに気がとられてしまいます。なるべく情報量を自身の姿だけにしておきましょう。着飾るのではなく、思いやりから発生した気遣いは、相手にとって気持ちが良いものであると同時に、自分にとっても誤解の芽を解消できる機会を創造します。

意識すること(個人面接編)

1対1の面接では、交互に言葉のキャッチボールのみが行われます。緊張すると思いますが、以下のことだけを意識すれば安心です。
・話に沿った資料(写真)を印刷する
最初に述べた付箋の内容を、より相手にわかりやすく伝えるために画像を印刷しておくと便利です。イメージしてもらいづらい内容には必ず準備しましょう。実際に相手に見せなくても、手元にあるだけで説明力も向上します。
・相手も人間!圧倒されない
面接官も人間です。電車に乗り遅れたことや、雨の日に傘を忘れたこともあると思います。絶対的神様ではなく、対ヒトであることを忘れないようにしましょう。
・自分の表したい自分を許す
実は真面目ならバカ真面目にまっすぐ取り組む。実は恥ずかしがり屋なら恥ずかしい気持ちを肯定する。何事もネガティブに結びつけるのではなく、自身のことを肯定しましょう。

意識すること(集団面接編)

集団面接では、自分が面接対象外である時間が存在します。自分や面接官ではない他人が発言している時もあります。気を抜きすぎず、これだけは覚えておいて欲しいポイントはこちらです。
・学びの芽を逃さない
他の人のターンでは、面接官から「自由にしていて良いよ」と指示がある場合がありますが、他人の会話にも学びの種があります。内容が被っても良いので、他人の言葉にビクビクせず、自分が並べた言葉にもまた価値があること忘れないようにしましょう。
・素直に同席者を観察する
参考にできる言葉選びや内容を述べている他人をしっかり見ておきましょう。また、友達複数人で喋っている時に不機嫌な人いたら嫌な印象を与えるのと同様、面接でも他人が話している時の態度に注意しましょう。
・共感で互いの緊張をほぐす
終わった後やアイスブレイクタイムでは、同じ立場の就活生としてお互いを思いやる言葉を選びましょう。「緊張するよね」「不安だよね」「みんなアルバイトはしているの?」等、相手を和ませよう!とする=先に自分の緊張がほぐれるので、一石二鳥です。ただし邪魔をするような内容や否定的な言葉は禁句です。

面接は○○○までが面接です

オンライン面接が終わると、画面が終了し元のPC画面に戻ります。ほとんどの人はそこで疲労や緊張により面接以外のことを行いたくなるでしょう。ですが、ここでの行動が面接を左右するといっても過言ではありません。面接はアフターケアまでが面接です。アフターケアとは、自分向きのものと相手向きの両方があります。

・私→私へのアフターケア
面接で聞かれたこととそれに対する解答、質疑応答時に答えられなかった・聞けなかったこと、自分が感じたことなど説明会後同様に面接内容をまとめる
・私→企業へのアフターケア
お礼メールを要していない場合や、お礼フォームが用意されていない場合でも、人事との連絡ツールやお問い合わせフォームなどから「面接という(お互いのミスマッチ解消のための)時間を作ってもらった」ことへの感謝のメッセージを送る

感謝メッセージは、一見すると媚を売っているように思えますが、ありがとうの気持ちを表すことにネガティブな要素などないと考えています。素直にありがとうを伝えることができる方が、お互いにとって気持ちの良い時間を終えることができると思います。(面接中に面と向かってお礼をするのなら、文面でお礼をする心も持ち合わせているはず!)

まとめ

面接はあくまでも「会話」です。会話に質疑応答の要素が多く組み込まれているだけであり、私たち就活生を審査している場ではありません。したがって、弱気になる必要はなく「聞かれたことに、答えたいように答える」だけで良いのです。少し遊び心のある意識ポイントも紹介したので、自分が楽しめる方法を選んでください。

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