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#10 簡単に自己PRを!

就職活動において、自己PRの謙遜はご法度。自分を宣伝するために、ネガティブな感情とは一旦さようならしましょう。ここでは、自己PRの書き方だけではなく「自己とは」という本質の掴み方も説明します。


自分を許そう!

自己PRとは企業に対して「私はこんな人で、こんなことがアピールポイントだよ!」と宣伝するものです。多くの学生は今までの人生の中で「私なんて…」と謙遜して生きてきたでしょう。その上で就活期に突然自己PRを考えるのは困難なことだと思います。そこで私はベースとなる格言を3つ用意しました。自己PRだけに関わらず、自身の人生において選択の場面で思い出すことをおすすめします。

・とにかく自分を許そう!
無意識に思いついた自分の感情は、たとえネガティブなものや悪いと思うことであっても、まずは自分を否定しない。謙遜が癖になっている人は、唯一自分を許せないのは自分であるということに気付いていないパターンが多くあります。自分が自信ある面や、自分がふてくされた面も、どちらも許しましょう。
・素直に褒めよう!
えらいことをしているという自覚が「ない」方が美であると思われがちですが、自分えらい!と素直になれることもかけがえのないことです。他人のことを褒めることが当たり前に善とさせるのだから、自分を褒めることだって善だと思っていいはずです。
・自分に忙しいはずの人生、他人は他人!
自分のことは自分のものさしで測り、他人のことは自分のものさしで測らない。これはどんな場面でも大事なことです。本来自分のことで忙しいはずなのだから、むやみに他人を覗き見して比較しない。その時間があるのなら、自分を褒める方がよっぽどプラスになります。

言葉にして並べると理解できるのに、いざ自分に落とし込むと「私なんて…」ゾーンにはまることが多いでしょう。しかし、理解できる自分を許しましょう。そして理解できた自分をもう褒めましょう。良いんですそれで。

自己を知る方法

自分のアピールポイントを知る方法は沢山あります。自分に合った方法で自己を知っていきましょう。人によっては、以下のステップを踏まずに自分のアピールポイントが見つけられる人もいるとは思うのですが、まだまだ自分で気づいていない面もあるかもしれません。ここで説明するステップは、アピールポイントが見つかった人もそうでない人も、一度試してみることをおすすめします。

①小学生・中学生・高校生・大学生の4分割に自分の人生暦を分ける
②各学生期間の間に「その頃のなんでもない1日の過ごし方」「進学や卒業など、分岐点で考えていたこと、行ったこと」「自分が人前で活躍した出来事」「自分が目立たないところで役割を持った出来事」「その他思い出せる喜怒哀楽4つの出来事」これらの中から自分が思い出せる範囲でできるだけ沢山出す
③その時の「自分の立ち回り」「周りから言われたこと」「結果何が起こったか」を簡単に書き出す
④2〜3のステップから共通点を探す
⑤自分がどういった人間かを3つのキーワードでまとめる
⑥5がスムーズに思いつかない場合2〜4を繰り返す

自己PRの手札例

ここまでの作業の中で、自分の自己PRポイントが1つには絞れないことがわかってくると思います。そこで自己PR手札を作ると便利です。自分の良さは多面的であり、相手とする企業に合わせて魅せ方を変えるのが良いと思います。
私の場合は1.「食わず嫌いをしないで取り組めるところ」2.「自分の機嫌をコントロールできるところ」3.「男女にモテるところ」の3つを用意しました。
1は、自分が得意なことのみではなく苦手なことや新しいことにチャレンジすることを恐れないタイプだとアピールしました。エピソードとしては、率先して先陣を切ったエピソードと補佐をしたエピソードを織り交ぜ、どんな役職でも全うしたことを述べました。
2は、自分の機嫌をコントロールできることが源となり、多方面への活力が湧くポイントをアピールしました。社会人として必要な武器は、学生のうちに完璧に揃えることは難しいです。しかし、そういった武器を獲得していく茨の道において、自分の喜怒哀楽をコントロールできる力は有力であると考えています。
3は、少しユーモアを交えた言葉選びになるのですが「モテる」というワードを用いて、自分の対人関係についてアピールしました。恋愛的にモテることではなく「愛される」ということを、どういった行動や関わり方を意識することで達成しているのかを述べました。そこから派生して、どのような自分が形成されていったかを、パーソナルな部分をピックアップしました。
以上のように、3方向へのアピールポイントを持つことで、自分の安心感にもなり就活が円滑に進むと思います。

他己紹介で助け合い

ここまでの中で、自己PRについて迷走してしまった場合は「他己紹介」もお勧めします。他己紹介とは、AさんがBさんの紹介をCさんに向けて行うことです。初対面で行う場合はBさんがAさんに自分のことを教える必要があるのですが、友人同士で行う場合はもっとスムーズに行うことができると思います。
他己紹介では、相手のために行う行為であることで、しっかりやらなければならないという使命感から的確な内容になるでしょう。1対1でCさんを設けずに壁打ちすることで、他者から見られている自分の姿を知ることができ、自己PRのヒントとなります。他己紹介から見える自分の姿は、自分のみで考え込むよりもすっきりとした頭で捉えることができると思います。自己とは、主観だけではなく客観も織り交ぜることで初めてわかる面もあるでしょう。

まとめ

マジョリティに合わせた行動や、規律に従ってきた学生生活が多い中、就活時に突然「自分の個性」を求められるのは、学生にとっての難題。自己とは、今までの過去の行動の積み重ねや環境の積み重ねによって形成されていきます。自分を見つめ直すことで、心の中にあるプチ自慢やプチ自信、忘れていたプチ喜怒哀楽を見逃さず、自己PRとして形に残すことは就活後も活かすことができます。

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