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何が狂っていて、何が狂っていないのか


エッセイです。タイトルには関係ないことばっかり、思いついたことを書き連ねました。
気楽に読んでね。


1.

有名な話かもしれないけど、「犯罪のない社会はない」らしい。

デュルケムっていう人がこう言ってるの、
「どの社会においても、犯罪のない社会はありません。しかし、どれを犯罪と見做(みな)すのか、また犯した罪の重さについても社会によって異なるものです。となれば、犯罪とはその内容で決まるのではなくて、何を犯罪と見做すかは社会における共同意識によって決定されるということになります。」

その昔、ソクラテスは"アテナイの人々と問答をすることで、彼らがいかに無知であるかを知らしめた"ことで罪に問われた。

デュルケムの話の趣旨とはズレるけど、
歴史、どこまでが真実かは分かんないけど、魔女狩りが正義だった時代があったんだろうし、昔たくさんの人が信じて疑わなかった天動説を今訴えたら笑われちゃうんだろうね。

今の「当たり前」がどれだけ危うげで脆いものかなんて、何年かこの世界を生きてみれば分かるはずだよね。だって今のJKはロングスカート履かないし、冬でも靴下めっちゃ短いじゃん。(あれ本当に寒そうだから次はタイツ流行ればいいのに、って思ってる)


2.

水曜日のダウンタウンで芸人のクロちゃんがモンスターハウスっていう企画をやっていたらしい。わたしは見てないから知らなかったけど、その最終回がちょっと話題になったからそれは知ってる。NHKのニュースになるくらいには話題になってた。

経緯はこんな感じ。

動画も少し見たけど、檻の前に殺到する人たち、ちょっと怖すぎた。集まった人たちの方がずっとモンスターらしく見えた。それから、なんだか今年の渋谷ハロウィンの騒動に似ているなと思った。センター街でトラック倒していたやつ、これも話題になっていたから知ってる人多いと思うけど。

いじめも、戦争も、そうだよね。
集団のもつ力って目に見えないわりに強力すぎてすごく恐怖。たぶん、「正義」なんかよりよっぽど強い。だから殺し合いは今もなくなっていないし、差別だってハラスメントだってなかなか根絶できない。

あと、わたしはね、「社会の風潮」って実はすごく私たちの生活に影響力を持っていると思ってるの。だから、その社会の風潮に良くも悪くも影響力を持っているマスメディアがテキトーな仕事でとんちんかんなこと伝えていると心底腹立つんですよ。ちょっとは頭使えよ、と。
人の度量は年齢ではかれないと思うけど、それでも自分より長く生きているはずの人たちが自分より頭悪そうな番組作ったり、記者会見で頭悪そうな質問したりしてるの見るともう本当につらくなる。

(例えばこの前の槙野選手と高梨臨ちゃんの会見。
記者の「おふたりはお子さん、何人くらいほしいですか?」っていう質問に、槙野選手が「そうですね、僕はサッカーやってるので、1チーム作れるくらいの……11人欲しいっすね」って答えたの。"出産を甘く見てる"とかいう批判があるみたいだけど、わたしはそもそも記者の質問がナンセンスだと思うんですよ。っていうかサッカージョークじゃん?あんな困る質問されて、ジョークで返すほかなくない?
だってさ、別にみんながみんな子どもを産むために結婚するわけじゃないじゃん。それが当たり前でいい時代にやっとなってきてるのに、なんで結婚=次は妊娠出産みたいな前提で質問できるの?ステレオタイプすぎない?わたし、その質問聞いた瞬間すごくげんなりしたよ。
この話読んでピンとこない、納得できないなって思う人はドラマ「獣になれない私たち」の最終回・呉羽の記者会見のシーンを見てください。それでも納得できなかったらたぶんわたしの話は何一つ共感できないと思う。)


3.

数日前にTwitterでたくさんリツイートされた呟き、広まってほしいと思ったから載せるね。

これは、わたしも昔から思っていたこと。

こういう晒し上げのターゲットになってしまった人たちを見るたびに胸が痛くなるの。性の喜びおじさん、って呼ばれていた方がいたでしょう。わたし本当に、見ていてつらかった。

福祉の繋がりで話を広げると、南青山の児相建設問題の流れを見ていても、「分かっていない人」「理解のない人」が本当に多いんだなって思う。

別に初めは知らなくていいと思う。児童相談所がどんな所で、どんな人がどんな利用の仕方をしていて、機能していくために必要な条件は何かとか、虐待や貧困や非行と関係ない生活してる人たちが知らないのなんて普通のことだよ。大切なのは、こういう社会問題を契機にみんなが本当のことを理解していくこと。

知ってほしい。

・電車やお店で独り言や奇声を出す人たちの中には、様々な病気や障害と戦っている、自分ではコントロールの難しいことに向き合っている姿があるのだということ。
・児童相談所は様々な危険から母親や子どもたちを守るためのシェルターとして必要不可欠であり、その数は全くもって足りていないこと。
・今回のような問題によって、児童相談所=迷惑施設というイメージがつきかねないということ。
・児童相談所では、保護されている子どもたち等の匿名性が守られることがとにかく大事で(DVや虐待から逃げている人がいるから)、だから児相や一時保護所みたいな場所はネットで調べても住所が分からないようになっている。でも今回の件で、「港区に住んでいる人は保護されるとあの児相で保護される」ことが分かってしまった、そのことをどう解決していくかが課題としてあること。
(・他の区の児童相談所の外観を映して「○○区にはこんな児童相談所があります」みたいに報道していたバカなテレビ局があるらしいけど、児相の機能という根本的な部分を理解していたら到底できない報道だと思います。一般人じゃないんだから、報道する者としての最低限の責任と倫理観くらいもっていてほしいです。)

福祉や子どものことに興味がない人、どうでもいいと思っている人、関係ないと思っている人がこの世の大多数なのかもしれない。福祉の勉強をしながら、社会問題に触れるたびにそう思う。

でもそれでも、わたしまだ人生21年目だから、諦めたくないな。

世間があまりにも無関心で、同世代の投票率は笑っちゃうほど低くて、たまにどうしようもなく遣る瀬無い気持ちになることもあるけど。もう少し希望持ちたい。自分にできることはやりたい。だからこんな長ったらしい、誰得?みたいな文章書いてるのかもしれない。


まとめると、

これはエッセイのつもりで書いたから、主観だらけの偏見まみれの文章かもしれない。でもいいの、自分のための文章だから。

あわよくば、誰かに伝わってほしいと思って書いた文章だから。伝わったらいいな、この面倒くさい話。

わたしだって分かってる、友だちにリアルで毎日こんな話したら煙たがられること。バイト先の後輩の子が好きかもしれないとか、春の新作コスメはどこのが可愛いかなとか、今度の期末テストどこ勉強しなきゃかなとか、そういう話だって好きだよ。だいすき。

でも、たまにはこういうことも話したいです。社会を知っていくこと、なんとか理解しようとしてみること、諦めたくないです。


おしまい。


#エッセイ #ソクラテス #いじめ #マスメディア #社会 #子ども

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