彼に望んだこと
わたしが彼に望んだことは
難しいことは一つもなかった
かわいいとか、きれいとか、誰にも言われないけど、
たまに言ってくれないかな?
好きって言葉にしてほしいな
手を繋いで歩きたい
たまにはぎゅっと抱きしめてほしい
疲れてるとき、優しい言葉をかけてもらいたい
ありがとうって言ってくれたら喜ぶ
そんなことだった。
だけど、彼には難しいことだったのだろう
わたしの望みは叶えられることはなかった
してほしいことをしてあげなさい
それが戻ってくるから
という人がいる
してほしいことを彼にしても
それが戻ってくることはなかった
一度くらい
わたしの望みを叶えてくれてもよかったのに
そう思うのはわたしの贅沢だっただろうか