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TRUCK&TROLLを読んで

 森博嗣さんの小説も面白いけど、エッセイもまたマイナーで面白いと思う。

 ということで、「DOG&DOLL」の続編の本書の感想を記す。この本は音楽エッセイで、横書きである。読みやすい文章で、横書きでもなかな良かった。人によっては横書きそのものが嫌な人もいるけど、そういった人は読まないのかなと思った。また、対談が前作より多い気がした。よしもとばななさんとの対談は面白かったけど、もっと森博嗣さんだけの文章が読みたいと思った。そこが少し残念だったが、おそらくネタ切れなのだろう。

 森博嗣さんは、もう結構なおじいさんといった年齢だけれども、ビートルズ等のポピュラーな外国のアーティストたちがこの本に出てきて親しみやすいと思った。前作の「DOG&DOLL」ではレッドツェッペリンが出てきて、まだ知らなかった私は蔦屋で借りてみたのだけれど、なかなか良い音楽だと思ったりした。ちなみに今作は前作ほどアーティストの固有名詞はでてこないらしい。

 他には、音楽の聴き方の文章がいいと思った。なかなかアンプを自作して、大音量で聴くといったやり方は聞かないし、音楽を愛しているんだなと感じた。私も音楽をスピーカーで聴くので、スピーカーの音質にこだわって聴くなんていいよなと思った。

 森博嗣の本は、私にとっては小説よりエッセイのほうが読みやすく感じる。これからはエッセイもたくさん読みたいなと思える一冊となった。

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