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竹職人になりたくて #20 六つ目編み盛り籠 その5

最近は指先がギターをしていた頃のように硬くなってきました。ギターは数年触っていません。竹の角をおしたり、指でこすったり、指が擦れたりしてダメージを受けているようです。砂突きとか始めた方がいいのかな?

DAY 40

六つ目編み盛り籠もいよいよ終盤です!余分なひごの処理が終わったカゴはひとまず放置し外縁、内縁、柾(別名:中子”ナカゴ”)を作ります。

作業工程は今までと一緒です。割って剥いで幅とって厚みをとる。外縁は火曲げといい、熱して曲げます。大分県立竹工芸訓練センターでは大きなウェディングケーキのような鉄の塊をガスで熱して、それに竹ひごを巻きつけることによって曲げていきます。

曲げきった外縁がこんな感じです。

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せっかくつけた癖が取れないようにボンド、針金、クリップで厳重に止めておきます。ちなみに、各カゴの円周を測って作ってありますので、一つ一つどのカゴにつけるかが決まっています。

内縁も外縁に合わせて長さが決まっています。内縁は今回手で曲げました。気合です。真円に近づけるのが結構面倒です。

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これも癖が取れないようにクリップで止めておきます。ただ止めるだけではなく、少しきつめに止めます。

内縁の加工は竹を濡らして行っていたので、一晩乾かしてからどの内縁とどの外縁がセットかわかりやすいように合体して保管します。

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目を離すとバイーンってなっちゃうので、クリップで厳重に固定。クリップを無駄に使ってますね。大富豪な気分!

続いいて柾の加工。地域によっては中子(ナカゴ)とも呼びますこれは内縁と外縁の間に入れる細いひごです。細いけど、厚みはあります。

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先端は尖らせてあります。内縁と外縁の間を通るということは、ドーナッツ状になるということです。細くて薄いひごに曲げグセをつけるのは至難の技。できたとしても、指先が死ぬかもしれません。なので、先端を尖らせて、カーブ状に削ってあげるのです。こうすることによって、曲げにくい先端をそのまま使えるようになります。

さぁ、差し込むぞ!といきたいですが、まずは外縁と内縁をカゴに取り付けます。

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これも飛んで行かないようにクリップ止めします。外縁はボンドで止まっていますが、内縁は接着をしていませんので。

ここに柾を入れていきます。

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ぎゅっと締め付けて動かなくしたいので、針金でがっつり止めます。がっつりです。

お気づきカモですが、針金は六つ目を一つ飛ばしで止めています。これには意味があって、実は、、、うん、次回発表します!乞うご期待!

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