2023年2月 ニューヨーク旅行(準備編① 必要不可欠な手続き)
ニューヨークに行くことになった。仕事ではない。観光でもない。甥(3歳)のお守りのためである。この目的については別件の事情が出てくるのでこれ以上は割愛させていただくが、とにかくニューヨークに行くことになった。約一ヶ月、滞在予定だ。
9.11、円安、コロナ禍、寒波、様々な要因が重なり合って、今現在、アメリカ(しかも物価高のニューヨーク)に行くことは、なかなかにハードな作業だ。特に、①海外に慣れていない、②英語が不得手、といった場合、かなり不安に感じるだろう。そこで参考として、本記事においては私(木村)が行った作業を備忘録として記録していくものとする。そのため必ず誰でも渡米できるものではないことはご了承いただきたい。
アメリカ入国に絶対に必要となる手続き
まず、アメリカ入国にあたり絶対に必要となる手続きを下記にまとめる。2023年2月現在、これさえあれば、入国はできる。
※コロナの水際対策は変更させ続けるため、常に最新情報確認を。なお、本記事は日本国籍の十八歳以上の方が日本から渡米することを前提。
① パスポート
② 航空券手配
③ ESTA(VISA免除プログラム)申請および認定
④ コロナワクチン接種証明書の取得(2回以上)※ただし日本に帰ってきたいなら3回以上受けておいた方がいい
※ワクチンを接種していない正当な理由がある場合は⑤の宣誓書でその旨を記載
⑤ 宣誓書(Attestation)の作成
⑥ 米国CDCへの旅行者情報提供
それぞれについてざっくりと説明をしていく。
① パスポート
まず必要となるものはパスポートである。これがなければ異国には入れない。なので持っていない人はまず作ろう。持っている方は有効期限を確認しよう。
アメリカは、パスポートについて、原則として滞在期間に加えて6か月以上の有効期限を求めている。日本はこの有効期限について免除対象国であるため、入国するだけであれば、あまり気にしなくてもいい。が、北米に行ったついでに南米も行くか、等と考え始めると色々大変なので、残存期間が一年切っていたら、更新しておくことが無難である。
※参考リンク
こんな時、パスポートQ&A (外務省)
木村は5年以上残っていたので、今回はなんの手続きもしなかった。
② 航空券手配
今現在、ニューヨーク行きの航空券は本当に高い。直通になると、正気ではない値段になる。マイルで行く手段を取れそうであれば取った方が良いだろう。
が、今回は木村が取った手段を参考としておいておく。
まず格安航空券の比較サイトを利用した。スカイキャスナーやエアトリといったサイトだ。
ちなみに、今テキトーに直近取れそうな航空券を検索してみると下記のようなことになった。
往復で76万円である。今、航空券が高いのである。
なので航空券は、可能であれば何ヶ月か前から安いものを探しておくとよいだろう。ちなみに航空券は、同じ便の同じクラス、同じサイトからの購入であっても、曜日によっても値段が異なる。なので、余裕があるなら一週間見て、安い曜日に探すと良い。週半ばの水曜日あたりはものすごい高いが日曜は安かったりする。
木村は甥のお守りのための渡米であるため、恐らく行きの免税店がMAX楽しい時間となる点を考慮し、直通の航空券を手配した。※乗継便にすると液体物持ち込み規制に引っかかって折角買った免税品を没収される可能性があるため。
また、寒波が来ていたこともあり、乗継便にして二本目の飛行機が飛ばない等のトラブルに巻き込まれないようにという理由もある。
このあたりの選択は予算と時間の都合に合わせるとよいだろう。
なお、往復でチケットを購入した理由は、お守りが長引いて帰れないのは嫌だ、というだけなので、片道のみの購入でも入国は可能である。ただし片道の場合は、入国審査で面倒な目に遭う可能性もあるので、英語が苦手なら往復チケットを手配しておくのが無難だろう。
また購入する会社も様々ある。トラブルがなければ安いところで問題ないが、トラブル(帰国日の変更が必要になったなどを含め)が発生したときは、結構面倒なことになることもある。この辺りは自分の旅慣れ具合と相談しておこう。
木村はユナイテッド航空のコードシェア便を選択し、安心安全のANAから購入した。理由としては、旅の目的が甥のお守りであるため、予定変更は大いにありえると考えたためである。旅慣れなど関係なかった。値段は往復で30万を超えた。正気の沙汰ではない。
③ ESTA(VISA免除プログラム)申請および認定
さて、パスポートと航空券があれば入国できそうだと考えるかもしれない。が、アメリカ入国には他にも様々なものが必要となる。まずVISAである。
参考リンク
ビザとは(外務省)
ビジネス目的の場合はVISAが不可欠だ。アメリカにおいて就労VISAなしで働くことはできない。が、今回は働くつもりはないし、滞在期間は一ヶ月間。
こういった場合は、時間のかかるVISAの申請よりも、ESTA(VISA免除プログラム)を利用した方が楽である。ESTAとは、ざっくりいうと『ちょっと遊びに来たからいーれて!という観光客相手にVISA出してると大変だから免除してあげるよ。ただし21ドルはよこせ』というプログラム。すべてオンラインで申請ができ、内容もとても簡単なので、自分で申請をしよう。代理申請などでお金を取られるのは本当にもったいない手続きである。
参考リンク
ESTA申請サイト
ESTAは問題なければ2日以内に承認されるが、問題があると厄介なので、なるべく早めに申請を済ませておこう。ちなみにESTAは一度取ると2年間有効なので、旅行を決めたらすぐに取ろう。早めに取りすぎた、ということにはまずならない。
ESTAの申請については、様々なまとめサイトがある。が、よく分からなかったら地球の歩き方の最新版を図書館で借りてくることをお薦めする。地球の歩き方には大切なことが全て書いてある。ちなみにサイトもわかりやすいので参考に。
参考リンク
アメリカ入国時に必須、電子渡航認証システム「ESTA」記入の手引き(地球の歩き方サイト)
なおESTA申請は有料であり、クレジット決済が必要不可欠となるため、もしクレジットカードを持っていない場合はエポスカードなどを作るといいだろう。正直、アメリカはクレジットカードがないとつむので、クレジットカードをどうしても作りたくない場合はアメリカに行かない方がいい。
ちなみに、ESTA、木村は夜申請したら朝には許可されていた。素晴らしきかな、時差。
④ コロナワクチン接種証明書の取得
これについては、マイナンバーカードを持っていて、ワクチンを接種している場合、アプリをダウンロードするのが一番手っ取り早い。
参考リンク
デジタル庁
アメリカに入国したいのであれば2023年2月現在において、必要なのはワクチン接種証明のみで、陰性証明書は不要となった。このあたりはいつ変更されるかわからないため、常に確認しておこう。
確認ってどうするの? というときはとにかくたびレジに登録しておくことをお薦めする。※これは必須ではないため次記事で詳細は記載する。
参考サイト
たびレジ
なお、マイナンバーカードを持っていない場合は各自治体への確認が必要であり、ワクチンを接種できない場合は別のものが必要となるため、別途調べていただくことをお薦めする。
木村はマイナンバーカードを持ち4回ワクチンを接種していたため、アプリをダウンロードし、証明書を取得した。初めてマイナンバーカードが役に立った瞬間である。
⑤ 宣誓書(Attestation)の作成
コロナのワクチンをちゃんと打ったで宣誓書であり、正当な理由があって打ってない場合もこの宣誓書にその旨を記載することになる。
参考リンク
宣誓書指定フォーマット
これは紙で印刷してそれぞれのワクチン接種状況に合わせて記載するといいだろう。木村はこの宣誓書も記載した上で、事前オンラインチェックインでも宣誓を行ったので、結果的にプリントしたものを見せるタイミングはなかった。結構そういう人は多そうだ。
⑥ 米国CDCへの旅行者情報提供
アメリカに入国する前は事前にパスポート情報などを航空会社を経由して米国CDCに登録することになる。必要となる情報は下記の通り。
旅客氏名
米国滞在時の住所
米国で連絡の付く連絡先電話番号
2番目の連絡先電話番号または緊急連絡先電話番号
E-mailアドレス
こちらはチケット購入時に、それぞれの航空会社のやり方に合わせて、事前にオンライン登録をしておくといいだろう。もちろん当日チェックインカウンターでやることもできなくはないようだ。もしものときのことも考えて、一応紙でも書いて持っておいておくと心は安心である。
参考リンク(紙で書く場合)
指定フォーマット(CDC)
米国への入国に際しての入国者情報の提供について(JAL)
指定フォーマット(ANA)
木村のようにユナイテッド航空のコードシェア便をANAから購入する場合は、どちらかよくわからなかった。なので、ANAアプリで登録をしたあと、ユナイテッド航空アプリでも登録を行った。
コードシェア便は運航会社の方でチェックイン手続きを行うので、恐らくだが、この登録はユナイテッド航空の方で行えばよかったと思われる。まあ、……よくわかんないからどっちでも登録したほうがいい……。このコードシェア便の話はまた別途行うものとする。
総括
以上のことが、アメリカに入国するに当たって必要最低限の手続きである。ここからまた機内持ち込み物や預け荷物の問題なども出てくるが、ひとまず書類関連はクリアである。とはいえ、これでは必要最低限。
そのため次の記事で、木村が行った他の手続きを備忘録として、記録しておく
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