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絶対に忘れられない恥ずかしすぎる初めてのキス【日仏夫婦の馴れ初め③–🇦🇺オーストラリア編ー】

〈前回のお話〉
1. 最愛の旦那の第一印象が最愛だった話
2.策士なの?天然なの?ねぇどっち?

待ち合わせ時間の夜20時まで心中穏やかではなかった。
これまでだってしつこくLINEされても嫌なら無視すればよかっただけの話。
会いたくなければ「会いたくない」って言えばいいじゃないか。
そう思いながらも、夜の予定のためにいつもとは違う夕方早めの時間のヨガを受けにきていた自分がいた。

いずれにしても正直会いに行くのはやっぱりとっても億劫だった。
デートだと思いたくない私の小さな抵抗心から
待ち合わせはサーファーズパラダイスのスターバックスになった。

「夜20時の待ち合わせ」×「ビーチ」×「夜のコーヒー」
どう考えてもミスマッチな組み合わせは、私のちぐはぐな気持ちを表しているかのようだった。

《ゴールドコーストの夜の景色》

スターバックスでゲットしたコーヒーを片手に少し散歩し、
しばらくしてから砂浜に腰をかけることにした。
自分の着ていたパーカーをさっと脱いで地面に敷いてくれた時には
この人さすがフランス人だなぁ。なんてちょっと感心したりもした。

【私】ありがとう、でもパーカー汚れちゃうから。
【彼】別にいいよ、洗えばいいだけのこと。それより冷えるといけないから。
【私】私の服も洗えばいいよ。じゃあお言葉に甘えてそのパーカー着てもいい?
【彼】いいよー!きてきて!

貸してもらった服を着ている私の姿を見て、なぜだか彼はすごくすごく嬉しそうだった。
私も彼のパーカーがとっても暖かくてホッとした気持ちになった。

今回のメインの目的だったはずの求人活動について、アドバイスをもらうために持参した英語の履歴書はバッグの中の奥底に追いやられてしまって出番が来ることはなかった。

《住ませていただいていたシェアハウスのお庭の夜景色》

夜は更け、貸してくれたパーカーを着てもなお少し冷え込んできた。
寒いから家まで車で送るよとの申し出に素直に甘えることにした。
家の前まで到着し、そろそろ夜も遅いし今日は帰るねと切り出した。
すると彼もそうだねと頷きこう言った。

いや、今日は会ってくれてありがとう。
お礼のキスさせてね。

返事を聞かずに彼の顔が私に近づいてくる
彼の方を向き直しとっさに自然に私も応じた。
とても優しいキスで、なんだかすごくすごくドキドキした。

顔を離して、彼がすごく恥ずかしそうにしながら呟いた。

ありがとう、いやびっくりした。

ん?びっくりした??と聞き返すと、ちょっと悪い顔をしながら

いや、ありがとねってほっぺにチュってしたかっただけだったんだよね

もう顔から火が出るかと思った。笑
はい?である。
もう恥ずかしくて、恥ずかしくてカバンをバンバン叩きつけながら罵った。

はぁ???君、小学生なん?
キスいうたら大筋口って大体で決まってるんですー。ばーかばーか!
もう一生したらへんわ!ほんま、お前まじでまじでムカつくねん!!
そもそも君めっちゃ僕のこと嫌いやったやん。
キスしてくれる思ってないもん。
フランスではキスいうたらまずはほっぺなんですー。

出るわ出るわ罵詈雑言。笑

罵り合いながらもう可笑しくなってきて2人で腹を抱えながら大爆笑した。
何年ぶりにこんなに大爆笑したかくらいの大笑いでもう息ができない位だった。

散々笑い散らかした後、ふざけ合いながら何度も何度もキスをした。
2人の距離が急に縮まった夜だった。

ーーー今回のあとがきーーー
あー書いてしまったー。
ついに書いてしまったよ。

多分誰にも話していない、墓場まで持って行こうと思っていた位の恥ずかしい話。
思い出すだけで顔が赤くなります。穴があったら入りたい。笑←じゃあ書くなよ。笑←いやほんまそれな。笑

《使用機材関係》
▶︎カメラ:Nicon J5を愛用していました。(もしくは当時のiPhoneです)

▶︎iPad Air

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします!
それでは。

▼次回のおはなし

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