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遂に、恋活に終止符を打った

「アンタ彼氏できるまでが本当に長編だね。
ONE PIECEかよ(笑)」

これは私の恋愛事情ほとんどを知り尽くした友人Aの名台詞。

恋人になることもない人とちょっとした出来事がある時に、相手の男の名前をはめ込んで「〇〇編」と名付けて報告した私に対して吐いたこの台詞は、キャッチーで気に入っているし、言われた瞬間超ウケた。わしゃルフィか。

何故こんなに長期戦になってしまったのか。今思えば、多分理由は単純に2つだと思う。

・わたし理想高すぎ。自分がときめくまで付き合えないお子ちゃま脳。
・単純に男運が無い。男を見る目も無い。


私は本当に欲張りな人間で、彼氏が欲しかったからマッチングアプリをしていたわけだけど、かと言って相手の為に何かを捨てることが出来なかった。

例え彼氏が出来たとしても、相手の為だけに自分の時間のほとんどを捧げてやろうとかは全く思えなかったし、今も正直思っていない。

「好きな仕事をずっとしていたい。これはもう大前提。専業主婦にはなりません。

1人の時間も欲しい。だって映画も韓国ドラマも好きだし。読書だってしたい、まだまだ読みたい本がたくさんある。韓国語の勉強だってまだまだ飽きていない。

友達と会う時間も好きだから、無くせない。友達とご飯を食べながらゲラゲラ笑う時間は至福そのものだ。あ、あと若いうちに海外旅行もまだまだ行きたい。親友Nと、もちろん他の友達とも、夢みたいな絶景を見て国内では出来ない体験をしたい。

将来一度は結婚してみたい。それも大好きな人と。好きな相手じゃないなら別に一生結婚出来なくていい。子供みたいな事言うなって馬鹿にされるかもしれないけど、とにかく、絶対に好きな人と結婚したい。

子供の話はそれからだけど、大好きな人との子供ならきっと欲しくなるだろう。今のところ子供は欲しくないけど、心変わりする可能性80%ってところだ。

あと、出来ればずっと、「可愛くてお洒落な大人」でいたい。自分の出来る限りの容姿を保っていたい。」

全部手に入れたい。1つも失わずに。「いや無理っしょ(笑)」とか言われても「は?うるせー」ってなるぐらいに、気持ちは強い。

荷物が多いのだ。捨てれるものが無い。どうしようもなくわがままな女だ。

「こんな手一杯の女と誰が付き合いたいと思うんだろうか。そりゃあ世の中には色んな人がいるけど、もっと余裕があって、自分に全ての時間を捧げてくれる女の子の方が可愛いに決まってるんじゃ無いか。だとしても私は、何も捨てたくない。

自己嫌悪に陥るといつもそう思ってた。人生像に対するプライドと、恋愛が上手くいかないジレンマがぶつかり合って、どうしようもない気持ちになっていた。


しかしついに「欲張りな女」と付き合ってくれる男が現れた。何故私を選んでくれたのかは少しもわからないけど、とても素敵な人だ。

彼はとてもマイペースで優しい。私の言動に左右されずに、自分を持っている。

「仕事は普通に楽しいよ」と、仕事と自分の生活の線引きをしっかりして適度に楽しんでいるし、友人とよく遊ぶから土日は割と忙しめなのに、その中で私と会う時間を作っては友人や仕事の出来事をよく喋る。

「今なら電話できるよ〜」って言ったくせに3分後に「やっぱりお風呂に入りたい」と正直に言うヒドイ私に、「いっておいで!生活リズムが整ってて尊敬する!」とか言ってくる。

そんな彼は自分1人の為に毎日ちゃんと朝食を作って食べる。一人暮らしなのに朝から魚とか焼く。私に敬意を示す割には彼の方がちゃんとしてるように思う。

進撃の巨人も韓国ドラマも彼は全然知らないのに、「さっきまで進撃の巨人の新しいアニメ観ててさ!!!」とか興奮気味に喋りまくっても上手に相槌を入れて聞いてくれるし、

今後何の役に立つのか分からないのに、韓国語の勉強の話をすれば「やっぱり語学の趣味って良いよね〜」と応援してくれる。

「この間友達とバレエを見てね…」「この間読んだこの本が…」「この映画大好きでね、監督がね…」

「もし誰かと結婚したとしても、仕事を続けていたいと思ってるんだ…」「ずっと好きな事だけしてたい〜」

聞き上手な彼には何でも話したくなるし、何も否定せずに「いいね」と必ず言ってくれる。彼自身の意見も交えながら、会話を深めてくれる。

私に何も求めずに、自分は自分で楽しんでいる。私の理想とする「距離感」と「優しさ」がある。

大荷物で欲張りな私を肯定してくれる。「何も捨てなくて良いんだ」という安心感。

出会った時は全くタイプじゃ無かったのに、「この人、私にとって完璧な人だ」とまで思うようになった。そして付き合うことになった。



相手ありきの願望は、当たり前だが1人では叶えられない。だからこそ、相手を探す努力も運も必要で、何度も何度も心が折れた。

好きなことをしていたらうっかり得た趣味。努力して叶えたデザイナーになる夢。それらとは全く違う。

「好きな人」はそんな風に得ることは到底難しくて、マッチングアプリには本当にお世話になった。嫌な目にもたくさんあった。

マジで長かった。本当に本当に。「ONE PIECE」にも終わりがあるんだ。無いかと思ったよ、良かった。

もちろんこの先何があるか分からないし、あっけなく別れが来てONE PIECE再連載になるかもしれなくても、「根気よく続けた恋活の中で理想の人に出会えた経験」だけでも十分価値がある。

恋活疲れしている人、マッチングアプラーの人、私と同じようにルフィ状態の人。そんな人の気持ちが心の底から分かるからこそ、応援したい。

恋活って本当に辛いし大変だけど、休みながらでもいいから続けてこそ勝ち目があるみたいだ。

海賊王になるのが難しいのと同じように、理想の相手じゃなきゃ嫌な欲張り高望み女達は、とにかく長期戦で粘るしかないのだ。

全てのマッチングアプラーの方々を、
心から共感し、心から応援する。



※マッチングアプラーとして奮闘していた時期の話も書いています。


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