自分の事は好きじゃなくても、自分の周りは好きじゃなきゃ駄目だよ
「快適に生きたい。」
今年は特にそう思った回数が多かった気がする。これはもう絶対に間違い無く圧倒的にコロナのせい。お前だよお前、コロナだよ。
旅行にも行けないし、ボーナスは貰えなかったり少なかったりその割に仕事は減らなかったり、一時期は友達に会いたくても会えなかったし近場のお出掛けさえ制限された。辛かった。
そんな時何が人を幸せにするかっていうと、もちろん色んなコンテンツだった。NetflixとかYouTubeとかはもちろんだし、ゲームしたり本を読んだり新しい勉強をしてみたり。
でもそれは外から取り入れる「物」なだけで、きっかけに過ぎなくて、結局は「自分の気持ち次第」と思っていた。
気持ちの切り替えを上手く出来るか出来ないかは、もはやコロナだからとか関係ない。自分自身をポジティブな気持ちでいっぱいに出来る能力はマジでめちゃくちゃ強い。
ポジティブに1番近いのは、いわゆる自分大好きな「ナルシスト」だと私は思う。だって何もしてないのに勝手に内側からご機嫌ポジティブマインドが湧いてきてるわけでしょ?だからノンスタ井上は凄い。手っ取り早くポジティブになれるというか、最初からポジティブ。強い。
でも「自分のことを好きか?」と聞かれて「うん、大好き!」と答えるのはぶっちゃけ難しい。普通に思えない。自分自身を愛す「ナルシスト力」は、ある程度あったら幸せなのに、持っている人は少ないと思う。
快適に生きる近道なら是非手に入れたいのに。
私だって、自分のこと好きかって聞かれたらうーんって考えてしまう。自己肯定感は高めだと思う。でもそれは、ナルシストとは違う。
「自分の飽きっぽい性格もどうかと思うし、デザイナーのクセに集中力は全然無いし、言葉選びは得意な割に感情的になると言いたいことが言えない所も嫌いだ。」
「矢印みたいな形の鼻も、一重と二重どっちつかずの目蓋も、硬いくせにクセのある髪の毛も好きじゃない。」
「お風呂でばっかり良さげなアイデアが浮かんでは、髪の毛を乾かしてるうちに思い出せなくなっちゃうところも本当に嫌い。ちなみに職場ではアイデアも何も浮かばない。使えないやつ。」
「あと自分でもゾッとする程に男を見る目が無い。自分が自由でいたい為に恋愛をめんどくさがる所もある。まったく何様なのか。」
こんな感じで書けば書くほど自分の悪いところが並んでしまって、我最高!自分ラブ!🤛🏻って思いながら生きるのはレベルが高い。てか全然無理だ。
でも今年を振り返って、よく考えたら、「自分のことが好きかどうかはそんなに重要じゃないかも」とか思うようになった。
自分のことよりも、「自分の周り」が好きであればOKぽいな、と。
上にも書いたように、私はずっと「自分のことを好きか」と聞かれたらそうではなかった。
だけどだ。こんなしんどい環境下の中で自分をそこまで愛せなくても、「人生快適〜!」って思えるようになったタイミングがあった。
そのタイミングとは、コロナのご時世に合う趣味を見つけて生活に取り込めるようになった時から。
「家の中で出来る夢中になれること」を見つけたら、外出への欲がかなり減った。あんなに友達に会いたかったのに、会えなくても今は楽しいし話したいことが出来たら電話すりゃいっか、と切り替わった。
快適だった。内側から湧き出るナルシスト力なんて要らなかった。
自分の周りを「好きなものだらけ」にしたら、なんだかんだ快適に生きられるようになってしまった。
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思い返せば私は、中学時代より高校時代、高校時代より専門時代、専門時代より今の方が楽しい!と心から思ってる。
きっとそれは、常に環境に合わせて身のまわりを好きな物と人で完全に囲い続けてたから。
それも、嫌いなものが入る隙も開けずに。
手の届く範囲に自分の大切なものを置いているから。そしてその大切なものを、変化させ続けていたから。
そうやって「今が1番楽しい!」「昔より今の方が快適!」を繰り返していた人生。 運も良かったと思うし、自分の選択も全部合ってたと思う。今までの自分の人生は悪くないと思えるし、これからもそうだと思う。
クラス替えとか卒業とか、変化がずっと嫌いだった。だけど今は、快適でいるために変化を自ら求めてる。求めているし、好きな方に変えている。
コロナがどれだけ続くのかわからないけど、一刻も早く元に世界に戻ってほしいとも思うけど、
コロナが無くなったところで、コロナ前の私に戻るわけではない。その後も快適に生きるためにまた周りを変化させていかなきゃいけない。
結局、自分のことが好きじゃないのは耐えられるけど、自分の周りが嫌いなのは耐えられない。
海外に行けたり友達と会わないと世界はつまらないと思っていた。もちろん海外旅行中のあの感動を何かに置き換える事は無理だけど、紛らわせることは出来る。周りに新たな好きなものをたくさん広げて、気持ちを高めて、それでも充分だ。
常にその時の自分に合う環境に変えて楽しむこと。それだけで私は快適に生きられるとわかった。コロナのせいで、気付いた。
2020年の、1番の成長だと思う。私は今後もそうやって生きていこう。自分のことは好きじゃなくても、自分の周りだけは絶対に好きだらけにしていよう。
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