なんやかんやで新生活を楽しむ 〜お気楽な彼を添えて〜
実家を出てから1週間が経った。
実家を出ることには、当然のように不安が付きまとっていた。
持ってきた家具が想像以上に部屋にハマらなくてムカつき、今後自分で掃除をしたり洗濯をしたりやったこともない料理をしないと安くて美味しいご飯が食べれないと思ったらすごく不安になって、引っ越し2日目にして私はメソメソと泣いた。
でも、それからもう1週間も経ったのかと思うと本当にあっという間だと思う。
私がメソメソと泣いたのは、突然の大きな環境の変化の不安ももちろんあったけれど、
正直、99%は生理前のあいつ、PMSのせいだった。
そうとは知っても、彼氏は「目がうるうるしてるね」「情緒不安定なんだね。大丈夫だよ、おれがいるし」と慰めて、
「寝かしつけてあげよう」と言いながら私の手を引いて寝室まで連れていき、私の頭を撫でながら先にグースカ寝てしまった。
リビングのテレビもエアコンも電気も、深夜に私が消してあげた。
彼の慰めのせいなのか気を取り戻した私はなぜか、「あれ、私、イケるかも」みたいな根拠の無い自信にかられたのだった。
平日が始まれば、私はゴミ出しもしたし、洗濯機を回して、朝ごはんにインスタントの味噌汁と、ヨーグルトにバナナをぶち込んでハチミツをかけたて食べて、出勤して働いて、帰ったらご飯を作って食べて、
すんなりと、フツーに過ごしていた。
いままでゴミ出しも洗濯機を回すこともしなかったのに、スイスイと体が動いたし、わからないことは彼に聞いたりさっさと調べてやってのけた。
料理もそれなりにした。
簡単なスープを作ってみたり、とりあえず野菜を蒸してみたり、面倒な気持ちになった時はうどんをチンして納豆を乗せて食べた。
野菜の芯とかキノコの根(?)のあたりとか、食べていいのかわからん…って調べたり、蒸してる最中に何度も蓋を開けたりもしたけど、
やったことないからとビビっていた料理も、そんなにとんでもないものが出来上がることは無いと知った。
彼が在宅勤務の日は家事をやってくれるし、水回りの掃除だってほぼ手をつけていないし、ガスも水道も電気も、まだ一度も払ってないけど、
なんやかんや結構普通に生活できてしまうんだな、人って。
そう知っただけで、私の人間力はレベル100000000くらい上がったと思う。
一人暮らしの人を、すげーーーーと思っていた。
自分のことを自分でするのって、なぜかすごく難しいことのような気になっていた。
でも、実際に過ごしてみたら意外とイケる。
そしてやっぱり、未経験のことって楽しい。
この感覚、久しぶりだ。
そりゃあ実家よりは面倒なことがたくさんあるし、自分の時間も減ってしまったし、お金もかかるわで文句がゼロってことは無い。
ゴミ出しは楽しくないし、ご飯炊くのも時間かかるから面倒だなとも思う。
でも、洗濯機が回っている時間に急か急かと他の家事をするのは気持ちがいい。
クイックルワイパーで掃除するだけで達成感があるし、掃除機なんてかけれた日には自分が偉すぎて感動する。
スーパーの食材を見ながらこんなもの作るのもいいなあと妄想するのも楽しいし、ご飯が出来上がっていくまでの、野菜に色がついていく感じや、ほかほかの美味しい匂いを私が作り出しているんだという感覚も好き。
生活は生活だから、楽しいという感覚は芽生えるものじゃないと思っていたけど、
なんやかんやで、実家を離れた日々をきちんと楽しんでしまっている。
環境の変化とPMSでメソメソしていた自分がアホらしく思えるほどに、私はきちんと生活している。
これからは更新していく毎日は、今までの私とはまた違う視点になってくるんだろうなと思うと、またもワクワクしてしまう。
このnoteに、どんなことを書きたくなるのか。どんな生活になっていくのか。
失敗も色々あるんだろうけど、この遅めの独り立ちを、きちんと楽しんでく自信だけはある。
こんな感じで、私の新生活が始まった。
〜「まあ初めてのことだし失敗しても仕方ないよ〜」と、のんびり構えるお気楽な彼を隣に添えて〜
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