ハイブランドの良さをようやく学んだ〜27歳の春〜
最近の休みの日は、もっぱら服を見に行ってる。
新宿とか池袋とか丸の内の、ルミネとか伊勢丹とか。流行ってるものも新しいものも、高いものもそれなりの値段のものも。
インスタやTwitterで見て気になったものはお店があるかチェックして、オンライン限定じゃないと知ったら見に行くようにして🏃🏻♀️
そして気になるものは試着する。試着して、「ふわーーー!かわいい!!!🥹」ってなる。
そしてスケジュールアプリにメモする。「あのブランドのこういう服のこのデティールが女性らしくてさりげなくて素敵だった」といった具合に。
なんでこんなことしてるのかというと、まず1番に今の仕事の悩みを解決するため。
もっとデザイナーとして活躍したくて、色んなことをやってみたくて、
どうしたらもっと良い企画ができるかを色んな人に聞いてみたら、まずは「良いブランドのものをとにかく着て触ってみて!」と言われたので素直にガシガシ実行しているという感じ。
ファッションデザイナーとしてあるまじき発言かもしれないけど私は正直、学生の時からハイブランドの良さって全然わからなかった。
いわゆるシャネルとかグッチとか、そういうコレクションブランドから流行を読み取って形にしていくのが本来のデザイナーの仕事なはずなのだけど、
私が以前にいたブランドはもっと若者に向けたブランドだったし、そこまで感度が高くある必要もなくて、
自分が着たい服だって高くても1万円台くらいの手の届く程度の値段の方が嬉しいし、お財布に優しい方が良いに決まってる。
見るだけだとしても、生活に馴染まない奇抜なデザインが並ぶコレクションを素敵だと思うことはあまり無くて、いつしか見なくなった。
けれど転職してもっと感度の高いブランドに企画担当になったら、「ハイブランドもきちんと見てみた方が良いんだ」という思考になった。
そもそもなぜハイブランドの服が高いのか?っていうのは、この動画が分かりやすすぎるので割愛するけど。
簡単に言うと、「死ぬほど服に対して学んできた相当なプロ達が丹精込めて作ったものだから」なんだよね。
シャネルだから。グッチだから。とかじゃなくて、それだけのプロが作り上げた素晴らしいものだから高いんだよね。
そのくらい完成度の高いものがショップに行けば無料で触れて試着させてもらえるのに、見にも行かないデザイナーってどうなの??
ってことを私は最近ようやく身に染みるように理解した…
遠くから「ふーん」って眺めていたハイブランドの服は、袖を通すと本当に素敵なの。
シルエットから素材感から、リボンの太さとかロゴの位置とか落ち感とかフレア感とか。
全てのバランスが絶妙で新鮮で素晴らしい。
そりゃ自分に似合わないものは多少着心地が悪かったもする。
でもデザインという面で言えば、「ああこんなもの思いつかなかったな」とか「ここの形をこうするとこんなにも素敵なんだ」とか新しい気付きがある。
そういう学びが出来ていることが自分にとってはすごく新鮮で、最近また服が好きになってきた。
10万のワンピースや6万のブラウスを買うことは出来ないけど、お持ち帰りしたくなるほどに自分に似合ってフィットする時もあって、それもなんだか嬉しくなる。
何も考えずに安いものだけを見て買うんじゃなくて、高くて良いものも知っておくこととか、そういうものを心の底から「良い!」って思えるような大人になれて良かったぁ!とか思ったり。
もちろん服への価値観はそれぞれあって良いと思うのだけど、服を作る仕事をしている私に関しては、絶対にそういう大人であるべきだと思う。
デザイナーとしてステップアップしたくて転職したから、こうして少しでも新しい学びと前向きな気付きがあって成長を感じられて嬉しい〜!!
もっともっと素敵になる👊🏻🌸
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