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「人間関係に悩まない」というスペック

「人の悩みの8割は人間関係」みたいな見出しを見たことがあって、「え、まじ?」ってのが私の本音だった。

そもそも本屋に行けば人付き合いに関する本は山ほどあって、確かにその悩みを持つ知り合いは結構いる。それでも8割って…どんだけなのよ。


思い返せば私は人間関係の悩みなんて中学以降ほとんど無いと思う。大人になった今、神が私に与えてくださったスペックはもしや、「人付き合いが得意」ということなのか…?とか思ってしまうくらいには悩んだ記憶がない。

正直忘れてるだけかもしれないので「都合の悪いことは忘れるスペック」の可能性もあるけど、そうだとしても悩んでないんだから何かしら人に言えることはある。気がする。

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(SPECってそういうことじゃない)


ほぼ無意識ではあるものの、私が普段していること(しないこと)をなんとなく書いてみた。
人間関係の悩みが8割から7.9999999割くらいになるかもしれないので、少しでも読んで欲しい。


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①面倒くさそうな人は
わざわざ避けない。
「程よく的を外したコメント」で
距離を取る。

大前提として人付き合いに悩む人というのは「人の心を読める人」だと思う。そしてその人たちは「こいつと付き合ったら面倒だぞ」という人に気付けるのに、何かしら付き合いを持ってしまう。なんなら好かれたり、良いように使われる。

その理由は完全に「その人の心を読んで、無意識にそれに見合う対応をしてしまうから」じゃないかと思う。それに見合う対応というのは、「良い対応」も「悪い対応」も、どちらもだ。

その結果、面倒くさい人は「この人いつも私が気持ち良くなること言ってくれる〜♡」と図に乗って絡んでくるか、「なんやコイツ反発してくるな、反撃したろ」と敵意を向けてくる。

そんな相手に対しては、「ちょっとだけ的外れな返事をする人」になりきるのが1番良いと思ってる。

例えば、面倒くさい人が「そういうスカート、みんな履いてるけど私似合うかな〜」と絡んできたとする。

※こういう発言をする人が面倒くさいのではなく、面倒くさい人がこういう発言をしてきたら、という例。

この人の求める返事は「え!〇〇さんなら絶対似合いますよ〜!」とか「〇〇さんならこういう色が良いんじゃないですか?♡」とか言う、「この人」に対する返事である事は見え見えだ。

そこでこちらが上手いことこの人と関わらずに済ます返事は「このスカートみんな履いてて可愛いですよね〜!こういう色が流行ってて〜」という「スカート」に対する返事。
そうすればヤツはこちらが気持ちいい発言をしてくれるわけでもなければ敵意を持つわけでもない、「その辺のただの人間」という認識を持つ。そんな人と積極的に関わろうと思わないだろう。

関わりたくない人に対しては、このような「絶妙な的外れ且つ適当コメント」繰り返して、それなりの距離感を保っていく。相手の思い通りにもいかなければ、逆方面にもいかない。その距離感が1番楽だ。


②人に迷惑をかけない短所は
隠さずに出す 

人付き合いに悩む多くの人は自分が「どう思われるか」をすごく気にしている気がする。もちろん悪い印象を抱かれれば仕事に関わったりするし、全く気にしないことも出来ないけど…

「そこまで人に迷惑かけてないし良くね?」みたいな短所は”人間らしさ”として個性になると信じている。のでガンガン出す方が良いと思う。

例えば私は何かにハマると気持ちを抑えきれなくて話が止まらなくなってしまう、所謂オタクみたいな一面がある。

ちなみに今は「進撃の巨人」にハマっていて、”オタクの巨人”みたいなのがいたらお前食ったっしょ?ってくらい職場で毎日ベラベラと巨人の話をしている。

この件に関して周りの人は多分、ざっくりだけど私のことを「何かしらの特徴を持つ人」と認識する。
それは自分を押さえつけている人には出せない「個性」「性格」であって、個性の無い人、性格が分からない人というのはどうしても意見の無い人、どう扱ったらいいかわからない人、に近づいてしまう気がしている。

意見の無い人、どう扱ったらいいかわからない人というのはどうしても対人関係で悩まされやすい。それは明らかに相手にとって都合よく使われるか、上手く扱ってもらえないからだ。

長所はある程度ちゃんとしていればそれが自動的に長所になる。短所は、見方によればチャームポイントだから。

自分で分かる「明らかに短所」な事は努力で隠して、「軽めの短所」はもう出しちゃう。その方が自分も気楽だし、軽めなら周りはいじりやすく、自分のキャラクターになり得る。

人に迷惑をかけないレベルの短所はもはや長所。自分のためにも潔く出していくのがオススメ。


③物は言いよう。
言いたい事はぜーーーーんぶ、
「優しく」伝える!

どんなに人付き合いが得意だろうと、自分の意思を曲げられないシチュエーションはいつだって存在する。

仕事に関わる大事なことから、仲のいい友達のどうしても許せないことまで、我慢できない、我慢したくない言葉というのはたくさんある。

その時に、「言い回しを考えながら優しく伝えることが出来る人」はマジで最強。正直この技は、語彙力をつける事と、瞬発的な怒りを抑えるスペックも必要だけど。

ただいつもご機嫌な人というのはみんな「言いたいことは言ってる」人だ。これはもう絶対にそう(私の経験上)。ニコニコしながら我慢しない、絶対に伝える人。

人が我慢してる時の顔というのは無意識にマーーージでブサイクなので、なるべく我慢はしない。言いたい事は言うんだ、優しく。伝え方を工夫すれば、嫌な気持ちだけにさせる事はない。


④自分の機嫌は自分で取る。
その為だけの体調管理!

「自分の機嫌は自分で取る」はみやぞんの名言なんだけど、これに勝る言葉はないと思う。

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全く共感出来ねぇなって人は、色んなことを人任せにするクセがある気がする。

誰かの為でも会社のためでもなく、自分のご機嫌のためだけに体調管理をしよう。

考えなくてもわかると思うけど、ホルモンバランスが崩れれば誰でもイラつくからだ。

これは人間関係に悩まないスペックを持っている私でも抑えきれない物であり、生理前はお父さんが「あ」って言っただけでうるせえな、ってイラつく。(最低)(可哀想)

ハッ!これは完全に人間関係のこじれの原因のひとつ…!とまともな人は気付くだろう。

面倒くさい人というのは大抵、イライラしているし人のせいにするし小言が多いし心が狭い。性格だったり、直す気がないならもう放っておくしか無いけど、そうなりたくない人はよく寝て規則正しく生活する事をまずしてほしい。「機嫌」は体調によって左右されていて、「機嫌」さえ良ければ大抵のことは許せるし、悩むほどに至らない。

以前の上司に「honoさんに敵がいないのは人当たりもあるけど、心が健康だからだと思うよ〜」と何気なく言われたのが今でも心に残っている。もちろん人に恵まれてるとも思うけど、この世は類友だから、心の健康を死守していこう。


⑤悪口を言う自分を否定しない。
どうせみんな言ってるし。

①〜④全てを意識したとしても、イラつくことはあるし、人と人は違うのだからぶつかり合うことがあるのも当たり前だ。

そんな時に悪口を言うことを否定すると、自分がすごく悪者みたいに思えてさらに辛い。

そういう時はもう、言っちゃおう。大好きな友達や彼氏に、愚痴ればいい。言っているうちに気が楽になって、笑える言い回しにしたりなんかして。

「係長、いるだけで目の保養なわけでもないのに仕事出来ないとか会社くる意味無くない??」とか、「係長やってることマジでヒトラーだよな…」とか、「あーーーー!一刻も早く星になるか間違えてトイレに流れてくれ!!」とか最低なこと、たまに言ってます私も。

結局何にも生まれないことに気づいて、落ち着くのがオチ。来月も来年も同じことを言ってなければそれでいいかなと思う。

悪口を言ったっていい。天変地異が起きても係長が現れないところで言うのが鉄則で。


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実は私は友人に「人畜無害顔」とキャッチコピーを付けられたことのある位、悪く言えば「ナメられやすい顔」の持ち主だ。

初対面では良く言えば親しみやすい顔なのだけど、悪い人からすれば「扱いやすそうな人」「言うことを聞きそうな人」なわけ。

私の人付き合いスペックは多分、この現実に気付いてから少しずつ改良を続けていった結果な気がする。「あ、コイツ良い人ではないな」というアンテナが光ればある程度の距離を保てるようになったし、好かれも嫌われもしないように振る舞うことが得意になった。全て単純に自分を守るためだ。

みんなと上手く付き合っていくには人類は多過ぎるし、人と人は理解し合えない方が当たり前だと諦めている。理解しようとも私はしない。良くも悪くも私は冷たい。

必要最低限の大好きな人たち以外のことは、あまり考えない。野放しにして、わざわざ避けたりもせず、気にしない。

それが出来ないから悩んでるんだよ〜って感じかもしれないけど、それも含めて自分次第だと思う。誰かのせいで悩んでるんじゃなくて、気にし過ぎな自分のせいで悩んでるのかもしれない。

どうでもいい人のことで悩むくらいなら好きな人のことで悩むべきだ。「なんで私を悩ませる人のことで悩まなきゃいけないんだ?」と適当にケリをつけて、よく寝て、好きなことをして、自分のご機嫌を取る努力をした方がいい。

誰だって、努力次第でこのスペックは手に入れることが出来るはずだ。


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