コロナと共に迎えた2年記念日含む日記たち
コロナにかかりました〜!
遂に!私にも!順番が!回ってきた!(コロナはいつか誰もがかかるという思想でいたので)
こういうこともエッセイにしないとやってられないので発症日からのことを書きます。
専門家でも医者でも無いので症状などに関しては「へぇ〜そうなんだ〜」な気持ちで読んでほしい。
登場人物がほぼ私と彼だけなのでいつもの恋愛エッセイのようになってしまったけれど、長めの文章をたんとお楽しみください!
12/13(火) 発症の日
朝起きた瞬間に「喉痛っ!」と思った。
けれど一緒に住んでいる彼も昨日から喉を痛めていたし、その割に元気なので「うつったのかなぁ?まっ、そんな日もあるよねぇ〜」な気持ちで出勤。
ランチタイムの前あたりから頭痛がしてきて、食欲も全然なかったのだけどお弁当を食べ始めたら普通に完食出来たので「満腹になったら頭痛も治まるかなぁ!」との謎理論で仕事を続行。
しかし時間が経てば経つほど頭痛が酷くなってくる。
この手の頭痛は私は熱が出た時にしか起きないので嫌な予感がする。
転職したてなのでまだ仕事があまり無いに今日に限って色んな人に色んなことを頼まれて何気に忙しく、相談するタイミングを失う。
そもそも私はまだ有給が無いのでどうなるんだろ?
でもやっぱりしんどすぎて、16時くらいに隣の席の人に相談すると「え!帰りな!転職の疲れが出てるんだよ!明日も無理しないで辛かったら休みなね!!!」と言われる。優し…
家に帰ると37.6度だったのだけれど、悪寒が酷くてまったく眠れず、再度測ったら38.4度だった。
ちなみに私は平熱が低く基本35度台なので38度を超えるとだいぶしんどい。
彼氏がうどんを作ってくれて、家にあったカロナールを飲んで寝た。
12/14(水) ついに私も陽性者
朝起きると36.7度まで熱が下がっていた。
頭痛は相変わらずあるけれど、仕事に行くのはちょっとしんどいということで上司にLINEを送ると、
「あらら。大丈夫かい??
必ず病院に行ってPCRを受けてください」
とのことだった。ホワイト企業らしき返事!
病院行くかぁ、でも今実質熱は無いんですけどねぇ…みたいな感じで朝9時から近場の発熱外来を調べる。
するとなんとありとあらゆる近所の病院たちから、めちゃくちゃに断られまくったのだ。
「うちの病院来たことあります?無いならダメですね…」
「もう今日は予約いっぱいで…」
え?まだ朝の9時台なんですが…
とりあえず病院に行くのは諦め、家にある抗原検査キッドを使うと陰性になった。
「このキッド陰性しか出ないからね」と彼氏がドヤ顔で言うが、朝の時点で熱も下がっているし本当に陰性なんじゃん?と思う。
病院は行けなかったけど抗原検査は陰性でした!って上司に伝えて、明日から会社行くかぁ〜と気楽にYouTubeを見ていると、徐々にまたしんどくなってきた。
昼に熱を測ると、また38度になっている。がーーーん…
カロナールを飲んで再度病院探しに勤しむことにした。
私はこの地域に今年の2月に引っ越してきた人間で、且つかなりの健康体、なんなら内科にはほとんど縁がないので「新規はお断り」な発熱外来が多いのがかなりのダメージとなった。
もう無理では…??
そう思った矢先、Googleの口コミでこんなところを見つける。
「発熱外来でお世話になりました。親切でした」
「他の病院が受け入れてくれない中、ここだけが受け入れてくれました!ありがとうございました」
家から徒歩30分(バスでも27分。なぜ?)というとてつもない場所ではあったけれど、最後の望みという気持ちで電話をかけると快く受け入れてくれた。
嘘でもなんでもついてタクシーで行けばいいものを、熱のせいか頭が回らず素直に徒歩で30分かけて行った病院では、発熱外来の人は待合室には入れず外の室外機の横に置かれたパイプ椅子に座らされた。
あんなに断られまくったので寒いパイプ椅子の外でも全然いい。30分歩いた後だからか熱のせいかあまり寒さも感じていない。
症状的にインフルの可能性もあるとのことで、PCRとインフルの検査を両方してもらうことに。
パイプ椅子の上で2回も鼻に棒を突っ込まれる。
すぐに医者に呼ばれ、「うん、コロナ陽性ですね。」とあっさり通達される。
“陽性”と大きく書かれたA4の紙と陽性反応が出ているキッドを写真に収めるよう言われ、「神奈川県に申請するときにこれ使うからね」と言われた。
神奈川県に申請する前に真っ先にその写真を彼氏に送った。
ついに私もコロナ陽性者か………!!と謎の高揚感が一瞬あったものの、すぐに冷静になる。
薬局で薬をもらうにしても対面ができないので、電話で呼ばれたら外のボックスに置かれた箱の中の薬を取って帰るということをしたりと、すでに世間から隔離されている感じを味わう。
また30分かけて歩いて帰ると、リモートワーク中に彼氏に「おう、陽性者!」と言われ腹が立つ。喉が少々痛そうだったにも関わらず私と違ってピンピンしている彼。何がそんなに違うのだ…
週末の土日に付き合って2年記念日ということで1泊旅行を計画していたのだけれど、渋々キャンセルの手続きをすることに。
楽しみにしていた分悲し過ぎた。
病院帰りに買った雑炊と彼氏が剥いてくれたりんごを食べ、カロナールを飲んで寝た。
12/15(木)思ってたよりしんどい
朝から会社に陽性が出たことの報告をする。
眠さは夜以外全く無いのだけれど、カロナールを飲まないと熱による頭痛と悪寒がひどくてキツい。
寝る前に飲んだ薬が明け方には切れてしまうので、まだ外が暗いのに震えで目が覚めてしまう。
さらに家が寒い&私がプロの冷え性の為、湯たんぽが無いと手足がキンキンで寝るどころではない。
むしろ布団の中にいるのにほとんどの時間、胎児のようなポーズで丸まっている状態で、もう一度寝付くのに時間がかかる。
9時くらいになるとリモートワークをする彼が目覚め、「体調はどう?熱は?」と聞いてくる。保健所の方ですか???
昼間は全く眠くないけれど熱がなくとも頭痛がひどいので起きているのは辛い。
布団の中でNetflixの「エミリー、パリへ行く」のseason1を1日で見終えた。この日はそれしかしていない。
全然熱が下がらない。頭も痛いし喉も痛い。咳も一回出たら止まんない。鼻水も止まらないから鼻をかむせいで鼻の下が痛いし皮も剥けている。ついでに胃腸が荒れているのか唇もパサパサで下唇の下にニキビもできた…ブスだ…悲しい…
そんな感じでコロナ、結構きつい。
まあこれで発症して3日目になるし、インフルの経験でいくと今日がピークで明日には熱下がって頭痛も無くなるでしょう…
この思い込みが、良くなかった。
12/16(金)我が家、最悪の雰囲気
まだ外が暗い中、頭痛と悪寒で目が覚める。
昨日もこんな感じで朝の6時に起きたけど、30分くらいで寝れたし…と思い耐えていたけれど、なかなか寝付けない。
手足が冷えていて、足元にある湯たんぽを足で探ると、ぬる〜い状態で見つけた。
こんなんじゃ到底私の手足は温められない。けれど布団の外に出るのも面倒だしそもそも寒い。
彼氏を頼りたくなったけれど、扉のあちら側のリビングで爆睡しているだろうし、彼に取っては普通の平日なので起こすものかわいそう。
もう少し耐えればきっと寝付けるはず…そう思っていたけど1時間ほど寝つけなかった。
時計を見ると朝の4時だった。「4=“死”ってこと…??」と限界の私の脳裏に不吉な言葉が浮かぶ。
渋々体を起こして、モコモコのパーカーと靴下を履き、リビングに行きお湯を沸かしゆたんぽを再セット、暖房も付けてフル装備にした。
それでようやく1時間ほど苦しんだ後眠れたのだった。
9時半ごろに保健所のような彼の問いかけで目覚めると、まだまだ熱っぽい。38度ある。
昨日でほぼ治ると思ったのに、なぜ治らないんだ…
数日続くしんどさで私の心の疲労も溜まってきた。どうしても平常心に切り替えられない。
鼻声で話す私の声は低く、機嫌が悪いのが丸わかりの私に対して彼も少し冷たくなる。
その冷たさに更に私もイラッとし、我が家の中で不穏な空気が少しずつ漂い始める。
熱、悪寒、喉痛、咳もろもろ症状があるけれど、私にとって何が1番辛いかというと頭痛だった。
この頭痛は良くある偏頭痛とは少し違っていて、とにかくイラッッッとさせるタイプの頭痛だった。
表現するとすれば、1分に一度くらいのペースで右の耳の下、兼首の付け根みたいなポイントをグーで突然殴ってくるような感じなのだ。
「痛っ!!!チッ!!!!」ってなる。
下品で申し訳ないけど、何度も舌打ちをした。
そんな感じで頭の右下ポイントを数回殴って、こちらの気が右下に向き始めた頃に突然左上ポイントを殴ってくる。それもまためっっっちゃくちゃムカつくのだ。「あぁもう!!!!!!」ってなる。
頭痛への怒りもあいまって私の機嫌はここ最近で1番悪い。
そんな私を見かねてか、
「俺、明日は出掛けるわ」と彼は言う。
旅行が無くなった休日に1人で出掛けることくらいどう考えても勝手にどうぞなのだけれど、その時は自分の肩身の狭さや体調の悪さがあいまって
「え、わたし家で1人ってこと?」と嫌〜な予感なワードが口から出た。
「こういう時は別々の方がいいでしょ?」と答える彼。
「…いいけど、結局あなたが家にいないなら実家で療養の方が良かったわ。親が2人いておばあちゃんがいて、嫌でも誰かがご飯作ってくれるし」
すーーーごい、最悪のセリフが出た!!
彼は私に何度もご飯を作ってくれたし、加湿器のお湯を変えてくれたり暖房をつけてくれたり体調を何度も気にかけてくれてきたのに(何なら私より先に喉痛があったのに)、すーごい、嫌なセリフを言ってしまった。
「それなら実家に帰りなよ、もういいよ俺も色々したのに!結局俺は治してあげること出来ないし!」
半分冗談半分本気のような言い方で、彼もそっぽ向いてしまった。
完全に私が悪いけれど、そんな時にも頭の右下ポイントを不意にグーで殴られるものだから、こっちも素直に謝れず何なら舌打ちをかます。
大した喧嘩でもない。普通に嫌なことを言って、嫌な思いをさせた。
気持ちの行き場が無くて、シャワーを浴びることにする。
シャワーを浴びてる間も容赦なくグーで殴られたような不意打ちの痛みは治らなくて、ムカついて、悔しくて、シャワーを浴びながら涙が出た。
泣いたら少しだけスッキリして、朝襲いかかる悪寒の対策を考えていたら、彼が1枚布団を多く出してくれた。
12/17(土) 優しさの記念日
1枚増えた布団のおかげか、単純に山を越えたのか、
朝の悪寒はだいぶマシで少しスッキリ起きれた。
本当だったら今日から2人で記念日旅行だったはずなのに、キスはおろかハグも出来ない終わってる2年記念日になった。
「おはよう、体調はどう?」と聞かれて「頭痛がグーからパーになった」と答えると、良いじゃんと言われた。
宣言通り彼は出掛けて行った。私は私で寝転がるのも飽きたので、リビングでアニメを見始める。
胃腸もだいぶ良い感じになってきたので、2ヶ月前くらいに彼が出張土産で買ってきたラーメンを夜に食べる約束をした。
楽しみがほぼそれしか無いけど、なんやかんや身体が楽になっているのが感じられる。うれしー!
夜になって帰ってきた彼は、なんと家から30分遠くの駅で1000円の分厚い本気のチャーシューを買ってきた。
「家で大したもの何も食べれなくてかわいそうだから」と言い、チャーシューが異常に立派なラーメンを作った。
「アイスも食べる?」と言ってハーゲンダッツのレアな味を冷凍庫から取り出して、それもいつの間に買ってきたの?!とひっくり返る。
大した事はしなくても、私が流行病に罹ろうとも、今日がきちんと記念日であることを彼は思い出させてくれた。
昨日あんなふうに当たり散らかしたことが、本当に悔やまれる。
素直に謝れないから、30回くらいお礼を言っておいた。
12/18(日) まさかの二次災害
朝の悪寒も無く、すっと目覚めた。
たんの絡んだ咳が時々出るくらいで、もう頭痛もない。
これはもう何でも無いわ!と着替えて洗濯物を回しまくったりした。
ご飯も自分で作ってモリモリ食べ、体重が落ちているのを確認して戻さなきゃ!と慌てたりした。
鏡を見ると、唇下のニキビが完全に大きくなっている。
そして思う。これ、ヘルペスじゃね?って。
完全にヘルペスになっていた。免疫が落ちまくっていたからだろう。こんなところで二次災害が起きていたなんて…
悲しみに暮れながら彼とM-1決勝を見る。
ロングコートダディ推しだったのでまた悲しみに暮れた。
12/19(月) オンライン診療ってすげー!
完全に病気の人では無い。めっちゃ元気。
布団がウイルスまみれだと思いシーツを全て剥がして洗濯した。気持ちいい!!
ヘルペスが嫌すぎるのでどうにかしたくて、オンライン診療を調べたらあっさりどうにかなった。
予約をし、5分も掛からず診療が終わった。
薬局の人とオンラインをしていて、「これから薬取りに行くんですけど今コロナ療養中なので対面にならないようにした方がいいかもです」と伝えたら、
「あとでその辺の人に薬渡しに行くのでついでに家に届けますよ」と言われた。
えーーー優しすぎない???何この世界!!
待ち時間もないし優しいし早いし薬簡単に貰えてオンライン診療最高…!!
もはやコロナじゃ無くてヘルペスとかオンライン診療の話をしてるので、このエッセイも終わりにしたい。
今回の学び
コロナは辛い
頭痛はムカつく
彼氏はやっぱり優しかった
医者は偉大、優しい
薬剤師も偉大、優しい
オンライン診療最高、みんな利用して!
以上でした!
コロナ闘病記と思いきや彼氏の優しさエピソードや惚気のようなものを織り交ぜまくってしまった。不快な人がいたらスミマセン。
でも私が思うことは、こういう辛い時の思い出を、少しでも良いものにしてくれる人は大切にしたいということ。
無くなったと思ったら2年記念日を少しでも祝おうとしてくれたり、なんやかんや支えてくれた彼、ありがとうとしか言えない。
最後まじめに締めたけど!普通に家の中かなり嫌な雰囲気でした!!
本当にコロナ辛かった。寒いし免疫落ちやすいこの時期、皆さんお気をつけください…!
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