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共感とアイデンティティについて

これは自分自身に対するリマインドです。


・ネガティブな思想は低い自尊心に繋がるということ
・悲観主義にはいいことがない
三島由紀夫も「自己否定は非生産的なのでよしちゃった」と言っているけど、本当にそう思うのでリマインドしておきます。あ、批判精神を持つことと、悲観主義や自己否定は別!
・19世紀英国の哲学者ジョン・スチュアート・ミルが示した「他者危害原則」である。 他者危害原則とは、「個人の自由に対する法的・社会的制限が許されるのは、他者に対する危害を抑止するのに必要なときに限られる」という考え
自由、自由というけれど、ミルの他者危害原理は侵さないこと。
・日本はセロトニントランスポーターが短い民族であること。
(地震を始めとする自然災害が多いため、神経症的傾向が高い、また同調性が強いということ)

ハンナ・アーレントが『悪の陳腐さ』でも書いていましたが、ミルグラム実験(通称:アイヒマン実験)でも共感力は同調性に勝てないことがわかっている。

例えば、こんな実験がある。男女の数学能力にはなんの違いもないのだが、女の子は数学が苦手というステレオタイプを植え付けた後に数学のテストをしてもらったら、大幅に点数が下がった。
※脅威さえ加えなければなんら大差のない集団に対して行った実験

これはレッテル張り+ステレオタイプな偏見のコンボで、女だから家事をしなくちゃいけない、男だから強くなくちゃいけない〜みたいな偏見のことだが、みんなが“そう思っている場所”では、そう振る舞うしかなくなるという。田舎などでは、まだそういう偏見が根強く残っている場合、ほぼ変わることはなさそうなので危険な場所からはさっさと逃げる、他人にコントロールされて、自分の人生を無駄にしないこと

人が同調性に弱いのは、人間は徹底的に社会的な動物なので、適切な集団に所属しなければ生きていけないからだ。

同調性の本質はアイデンティティ。正しい集団に所属しているということで徹底的なまでに社会的な動物である人間にとって仲間外れは脳的には殴られるのと同じこと。そしてアイデンティティの確立は排除、仲間外れと共にある。


ヒエラルキーについて
脳にとっては自分より劣ったものは報酬、優れたものは損失。自分を下と比較するときは前頭前皮質が活発化する。この部位は金銭的報酬を考える時にも活発化する領域。それに対して上の階層と比較するときは前帯状皮質下位則部が活発化する。この部位は身体的苦痛や金銭的損失のような負の出来事を処理するとされている。脳にとっては、自分より劣ったものは報酬、優れたものは損失で他人の失敗を喜び成功をねたむように進化の過程で設計されてきた。


男は競争、女は選択
明確なヒエラルキーを使って攻撃するのは男
アイデンティティゲームが始まる


共感ー公平 
共感や信頼は有性生殖から始まった。

オキシトシンを失っただけで母親は子供の世話をしなくなったり、仲間を認識しなくなったり家族愛も消え失せることはアメリカハタネズミの実験で分かってしまっている。たった一つのホルモンなんかで、愛なんてもんは説明可能。神聖だと崇めてきたものはとっくに崩れ去っている。



共感が道徳を破壊する

例えば医者が、手術中の患者に共感しすぎて泣き出しメスを持つ手がぶるぶる震え出したらと考えると冗談じゃないと思うだろう。余計な感情移入など辞めて、さっさと手術を終わらせてくれと願うだろう。

愛は世界を分断する

🍑

共感とはスポットライトのようなもので、それは人を親切にしたり道徳的にしたりするのではなく、他者の苦しみを可視化することで他者の苦難を際立たせリアルで具体的なものにするのだ。ここから共感がなぜ道徳を破壊するのか説明できる。

私たちはスポットライトが当たったところだけに注目し、それ以外のことは意識の外に置いてしまう。

10歳の不幸な少女にスポットライトを当てればそれ以外の子は外に追いやられる。(よくユ○セフ募金とかである、アフリカのリリカちゃんは10歳で親を亡くし、空き缶を拾って生活を…的なあれ)少女の苦難を聞かせ、共感させれば助けたいと思うだろう。それは一種のエゴイズムでそれ以外の子はどうでもいいということになる。

愛を強調すると分断が広がる
"おれたち"と"やつら"、(仲間とそれ以外)で分断した上で強調する。




なんか、共感力が高いこと=優しい人、みたいな変な価値観が蔓延ってるので、共感力については負の側面があることを記述しておく。


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