ドストエフスキー
カラマーゾフの兄弟で、イエスは愛と精神と徳を説いたかもしれないけど人間にはパンと奇跡と権力が必要なんだ。人間は自由に耐えられるような強い生き物じゃないんだと書いていた。
難解な人間関係模様を最初にぶち込んでおいて、中間にキリスト教に対する矛盾点や疑問やグロテスクなこの社会と人間についての話をボコボコ提示していく感じがたまらないね。生きてたら誰しもがおかしいと気付くから当たり前と言えば当たり前なことだけど、そもそも宗教観を踏まえて世の中を見なきゃいけなかったなんて、頭が狂いそうだ。
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