vol.01 Jan-Jun My Personal Single Best 9
みなさんこんにちは!
The Gardenこと三菱マキアート(仮)です。
8月の記事を最後にすっかり生気を失い、なかなか更新出来ていなかったnote。
長引く新型コロナ感染拡大の影響で正直気が滅入っております。
これを読んでいるみなさんは元気にお過ごしでしょうか。来年以降も、健康に細心の注意を払いながら長生きしたいものです。
さて、今年もこの時期がやって来ました!
年間シングル&アルバムベスト...!
音楽ヲタクのみなさんが胸を躍らせるのと同時に、ライターの方々は嬉しい悲鳴(?!)を上げながら記事を完成させていくことかと思います。
そして、私も一応アメリカのポップカルチャーを追いかけている身として、今年発表された数多くの楽曲の中から特に魅力的だと感じた作品をピックアップしました。
先に言っておきますが、日本のアーティストの作品は1枚もありません。今回も、海外セレブウォッチャーとしての視点で執筆しました。
昨年・2019年は、ブログで「ベストアルバム11」企画を行いました。(10枚に収めきれず11枚になったのもいい思い出です笑)
これが思いの外好評だったみたいで、今年は更にパワーアップした企画にしてみました。
1曲1曲にフォーカスしたシングルランキングを執筆し、上・下半期シングルランキング9+9に加え、最後にお気に入りのアルバムの発表も行います。
まずは、上半期シングルランキングベスト9の発表です。
(※シングルにはアルバムのリードシングル・または、正式にシングルとして先行リリースされてはいないものの、のちにミュージック・ビデオが公開されたものも含みます。)
正方形に上手くまとめた方が見栄えが良い上に、Twitterや Instagramなどの媒体にも載せやすいかなと思い、上・下半期でそれぞれ9枚ずつ選んで、解説も加えました。
ちなみになんですが、上半期のこの記事は実は6月に半分くらい書いていて、文章が短かったり中途半端だったりで出せずにズルズルとここまで来てしまいました。
半年温めた分、ボリュームは他サイトに負けず劣らずだと自負しております。
そして、来週発表する下半期ベスト(現在執筆中!)の文章量がこの記事と比較できないほどのボリュームになっています。笑 下半期ベストは読むのがしんどくなるかもしれません...
それでは!まず!上半期ベストからどうぞ...!
※各楽曲タイトルをタップするとYouTubeに飛べます。
気になる曲があればその場で是非チェックしてみてください!
Jan-Jun My Personal Single Best 9
9. Letter To Nipsey (feat.Roddy Ricch)
ー Meek Mill
「亡きニプシーへしたためた“手紙”」
昨年3月に急逝したラッパー、Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)へのトリビュートソングが9位に食い込みました。
ニプシー・ハッスルと言えば、鋭いまなざしで熱いビジョンを持ち、故郷をよりよくするために、音楽を通じて、努力するすべての人に希望や原動力をくれたラッパーとして知られています。
彼のレガシーは今も尚、彼の同世代のラッパーや、若い世代を中心に脈々と受け継がれています。
Sublyricsさんの記事がとてもよかったので合わせてチェックしてみてください。
そんなニプシーへの惜しみない賛辞、彼のいない世界の虚しささえ感じられるようなトリビュートソングは、ミークミルと、彼の後輩で売れっ子新人ロディ・リッチのコラボでリリースされました。
feat.参加したロディ・リッチは飛ぶ鳥を落とす勢いで音楽シーンの最先端を独走している様に思えます。
来年頭に開催される第63回グラミー賞では自身最多となる4部門でのノミネート。いずれも、2019年・2020年を代表するトラックとなった「The Box」「Rockstar」関連のノミネートです。
AppleMusic Awards 2020でも「Top Song Of The Year」「Top Album Of The Year」を受賞したRR。ニプシーの想いを受け継ぎ、全力で駆け抜けた1年だった様に思います。
トリビュートソング、追悼ソングと聞くと、何となく暗く重苦しいイメージがありますが、この曲はさわやかな空気感が漂っていて、彼のレガシーを受け継ぎながら前向きに一日一日を生きていこうと思わせてくれるところが素敵ですね。
8.Stupid Love
ー Lady Gaga
「世界中がピンク色に染まったダンスチューン」
レディー・ガガのキャリア6枚目となるスタジオ・アルバム"Chromatica"(クロマティカ)より、先行リリースされたリードシングルです。
ミュージックビデオはiPhone11のCMにも起用されたため、ガガの曲をチェックせずとも、聴いたことがある方は多いのではないでしょうか。
この曲の魅力はもちろん!ガガの真骨頂である
「ダンス・ポップ・ミュージック」
色鮮やかな衣裳を身に纏った人々が繰り広げる争いが描かれたミュージックビデオも必見です。"Chromatica"という新たな惑星を創造したレディー・ガガの世界にあなたも一緒に住んでみませんか?
7.THE SCOTTS
ーTHE SCOTTS,Travis Scott&Kid Cudi
「歴史に残るバーチャルライブで初披露の新曲」
2020トラヴィス・スコット始動!
トラヴィスがKid Cudi(キッド・カディ)とコラボユニット“THE SCOTTS”を結成し、セルフタイトルを冠したファーストシングルをリリース。
かねてから名コラボとしてファンの間で話題になっていた「師弟」関係の2人。
新型コロナウイルス感染拡大により、多くのライブイベントの中止が余儀なくされる中、若者から大人気のゲーム"Fortnite(フォートナイト)"内でバーチャルLIVEを大成功に収めたトラヴィス。
“THE SCOTTS"はそんな前代未聞のバーチャルLIVE内で初披露され、世界中から注目を集めました。
CDやカセット、レコードはもちろん、フォートナイトとコラボレーションしたデザインのアパレル商品も発売され、4月末はトラヴィスファンにとっては毎日がお祭り状態でした。
これからこのユニットで、どんな活動を展開していくか期待したいですね!
6.Good Guy
ー Taylor Bennett
「あの“ストリーミング世代の申し子”の弟」
イリノイ州シカゴ出身、地道に活動の幅を広げている24歳の若手ラッパー"Taylor Bennett"。
「あれ?この顔どこかで...?」と思った方も多いかもしれません。
そう、彼は「ストリーミング世代の申し子」であるあの超人気ラッパー"Chance The Rapper"の弟なんです!
顔そっくりですね...
強いて言うなら眉毛と髭のカットの仕方がちょっと違うくらいです。笑
この曲は2020年NBAオールスター前夜祭でのパフォーマンスを見て知りました。
アップテンポでとても元気が湧いてくるので特に意味がなくとも何度も聴いています。(急に雑)
5.Sick And Tired(feat.MGK,Travis Barker)
ー iann dior
「コロナ禍に飲み込まれた若者の気持ち?」
エモラップ界で今最も勢いがあると言っても過言ではないiann dior(イアン・ディオール)。そのイアンが「Darkside」ぶりにTravis Barker(トラヴィス ・バーカー)とタッグを組み、そのトラヴィスが「I Think I’m OKAY」ばりに相性バッチリなMachine Gun Kellyを連れてきました。まさにドリームチームです。
近年の傾向として、バンドとしてのロック・ミュージックが衰退していく中で、hip-hopを盛り上げる若い世代のラッパーたちがロックを再定義し、楽曲にロックサウンドを取り入れる動きが活発化しています。(Apple Musicでそんな空気が高まっている曲たちをセレクトしたプレイリストを作りましたので是非..!)
その中でも特に、MGKとトラヴィス・バーカーは一際大きな存在感を放っています。彼らの奏でるロックとラップはかなり相性が良いです。
肝心の曲はと言いますと、めちゃくちゃ盛り上がるワケでもなく、アップテンポ...?ではないのでまさに「気だるい」=“Sick And Tired”です。和訳を引用するとこんな感じ。
“I’ve been losin’ my mind tryna figure it out”
ー 自分を見失っているんだ。理解しようと試みてるけど。
“But I’m stuck in the drought, I guess I’ll start again”
ー 乾いた地面で立ち往生してるんだ。俺はまた始めるよ。
”But I’m stuck in this house, I am my only friend“
ー 家から動けずにいる。ひとりぼっちなんだ。
ミュージック・ビデオでは広いお屋敷(?)の中でパフォーマンスをする3人の姿が印象的です。MGKがリリックを刻む部屋の窓の外にはウイルスの様なものも見えます。
今年は新型コロナ感染拡大の影響で、まさに「Stay Home」(家にいよう)というテーマが世界中で掲げられました。
“hip-hopにロックサウンドを取り入れる”という流行に乗った形で、時事ネタも上手に取り入れたこの楽曲は個人的にかなりウケました。お気に入りです!
4.Taco Tuesday
ー Migos
「ミーゴスが新提案する火曜日のアンセム!」
みなさんは「Taco Tuesday」というキャッチフレーズをご存知でしょうか?
これはその名の通り、「火曜日にタコスを食べよう!」と呼びかけるもので、“King”の愛称を持つNBAスター選手のレブロン・ジェームズが頻繁にInstagramに「タッコチュゥーーズデェエエイ!!!!」と叫ぶ動画をポストしていたことから、“King”というアイコンに次ぐレブロンの代名詞としても知られています(笑)
それに便乗する形で、Quavo(クエイヴォ)、Offset(オフセット)、Takeoff(テイクオフ)からなる3人組hip-hopユニット「Migos(ミーゴス)」がリリースしたのがこの「Taco Tuesday」です。
楽曲の冒頭では「Psych ‘cause it’s Taco Tuesday!!!」「What is it?Taco Tuesday!!!!」と叫ぶレブロンの声が聴こえてきます。
実際、この曲のクレジットにレブロンの名前がしっかり入っているのも面白いです。(楽曲のクレジットはGeniusでチェックすることが出来ます。)
最近のMigosといえば、オフセットが一時は離婚も騒がれたパートナーのカーディBから誕生日プレゼントにランボルギーニをプレゼントされる動画が話題になったり、ちょっと前だとクエイヴォがパートナーのSaweetieとの馴れ初めのDMをTwitterで公開したことで話題を呼びました。
やり取りの内容はインターネット・ミーム化し、世界中でかなり盛り上がりました笑
公私共にさまざまな話題を提供出来るのはさすがプロだなと思います。
こういう「Taco Tuesday」の様なネタ曲はエンタメ的にも盛り上がるので時々リリースして欲しいです!
※記事の導入部分で「この記事は6月に半分くらい完成していた」と話しましたが、取り敢えず順位だけを明言した後、4位〜2位の文章構成はかなりスカスカの状態だったので、この辺りは12月に書き加えています。
実際、この歌を4位に選んだ経緯は思い出せません。笑
4位の曲が本当にこれで良いのか?The Gardenよ...
3.Righteous
- Juice WRLD
「今も尚受け継がれる“999マインド“」
この曲については本サイトこちらの記事で詳しく触れており、Juice WRLDの楽曲は下半期ランキングにも登場するので簡単な紹介だけにします。
「Righteous」ー 2019年12月8日に21歳という若さで命を落としたシカゴのラッパー・Juice WRLD(ジュース・ワールド)の遺作として、今年4月にリリースされた新曲です。
天国からリリースされた遺作「Righteous」のジュースの声は、どこか悲しげで、悲哀に満ちているように聴こえます。
しかし、ただ悲しみに満ちているのではなく、「俺たちはこの困難な状況を必ず乗り越えられる」というポジティブなメッセージが入っていることでより彼の音楽らしく仕上がっています。
「Righteous」は、のちにリリースされた彼の最後のアルバム「Legends Never Die」でも重要なポジションを担っており、心の葛藤や鬱や依存症とのバトルと向き合い、それを克服していくというテーマは他の楽曲からも感じられます。これぞまさにJuice WRLDの音楽の醍醐味です。
彼を思い・偲ぶだけではなく、このマインドを受け継ぎながら、自分の人生をガッチリ生きることが一番大切なのではないでしょうか。
2.Rain On Me (feat.Ariana Grande)
ー Lady Gaga
「2010年代の象徴となった
ディーバ同士のコラボレーション」
hip-hopよりもロックよりも、実はこういう楽曲が一番好きだというThe Gardenの嗜好が見え見えになってしまった第2位の発表です。(笑)
この2人は共に若者から絶大な支持を集める女性歌手で、且つ、マイノリティたちの意見を重んじる民主党の「アイデンティティ政治」を地でいってるところが共通点です。
ジャンルや政治観、ファン層が似ているので、コラボするのも時間の問題かなとは思っていましたがついにやってくれました!
レディー・ガガ6枚目のスタジオアルバム「Chromatica」は全体を通してBloodPop®︎がプロデュースを務めているのですが、彼のサウンド色が一番強いのはこの歌なんじゃないかなと思います。
新型コロナ感染拡大の影響で落ち込んだ世界を再生させるような、強大なエネルギーを持った「Rain On Me」が今年もしリリースされていなかったら、この世界はまた違った方向に傾いていたかもしれません。
「Rain On Me」では“涙”を“雨”として表現し、ミュージック・ビデオでは、降り注ぐ雨に立ち向かう勇敢なアリアナとガガの姿が描かれています。(詳しい歌詞の内容はこちらで見れます。)
悲しかったり、苦しかったりしてただ涙を流すのではなく、「悲しみの雨よ、かかって来なさい」と言うようなメッセージに強いエンパワーメントを感じました。
「ガガと一緒に、死ぬほど泣くっていうことがどれだけ美しく、そして心を癒してくれるものかってことを、世に伝えようってことになったの!」
とアリアナが話しているように、こういったポジティブなアイデアやマインドはどんどん広めていくべきだと思いますし、大きな影響力を持つこの2人が「Rain On Me」を歌ってくれて本当によかったです。
1.Godzilla (feat.Juice WRLD)
ー EMINEM
「早口ラップ・チャレンジがミーム化!」
上半期シングルベスト9・第1位はもうこれ以外考えられません。
EMINEMとJuice WRLDの共作「Godzilla」(ゴジラ)が1位にランクインしました!
この「Godzilla」は、客演で参加したJuice WRLDが亡くなった約1ヶ月後に公開されたため、ミュージック・ビデオには急遽哀悼の意を表するメッセージも挿入されました。共演に誘ったエミネムにとっても、また世界中のhip-hopリスナーにとっても、Juice WRLDの死は誰も予想をしていないことでしたから...。
アラフィフでも衰えることのない勢いで、相変わらず過激なリリックが次々に飛び出してくるエミネムの楽曲ですが、何と言っても終盤の早口ラップには聴くたびに驚かされます。「ゴジラ・チャレンジ」と称された早口ラップチャレンジ動画は瞬く間にミーム化し、ラップの技術に自信がある人々が果敢に挑戦していたのは見ていて微笑ましかったです。(笑)
そして、そんな「Godzilla」が収録されたエミネムのアルバム「Music To Be Murdered By」は本当に私のお気に入りの一枚です。この作品について少し話したいこともあるので、ゴジラの他に、最後にアルバムの話もして記事を締めくくりたいと思います。
「“殺されるべき音楽”」
ー音楽(ビート)で殺人してみようじゃないか。
「Music To Be Murdered By(※)」(直訳すると”殺されるべき音楽”)(※以下、MtbMBと表記)と題されたエミネムのキャリア通算11枚目のアルバムは、“Revival”が酷評され、キレちらかした上に奇襲を仕掛けた前作“Kamikaze”(カミカゼ)に続き、自身2度目のサプライズリリース作品となりました。著名な映画監督であるアルフレッド・ヒッチコックの映画からインスパイアされたアルバムで、全体的に暗く、アメリカで大きな社会問題となっている銃撃テロ事件を彷彿とさせる楽曲“Darkness”や、継父を殺して庭に埋める衝撃的な歌詞の楽曲“Stepdad”など、殺人や流血をテーマにした楽曲が数多く収録されています。ビートと畳み掛ける様なラップで、世界中で日常的に起こる悲劇を、痛みを交えながら表現(※)しているところも特徴です。(※この辺りから、20年前のMMLPと変わらない制作スタンスを感じます。)
昨年、Ed Sheeran(エド・シーラン)が発表したアルバム「No.6 Collaborations Project」に収録された「Remember The Name」に50centと共に参加していたエミネム。今年は、MtbMBアルバムの5曲目に収録された“Those Kinda Nights”で再びエドと共演を果たしました。
エドワードの鋭く尖ったヴォーカルと、エミネムの持つ独特且つ不穏な空気がこれでもかと言うほどにマッチしています。エドワードは、幼い頃にエミネムのラップを練習することで吃音を克服した過去があるそうで、その話を踏まえるとこの2人の共演には感慨深いものがあります。
MtbMBは、アメリカを含む世界中が暗闇にいる今年だからこそ聴くべき1枚です。
先ほど挙げた楽曲以外にも、注目ポイントはたくさんあります。後半もDon Toliver(ドン・トリヴァー)参加曲アリ、“In Too Deep”や“Never Love Again”などの恋愛ネタもアリで本当に最後まで気が抜けません。
インストゥルメンタルにも、映画のようにアルバムの世界観を完成させるピースが散りばめられていて、このアルバムがアルフレッド・ヒッチコック監督の映画をベースにして作られただけあって、まるで、一つの映画を最初から最後まで集中して観ているような感覚に陥ります。俗に言う、「ノンスキップ・アルバム」(※最後まで1曲も飛ばさずに聴きたい作品)とはまさにこのことなのかもしれません。
「この素晴らしい現代社会に於いて、殺人事件はとてもありふれたものになって来ていて、我々はそれに取り憑かれたり魅了されたりする人の集まりとなっている。」
「そして俺は思った。それらを揶揄(からか)うことなく、音楽(ビート)で殺人しないのかと。」
「だから銃を取り上げる前に、まずは俺の話を聴いて欲しい。」
これ(↑)は、MtbMBがリリースされた際にエミネムのSNSにポストされた彼からの手紙(↓)の一文です。
彼は、殺人や銃撃事件を作品のテーマにしたことで、あらぬ誤解を招かないようにとリスナーへ釘を刺すような忠告も忘れません。そして、「殺人ではなく、ビートで殺す」という新たな試みや、「早口ラップ・チャレンジ」のミーム化はエミネムのキャリアに新たな歴史を刻みました。
更に、この1時間4分に及ぶサスペンス映画のようなアルバムが1つの作品だけに留まらず、ー同じ年に、それも年の瀬にー続編までリリースされるとは、(鳥肌を立てながらもMtbMBを楽しんでいた)我々の誰も予想していませんでした。
2020年12月18日に再びサプライズ!「Music To Be Murdered By - Side B(Deluxe Edition)」
この記事の執筆が終盤に差し掛かっていた頃、筆者の耳に驚くべきニュースが飛び込んできました。MtbMBのデラックス盤という位置付けで、“サイドB”というサブタイトルが付いた「Music To Be Murdered By - Side B(Deluxe Edition)」がサプライズリリースされたのです。
ここ数週間、エミネムファンたちの間で噂になっていた「MtbMB Side B」の存在。リリースの話が浮上し、MtbMB本編のプロデュースに携わっていたDem JointzのInstagram投稿で確信を持ったファンの方々も多かったと思います。
他のプロデューサー陣もInstagramストーリーにしたり、人気フィメール・ラッパーのカーディBが「明日楽しみなことがあるわよ」とツイートしたりで、徐々に現実味を帯びて来た「サイドB」ですが、昨日大々的な告知をすることなく、サプライズリリースという形で公開される運びとなりました。みなさんはもうチェックされましたか?
サイドBでは、「MtbMB」本編のトラック9“Leaving Heaven”でコラボしたSkylar Grey(スカイラー・グレイ)がトラック1“Black Magic”にも参加。エミネムの女性歌手とのコラボで代表的な作品といえばRihanna(リアーナ)との共作“The Monster”や“Love The Way You Lie”が有名ですが、スカイラー・グレイはエミネムの作品にとっての「ネクスト・リアーナ」ポジションになりつつあります。相変わらず、叫び声や銃声が鳴り止まない物騒な作品に仕上がりました。
その他、今年セルフタイトルを冠したアルバムを発表し好評を博しているTy Dollar $ign(タイ・ダラー・サイン)も参加や、サイドBの存在を匂わせていたプロデューサーの1人でもあるDr.Dre(ドクター・ドレ)も参加している今作。
前作から一貫したテーマの作品ですが、より濃く、深みを増した「MtbMB」の世界をこれからも堪能していきましょう。
エミネムで始まり、エミネムで終わった2020年は作品のコンセプトと同じように、文字通り沈鬱で暗闇の真っ只中のような一年だったように思えます。しかし、彼がこうして1年の間に2枚もの作品を届けてくれることで、暗い世界の中にも“音楽”という“楽しみ”を見出すことができました。
来年以降も、音楽やエンターテイメントに光を見出し、社会について考えるきっかけをもらいながら、それを何かに還元していけたらいいですね。本noteでも、何か新しい話題や、シェアしたい話題があれば積極的に更新していくつもりです。
Postscript-あとがき-
さて、楽しい時間(⁉︎)もあっという間。
上半期シングルベスト9はエミネムのゴジラ・そして最後にアルバムのちょっとした解説も入れて無事に終了しました。
ここまで読んでみていかがでしたか?
他にも紹介したい!ランキングに入れたい!楽曲はあったのですが...
チャート上位常連の曲をこのnoteで長々と書くのもアレかなと思い(他のライターさんの記事が既にあるのならそっちをまず見てほしいし)、完全に好みだけで9枚選んで9曲の紹介記事にしてみました。
来週のこの時間(2020年12月26日PM8:00-)は、みなさんお待ちかねの下半期ベスト9を公開します。
Black Lives Matter・アメリカ大統領選挙・未曾有の新型コロナ第3波に見舞われた2020年下半期を代表する9つの音楽は何でしょう?
次回もご期待ください!
それではまたnoteでお会いしましょう。
今回も読んでくださりありがとうございました🙏🏼
御賽銭箱はこちらです。(笑)