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中国旅行記 Day2 故宮・天安門

北京二日目。あまりよく寝られなかった。少し眠いが今日は故宮に向かう。

朝食

ホテル近くの小吃の店へ。謎の揚げパンと謎のお粥。美味しいが飽きる味。量も思いの外多い。

バスで故宮へ。WeChatのQRはうまく使えず。外国人には厳しいシステムだ。しかし、バスの車掌さんが優しく対応してくれて、現金支払いでバスに乗れた。厳しいシステムの一方で人は優しい。

故宮

念願の故宮へ。しかし、人があまりにも多い。どこにも長蛇の列ができている。チケットカウンターではクレジットカードが使えた。ちなみに故宮へは予約が必要なので注意。

荷物検査の後、登録してあるパスポートをスキャンして入場。入り口でオーディオガイドをレンタル。なんと35ヶ国語が収録されており、もちろん日本語もアリ。GPSが付いていて、勝手に今いるところの案内が流れる優れもの。40元したが、日本語が少しおかしい以外満足のいくものだった。

入り口になっている午門と太和門を抜けると太和殿へ。ラストエンペラーで印象的だったあの景色が広がっていた。広い、あまりにも広い。本当にここが世界の中心だと信じてしまいそうになる程である。故宮には数えきれないほどの建物があるが、どれも豪華で美しく、そしてとにかくデカい。3時間半近く歩き回ったが、それでも全部は見尽くせなかった。展示品も貴重なものばかりで、中華文明の力強さと偉大さを感じた。そして、日本文化は中国の影響を多大に受けているのだと再確認した。 

太和殿、この世界の中心。ラストエンペラーの世界

故宮を出て、腹ごしらえのため一度王府井へ。雨が降ってきたので地下鉄に乗車。都心では身分証なしでチケットが買えた。昼食は北京名物、炸醤麺。美味しいが飽きる味。少し残してしまった。22元。日本と物価はあまり変わらないように思える。おそらく今の日本が安すぎる。

北京名物炸醤麺

天安門広場

昼食を食べ終えると雨は止んでいたので、歩いて天安門広場へ。天安門広場も予約が必要。ただし、観覧は無料。とてつもなく厳しいセキュリティチェックを通過して天安門の前へ。ニュースで見る北京、いや、「中国」がそこにあった。人民共和国の成立から様々なドラマが起きた現代中国政治の中心地である。警備は厳重だが、雰囲気はそこまで物々しい感じではない。

世界最大の広場とも言われるだけあって非常に広い広場だった。社会主義をモチーフにしたモニュメントや全人代が行われる人民公会堂、そして何より巨大な毛沢東のレリーフを見て、社会主義国を訪れていることを実感し、初めての経験にテンションが上がった。

広場には中国の国旗を持って撮影している人が多くおり、彼らの愛国心や国家への忠誠心の高さを感じた。先ほど雨宿りをした本屋にも習近平や社会主義関連の本が平積みになっていた。それも国民の関心の高さによるものなのだろうか。広場を一周する頃には青空が見え出していた。

天安門広場。スケールが大きい。

前門街

天安門広場を南に抜けるとかつての北京市城の正門にあたる前門の前に出る。その南には繁華街が広がっており様々な北京名物の店や土産物屋が軒を連ねている。やっと賑やかな観光地に来ることができた。しかし、ここに来るまでに2度も警察の検問がありパスポートをチェックされた。だんだん慣れてきたが、いちいち面倒である。街は整備されており綺麗である。神戸や横浜の中華街に近い雰囲気も感じる。歩いているだけで楽しい街である。食べ歩き用の羊の焼き肉串や肉餅が至る所で売られている。

賑やかな雰囲気の前門大街

フードコートタイプの北京ダックの店を見つけたので入ってみる。一人用の北京ダックがあるようだ。一人旅だと食べられないかと思っていたのでありがたい。

席にあるQRコードを読み取りアリペイから注文する方式。こういうところは本当に進んでいる。北京ダック1人前とビールを注文。北京ダックが98元。少し高いが北京に来たからには食べたい。ビールは地元の燕京ビールというビール。12元だった。ビールは安い。先にビールが到着、もちろん瓶ビール。アジアの国で日本以外で生ビールを見ることは稀である。日本がビールに関しては進んでいるということだ。しかし、この燕京ビール、なかなか美味い。東南アジアのビールは味が薄いことが多いが、しっかりとビールの風味がする。後味はスッキリ、苦味は感じない。しかもこの店では冷たいビールが提供された。美味しく感じたのは温度のせいかもしれない。

待つこと30分。北京ダックが到着。なんと目の前で丸焼きのダックを切り分けてくれた。薄いクレープの皮に巻いて食べる。美味い。ダックの皮の脂がカリッと焼き上がっていて、非常に美味しい。タレとの相性もバッチリだ。ペロリと完食。最後の方は少し飽きが来た。北京の料理はそういうのが多い。

北京ダック。薬味と一緒にクレープに巻いて食べる

夜の前門大街はライトアップされて綺麗だ。前門もライトアップされて美しい。一度天安門広場の夜景も見に来たいものだ。明日は朝から万里の長城に向かうので、今日こそ早く寝よう。

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