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にーにー
2022年2月22日 00:21
今冬最後の雪が降る。頭上の雪雲が通り過ぎれば、春がやってくるのだという。うっすらと積もり辺りは白色に染まっているのだが、真冬とは違ってやはりどこか春に近付いていることを感じる。耐寒性のプリムラが紅色に縁取られた黄の花を咲かせていて、遠い空の向こうには確かに春があることを教えている。 プリムラの花を撮ろうとスマートフォンを向けると、花の映った画面に雪が落ちて六花が咲いた。綺麗な結晶は画面の熱です
2022年1月21日 10:23
いつもより影が暗い。カーテンから漏れる光は仄かで、部屋までを明るくするには至らない。次に気付くのは異様な静けさで、窓の外を覗くと予想通り銀世界が広がっていた。木々も屋根も白に染まって、元の色を忘れてしまいそうだ。 毎朝のはっきりした音があるわけでもないのに、どうして静かだと思うのだろう。耳に慣れすぎてあるのに聞こえない音さえも、雪の積もった日には無くなってしまうということなのだろうか。音は細か