英語の発音を伸ばすには?

英語の話や留学の話を続けていきますが、続いては、英語の発音について。

これ、本当に一番厄介な問題です。私の中では今でも凄く葛藤があるもので。でもとにかくどう取り組んだか、取り組んでいるのかを書きます。

私はもう海外在住歴が、人生の半分を超えました。それでも私の発音はまだ日本語の癖が残っていることを自覚しています。だけど、それで相手に伝わらないっていうことはないですし、特に不自由はしていません。カタコトの日本語英語でないことは確かです。

色々と言われているのが、5歳か遅くても13歳までに本物の英語にふれる機会がある(留学ですね)とネイティブな発音が出来るとかいうことを聞きますが、私の周りの人の英語を聞いていると、それはやはり一理あるかな、と思います。

例えば昔留学先で、日本人の女の子の友達ができたのですが、彼女は英語はあまり話せなかったけれど、発音はやたら良いと感じていました。その人は小学校時期の数年を海外で過ごしており、やはり音の感覚は残っているものなんだ!と思いました。

じゃあ、13歳超えちゃってからではもう発音はどうしようもないのか?!と言われると、それは違うと思っています。

大学に行ったとき、これまた綺麗に英語を話す日本人の留学生友達がいました。どうやって綺麗に話せるようになったの?と聞いたら、彼が言ったのは、

「とにかく真似して言ってみて、録音して自分の声を聞くこと!」

と言われました。自分の声を録音?って思いますが、これ、本当にいい方法です。とにかくフレーズをヘッドフォンで聞いて、リピートして録音してそれを聞くのだ、と。それで限りなくネイティブに近いと感じる発音になるまで、短いフレーズででも繰り返し練習するといいよ、と言っていました。

実は興味深いのは、私がその彼と仲良くなったのがほぼ15年ほど前です。そして、数年前に会う機会がありました。15年前には彼の英語に日本語の癖なんて微塵も感じなかったのですが、数年前に会った時には、彼の英語が日本語っぽく少し聞こえたことにびっくりしました。何がこの15年で変わったのか、、、それは私の「耳」でした。もちろん彼が日本に戻ったことも影響しているとは思います。

発音を良くするにはネイティブの発音を聞いて、リピートしてみること、これは絶対と言えます。それはCDであれ、何かの教材やドラマや映画、何でも良いと思います。

で、その自分の声を録音して聞く。

耳と口を鍛えることです。

別に誰かと話すわけではなくても(もちろん会話が一番ですが)、自分の声を録音して聴き比べると、うげっと思う自分がいました。

私の中で、英語で発音が一番難しいと長年思っていた単語は、、、、

McDonald (マクドナルド)

です。日本語読みで言って伝わった試しはありませんでした。海外でもよく日本人はこれが言えないとジョークで言われるくらいです。日本ではよく、waterと言うのが難しいと言われたりしますけど、マクドナルドの方がよっぽど難しいです(断言。未だに抑揚に苦戦します。英語ではマックともマクドとも言わないのでさらに厄介です。

もちろんこれ以外に難しい、滅多に使わない単語は山ほどあるのですが、やはり日本語にない音というのは舌の動きが違うので難しい!です。

で、先月、思い立ってアメリカンイングリッシュ発音というクラスをオンラインで取ってみました。これで発音の意識は変わるかな?とここにきて思ったので。

結果、本当に大きな気付きがありました。

まずそのコースの毎週の宿題が、アメリカ人が交わす会話を何度も聞いて、抑揚なども真似て録音して提出し、それを採点されるというものでした。発音に納得するまで練習するものでしたが、色々コツがあり、いざとなるとちょっと緊張も加わってか、上手く言えない部分がありました。でもまぁまぁかな?くらいで提出していましたが、平均して80点という評価がつけられました。

英語はやはり国によってなまりがあり、アメリカ英語とイギリス英語では本当に全く違います。慣れないと聞き取れないのも事実。私はカナディアン英語なのでこれまたちょっと違うわけで。。。

発音のクラスでは、発音のコツもいっぱい教わりましたが、何しろ目から鱗だったのは、

「自分が間違っている発音をしていると、しっかり自分の声を聞いて自覚しなさい。」

ということでした。そうですよね、とにかく耳ができていないと自分で発音を良くすることは出来ない。だって自分の変な癖が聞こえないですから。

ネイティブの発音になりたい!!!とよく言う私に旦那がいつもいうのは、

「何で?癖って個性だよ。いいじゃない十分それで。」

、、、まー確かに。伝わらなくて苦労はしていないのです。でも憧れるわけです。

発音のコースをとって発音が向上されたかというと、口の中の意識は変わりました。舌の位置とかいうものはやはり知って損はありません。日本語と英語では舌の使い方とか全く違うので、もうこれは練習あるのみです。

だけど、一番大切なのはやっぱり、日本語の癖はある程度あっても、人に伝わればいい!そこです。そして、伝わらないほどの癖は何としてでも取り除く努力をすべきだと思います。

一つだけこれはわかりやすい!って思ったものをここに。

RとLの発音の違いとコツ。

舌を喉の奥の方向へ丸めてRと言います。この時、舌の先は口の中のどこにもついていない状態です。丸まって口の空間の真ん中にあります。

Lは、舌が軽く前歯の後ろに触る感じです。えーの口から舌を持ち上げて前歯も裏にちょんと触る。その感覚です。

で、もう一つのチェック方法は、

RとLと交互に発音しながら、それぞれ発音直後に息をスーっと吸い込みます。

この時、Rを正しく言えていれば、舌の上の部分に(口の上顎)風を感じるのでそこがスーっとします。

Lを正しく言えていれば、舌の両サイドに空気が通るのでスーっと感じます。上に風通りはありません。

Rの時サイドにスーっとした感覚があるなら、舌の位置が違い、発音も上手く出来ていないということになります。

やたらにRLを意識して発音するのも難しいですが、Thなども日本語にはないものなので、一人家ででも口と耳をトレーニングして、発音するときに意識すれば絶対音に変化は出てくると思います。

発音の完璧さを私はもう求めてはいませんが、極力正しく発音することを目標に、これからも地道に努力はしていこうと思います。上には上がいますし、発音だけ鍛えてくれる学校とかもあるそうですが、ひとまず、自分なりの努力でこれからも頑張ろうと思います!

で、時折自分の声の録音。是非やってみてください!


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