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君にドラえもん。

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ドラえもんのひみつ道具がタイトルの短編小説です。
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2024年1月の記事一覧

グルメテーブルかけ

グルメテーブルかけ

彼女が胃腸炎になった。
彼女は胃腸が弱いのか、冬は毎年のように胃腸炎になっている。

「何か食べられそうな物ある?」
その問いに、弱々しく首を振る。

「無理しないで、水分だけは取ってね」
そう言って、枕元にポカリスエットを置いた。
部屋を出ようとすると、微かに彼女の声が聞こえた。

「どうしたの?」
「……ハンバーグ食べたい」

今の君に1番似つかわしくない食べ物の登場に、思わず笑みがこぼれる。

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どこでもドア

どこでもドア

台風の過ぎ去った沖縄は、まるで君を待っていたかのように爽やかに晴れていた。

「ねえねえ、晴れてるよ!」
嬉しそうに君が笑う。

そして自慢げに、
「すごくない?昨日まで飛行機飛ぶかもわかんなかったのに」
と、ドヤ顔を見せる。

「本当に来てくれたんだね」
「どこまでだって行けるよ」
「ホント?ベトナムとかでも?笑」
「うん」
そんな、当たり前みたいな顔して。

「簡単に会える距離じゃないでしょ」

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