見出し画像

未来のためにできること「自分の取扱い説明書を作る」

自分を知ることが未来を守る説

子どもを大切にしてくれ

わたしは保育士として子どもと関わる仕事をしていました。
「未来のためにできることは何か」考えた時、思い浮かぶのはやはり子どもたちの顔です。

たいへんベタではありますが、仕事中、
「未来を作っていくのは子どもたちだなぁ」
と思わせられることが本当にあります。

仕事をしているわたしたち大人は、現在の社会を作っています。
そんなわたしたちは本を読んだり、上司や講師に教えて頂いたりして、過去から学びます。
そうして実際に得たものや作ってきたものは、次に繋げなければ無駄になってしまいます。
わたしたちにとって、子どもたちの存在は未来への希望です。

このように、社会が歴史を重ねていくためには、世代ごとの役割を機能させることが重要です。

過去から学び、現在を作り、未来に託していくのです。

そのため「子どもたちのためにわたしたち大人ができることは何か」考える視点は未来のために重要である、というのがわたしの考えです。

自分の取扱い説明書を作ってくれ

保育士としての経験を踏まえてひとつだけ挙げるなら、
子どものために大人ができることはまず「自分の取扱い説明書を作ること」です。
これは「冊子にして配りましょう」というわけではありませんよ!

ノートに書きだしてみてもいいですが、頭の中でもいいのです。

「これをするのが得意で、これをするのは苦手」
「こういう時はこういう感情になりやすい」
「こんな感情の時はこういう行動をしがち」など、
自分ってどんな人?を把握していくことです。
わけも分からず自分に振り回されないようにしてほしいのです。

自分を大切にしてくれ

なぜなら、大人が辛いと子どもも辛いからです。

大人は完璧ではありません。
一生をかけて成長していく生き物ですから。

わたしは保育士として子どもたちに関わっていく中で、正直に言いますと、「うまく促せなくてごめん」「良くないお手本になっちゃってごめんね」などと思う場面が度々ありました。
例えば、つい感情的になって言葉の選び方を間違えたり、疲れた態度で関わってしまったりです。
するとわたしは余計にストレスを感じて、体力的にも気持ち的にも辛くなってしまっていました。

良くないのが、辛いときには「生き残らなければ!」というサバイバルモードがオンになってしまいます。すると、攻撃的になったり、自己中心的になったりしてしまうのです。

さて、大人がストレスを感じている時は、子どもたちも一緒にストレスを感じていることが多いです。
大人の様子を敏感に察して、ストレスを感じて、体力的にも気持ち的にも辛くなってしまっています。

もちろん、成長していくにあたって、ストレスを感じることはとても大事です。
しかし、余計だったり過剰だったりするストレスは、子どもの柔らかい心にずっと残る傷になってしまうことがあります。
また、サバイバルモードの大人の態度や行動を参考にしてしまう可能性があります。

子どもたちは態度では平気な顔を見せたり、話を聞いていなかったり、反抗的な姿勢を見せたりすることもありますが、大人の様子をきちんと受け取っていることが多いです。
吸収期間である幼少期に受け止めた大人の態度や行動、感情へのレスポンスが、大きくなってから出てくるという子もいます。

わたしたちが過剰に辛い思いをしないためには、余裕を取り戻すことが大切です。
「そういうこともあるよね」「ま、いいか」
と思えると楽ですよね。

ここで取扱い説明書の出番です。
「あ、今の自分、こんな気持ちになっているなぁ、何でだろう」と自己分析できると、心の余裕が生まれます。
また「こういう気持ちになっちゃうときは、こうすればいい」とあらかじめ対策方法が分かっていると、視界が狭まっている時にも後悔しない行動を選択できることがあります。

まとめ

  • わたしは大人だけど完璧じゃないと認め、取扱説明書の必要を覚える

  • セルフコントロールに努める

ただ、自分の取扱い説明書は自分で読んで自分で使うというのも大事かなと思います。
夫婦など育児仲間だと共有することが大事ですが、基本、自分をコントロールするのは自分だよなぁと、わたし自身思わされる日々です。

ここまで読んで下さってありがとうございました。



見出し画像はUnsplashnote thanunが撮影した写真です。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?