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球体関節人形が泣く夜は

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書いた詩や歌など。これから、ポエマーな自分も認めていきます。noteに歌や詩をかいたらこちらに追加していきます。 ゆー。
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#詩のようなもの

今日の歌

今日の歌

まだ寒し

   猫と布団にくるまりて

窓の隙間に     香る梅の香



フォトグラフ

余計な機能と思いつつ

            昨年の 

 今日の思い出に  一人きり泣く



小さなかごに   タオルとブラシ
   
    自堕落よのうと川縁を歩く

ガス代に悩む     騙して銭湯



小さな財布とにらめっこ

     春が欲しくて   花を選ぶ

桜に桃に   

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あなたはわたしのこころのさくら

あなたはわたしのこころのさくら

あなたにあいたい

あやまりたいのに

あなたをひどくきずつけた

あなたもわたしをきずつけた

あなたがたいせつなのはまちがいないのに

あなたはそっぽをむいている

あなたはかわいくてかわいくて

あなたのかみはいつもさくらのにおいがほのかにかおった

あなたをうんだ

あのひのきおくををおもいだす

あなたがうまれたやよいのつきのさくらのかいかせんげんのひに

あなたをはじめてだきあげたとき

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孔雀の花火    フェイジョア

孔雀の花火 フェイジョア

フェイジョアが咲いている

懐かしい 懐かしい花が咲いていたその病院の植え込みに近寄る

針を刺した乳房から滲んだ血の色に似てるなとギュッと痛む胸を押さえた

庭の真ん中に植えられていたフェイジョアの木に花が咲いているのを見つけた子供の時の心を思い出した

果実は緑色だったはずなんだけどとフェイジョアを植えてくれた父親を思い出したら痛む胸が余計にチクリと痛んだ

フェイジョアもさくらんぼも桃

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