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人生に迷ったら、他者の人生を辿れ。

送別会ラッシュと引っ越し準備を言い訳に、完全に毎日更新が途切れた。
だが、これで良いのだ。決め事をするほど、私は守れなくなる人間だ。
むしろよく7日くらい連続で投稿できたものだと、だいぶ低めのハードルを越えた自分を褒めておく。


今一番の悩みは、と聞かれたら、迷わず「仕事」と答えるだろう。
次の就職先について、もっと言えば今後の人生プランについて、もやもやとした問いを堂々めぐりさせているここ数日である。

移住友だちのお母さまに先日ご飯に誘われたので、そんなもやもやをぽつりと漏らしたとき、「本屋に行きなさい」と言われた。
やっぱり本を読むのがいいのか、と思ったが、その次に言われたことは、「気に入った本があれば、その作者を調べなさい」ということだった。
意表を突かれた助言だった。先走って「本読めばいいのね」と思い込んでしまった自分を恥じた。

そのお母さまも、以前キャリアに迷った際に友人に言われたことだそうだが、要は目指すものが分からない人は、目指したいと思う人の人生を辿れ、ということだ。
その作者がどういう経歴を辿ってきたのか、そういう経緯でそういう考え方に至ったのかを知ることで、自分の目標になるものが見えるようになるのかもしれないね、と。

あくまで、その人の経歴をそのまま辿れ、と言っているわけではない。
そのお母さまもそれを実践はしたが、実際は別の道を辿ったと言っていた。
これは北極星を見つけるための1つのツールであって、絶対のものではない。

だが、なんだか確実に、今の自分に響いた助言だった。
なんというか、答えは自分でみつけなきゃ、と思い込んでいたのだと思う。
やりたいことや目標は自分で考えて見つけるものだと。

しかし、30年生きてきても「これ!」というものが見つからない私から、今さら何が湧き出てくるというのか。私はいまだに何を私に期待をしているのか。
自分の中になにもないなら、他人の人生を参考にするのもひとつの手なのだ。そう気づいたときに、すっと肩の荷が下りた気がした。

そのお母さまの話を聞いたとき、今年の年初だったか、さんまの夢を叶えるテレビに出ていたある美容師のことを思い出した。
木村拓哉が大好きなその美容師は、木村拓哉がドラマで演じた美容師に憧れて美容師になり、そのドラマで出てきた美容院そっくりの店を開業したという。
こういう夢の叶え方もあるのか、と驚いた。
始まりはドラマの模倣であれ、ちゃんと実を結んでいる。
二本足で美容師として自分の人生を生きているその美容師が、純粋にすごいと思ったのだ。

私はたぶん、その美容師にとってのキムタクを、まだ見つけられていない状態だ。
いや、見つけなくてもいいじゃん、という意見も結構聞くが、私はどうやら見つけたほうが良い性分らしいことも分かってきた。まったくもってめんどくさいわ自分。

とりあえず、本を読んでみようと思う。
前から本は読むほうではあるが、今度は作者にもフォーカスを当てて。
そうやって、「やっぱなんか違うな」と思えば、また違うアプローチをしていけばいい。

いつ死ぬかもわからない人生、こうなったら不安を抱えながらも悩みに悩みぬいてやる。

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