オノ・ナツメ「LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋」感想
一度くらい、クリスマスをヨーロッパで過ごしてみたいな、と思う。
日本のクリスマスは独自の進化を遂げているので、キリスト教メインの国はどんな風に祝っているのか知りたいのだ。しかしヨーロッパのクリスマスは日本の元旦のようなものだろうから、実際に行ったら店が閉まっていたりして不便なのかもしれない。
オノ・ナツメ「LA QUINTA CAMERA―5番目の部屋」ではイタリアのクリスマス(ナターレ)が描かれる。みんなが故郷に帰る前にやるパーティー。伝統料理にパネトーネ。
日本からの留学生は、旅費を節約するためにクリスマスを一人下宿で過ごす。寂しい、かと思いきや、友人たちから次々電話やファックスが来る。
BUON NATALE AKIO!!!!(よいナターレを、アキオ!!!!)
本の舟に乗って、私は空想のイタリアへ旅する。