映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」感想

 ニューヨーク・タイムズ紙でファッション・コラムを担当していた写真家、ビル・カニンガムさんを追ったドキュメンタリー映画。

 ストリートファッションも、有名人が集まるパーティーも、デザイナーたちのファッションショーも、分け隔てなく撮影するビル。

 多くの人は、
「権威のある人が良いと言っていたから良いのだろう」
 と判断を他人まかせにしている。
 100%まかせてはいなくても、どこかで他人の価値観に頼っている。
 彼のように、自分の審美眼だけでものを見られる人は貴重だ。

 ビルのお金に対する考え方にも共感した。
 お金をもらうことで不自由になることが、どれほどの損失か。
 ビルは常に笑顔でやれる仕事しかしない。

 写真が好きな人だけでなく、おじいちゃん好きにぜひ見てもらいたい映画。
 ビルは本当に格好良くて、可愛い。

この記事が参加している募集