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20221005 一緒に暮らしている鳥の話

一緒に暮らしている鳥が2羽いる。
文鳥という種類の小鳥だ。
2羽は同い年で、一緒に家に迎えた。
もう7年も前の話になる。

雛の頃からさし餌(スポイトなどを使い
親の代わりに餌を与えること)をして
育てた2羽は手乗りに育ち、私の手の中で
昼寝をするのがお気に入りだ。


撫でられることも大好きで、小さな頭を
私の指にコツコツとぶつけたりして催促を
してくる。


群れの一員と思っているのか、私がカゴの
近くから離れようものなら、強い剣幕で
呼び鳴きする。


文鳥は私をパートナーに選び、メスなので
タマゴを産んだこともある。
(もちろん無精卵)


鳥と暮らしたことのない方に、話をすると
あまり信じてもらえない時が多々ある。
好きだからと言って、特別に贔屓目にしているというわけではなくて
本当に意志の強い愛情深い生き物なのである。

文鳥の寿命は一般的に7〜8年と言われている。
中には10年以上生きるコも、最近では多い。
なのでわが家の鳥たちは、高齢の域に
さしかかっている。


私は動物が好きだ。
小学生の頃に犬と暮らし始めて以来
ほとんどの時期を生き物と一緒に生活して
過ごして来た。

私にとって動物との暮らしは生活の一部。
特に、今一緒に暮らしている鳥たちには
偏愛...というくらいに愛情を感じている。


大袈裟かもしれないけれど、鳥たちに会えて
私は自分の中にある愛情を知った。


それまでの自分は随分勝手に生きてきたと
思っているし、実際に自分のことで精一杯
すぎて、正直心から他の誰かを思いやることを
知らなかったと言っても過言ではなかった。


けれど、一緒に暮らし始めてから私は自分の
心に今まで感じたことのない気持ちが芽生えた
ことに気がついた。

そんな気持ちをくれた鳥たちには感謝で
いっぱいだし、信頼を裏切るようなことは
絶対にしないと決めている。
何ごとにおいても鳥ファーストで生きている。

そんなわけで自分が鬱で絶不調の時も
何事より優先して鳥のお世話を行っている。


鳥は朝型なので、規則正しい生活をする
ためにはもってこいの同居人(同居鳥)
かもしれない。
私は夜型なので、助かっている。


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文鳥の1羽には持病がある。
定期的に通院をして、一日3回投薬が必要な
生活を1年ほどしている。


秋になり、その1羽の体調がいよいよ悪く
なり、たびたび辛そうな様子が見受けられる。


波があるものの、いつどうなるのかわからないような状態が実はここのところしばらく
続いている。

いつでも覚悟はできているし、後悔ないように
できることは全てしているつもりだ。
けれど、お別れを想像するとそれだけで
涙が溢れてしまう。

今までも何度も持ち直してくれているから
また今回も安定してくれることを祈る。


私の愛であり、良心である、大切な存在へ
心を込めて。

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