僻地ー牛

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2つ上のステージ

“文化資本”とは何だろうか お金持ちの家庭に生まれることか? 家族仲が良いことか? wikiによると 「金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産」 らしい 曖昧すぎる でもだからといって「世帯年収〇〇万円以上」とか「住んでいる地域の平均所得〇〇万円以上」とか「両親が大卒」とか の指標で測れる気もしない そもそも文化資本=経済格差という話ではないし 自分は文化資本を測定する目安として、「2つ上のステージが見えているか」というものを提案したい。 た

    • 死に至る病🟰新卒僻地配属

      キケルゴール氏の「死に至る病」 この本より絶望について詳しく語っている本を私は知らない (まだこの本は全部読んでないけれど) ①他人との付き合いには限りがあるが自分自身とは永遠に付き合っていかなければならない ②自分との付き合いに問題が生じた時に「絶望」する ただし、絶望するから死に至るということではないく、絶望=「死にたいと思うけれど死ねない状態」≒「死に至る病」である (詳しくは本を読んでほしい) 新卒僻地配属は別に直接的な死ではないが、 勤め続ければ本社と

      • 許さない

        2020年 6月 俺は勝った。 大手金融機関総合職1社、そしてこれから就職する企業の1社、計2社内定を得た。 このコロナ禍にも関わらずだ 周りの同級生は内定を持っているのが半分で残りの半分はまだスーツを着ているが、彼らを尻目に俺は人生を進められる。 2020年9月 俺は面接で嘘を付かず、笑顔にもならず、ロジックとコミュニケーション能力とスペックと試行回数とメンタルだけで全ての選考を突破した。 どれだけ文化資本が無かろうが、性格が悪かろうがある程度以上の学歴があった上で

        • どうせ幸せにはなれないのなら1/2

          18歳 東京にやってきた。希望とエネルギーに満ち溢れていた。失敗もした 20歳 否が応でも自分が変わってしまったことに気がついた。何かが壊れた 22歳 初めて目に見える結果を出した。俺の物語の第一部が完結した。 23歳 俺はこの世の主人公じゃなかったのかも知れない。 僻地配属されて全てを失った。 24歳 なんとか命を繋ぐことができた。再就職をしたが社格は落ちた。 25歳 22歳の俺が描いていた人生の縮小版を生きている そして今 四半世紀かけてやっと理解した 俺

        2つ上のステージ

          就活と恋愛は同じではない

          TLに、こんなツイートが流れてきた「恋愛弱者で就活上手く行ってる人見たことない」 ええ… いや、ここに居るし、俺の観測範囲にはたくさんいるぞ。 仮に「就活うまくいった」 を「有名大学から相応以上の大企業含めて複数の内定を取得した」とした場合だが。 まず、恋愛と就活は違う。 (恋愛弱者とはおおよそ“恋愛経験のないもの、経験が少ないもの”のことだろう) 恋愛は1人の人間に認められたら成功する。かなり運ゲーの要素が強い。 対して就活は、一次面接から最終面接まで複数人

          就活と恋愛は同じではない

          ミソジニーを拗らす三十路になっていく

          ミソジニーとは… 女性に対する嫌悪や蔑視のこと 数年前からだろうか、 X(Twitter)を見渡すと フェミニスト叩き、アンチフェミ叩きに男尊女卑、差別、逆差別、黒アワビ二毛作、私たちは買われた。〇〇な方の性別、無産様など… 男と女の対立煽り? のような用語が飛び交っている そして、少なくとも数年前まではその争いを見ても何も感じなかった。強いて言えば「暇人だなぁ」と思ってた その後、大学を卒業して僻地配属され、短期離職した。 昔の友人の家を転々として、追い出された

          ミソジニーを拗らす三十路になっていく

          「ずっと58」2/3

          典型的な“地方の公立中学校”の校内偏差値58 というのはどういう層だろうか ①クラスの中で定期テストは5番〜10番あたり ②5教科合計平均点350点のテストなら400点辺り ③塾には通ってないが、塾に通ってる層の平均よりも点数が取れていて「こいつら何のために塾通ってんだ?」と感じる ④塾通いして400〜450点キープの層には「俺も塾通えばいい点取れるわw」と感じる この層を「14歳の俺ゾーン」と呼ぼう その後、俺は偏差値を7上げて“偏差値65”の入試を突破した

          「ずっと58」2/3

          「ずっと58」1/3

          みなさんこんにちは 「ずっと51」です。 あ、間違えた。「ずっと58」です。 ケアレミス、ケアレミス。 今日もよろしくお願いします。 中2の夏に地獄の農園送りを経験した後、2学期はの三者面談があった。 そこで中学教師に質問をされた 教師 「このテストの結果を、50を平均として表したものを何て言うか知ってるか?」 自分 「????」 (わからなかった) 教師「“ヘンサチ”だ、1年後にこれと「内申点」を基準にして行く高校を決めるから覚えておくように」 (今とな

          「ずっと58」1/3

          中学生の時に引いた「職場体験先ガチャ」の話

          10年前 中2の夏 「職場体験」があった 中学校の近くにある会社に行って仕事を体験するともの そしてその体験先は、抽選で決まる 人気上位は 税務署とか博物館とか、なんとなく楽そうで面白そうなところ 楽そうな税務署を第1希望、 ○○農園を第8志望にしていたが ガチャの結果は○○農園だった 農園送りにされる友人と、俺たちこんなに運の悪いことが…あるのか?という話をしていた 真夏の農業は地獄だった ミミズが這い回って汚かった (田舎に移住して農業をやってみたい人

          中学生の時に引いた「職場体験先ガチャ」の話

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 3/3

          11/27 ××町から来客 なぜか現地社員は“××町”を強調する 俺は川の外側はまだ行ったことないんですよねー、景色がいいんで行ってみたいなーと言った、言ってしまった。 ここは昔、国府が置かれていた神聖な場所 ××町には今でも昔ながらの集落が残っている 夜、死んだ顔で加湿器を洗っていると、先輩に話しかけられた 先輩も、数十年のキャリアの中でこの部署が人生で1番辛いらしい 「この部署に来た時、意味のないローカルルールなんて失くしたほうが効率が良いと思ったよ、でもよそ者だ

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 3/3

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 2/3

          8/15 お盆だ あのとき、俺のことを「左遷」呼ばわりした大学の同期が底辺ユーチューバーになっているのを見つけた 酒を吞みながら動画を全部見た 非生産的かつ低脳、バズる要素が見当たらない クリエイター適正のない彼には、段ボール工場で荷物を出し入れする仕事とか向いてそうだなと思った 8/18 先輩に倉庫に呼び出された 「ここに開けてしまった段ボールがあるから全部閉めて欲しい」 「わかりました」 「ごめんね、全部俺が開けちゃったからね」 (途中で気づかなかったのかな…) 「あ

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 2/3

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 1/3

          2021/3/30 そうだ、twitterは消そう。卒業式後の飲み会でそう決めた。 あの時ユーチューバー君に言われた「左遷」という言葉が頭から離れない。そりゃあ実質無職に左遷はないだろうよ。 残りの就職する2人は都内勤務。この部活用アカウントを見るのは俺にとって毒になるじゃないだろうか、さよならツイッタランド。 4/1 俺の名前は岡森 入中(おかもり いなか)。 某県の青延(あおのべ)市配属に配属された新社会人だ。 今日は会議室でオンライン入社式がある。独りで4時間。 画面

          僻地ー牛誕生秘話 青延川脱出編 1/3