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「客観的に観る」私の新たな実践術

「もっと客観的な目線を持った方がいい。」「俯瞰的に物事を見た方がいい。」時折耳にする言葉だ。他人から言われることもあるし、私が誰かに対して言っていることもある。また私自身に対しても「やっぱり客観視って大事だよな。」と時折感じることもある。なので普段から私は「客観的でありたい」「客観的になりたい」と感じ日々生活を送ってきた。

しかし、一方で私はどの程度、具体的に客観視を実践できてきただろうか?そもそも、客観視を実践するために、私は何を意識してこれまでやってこれただろうか?

恥ずかしい話だが、何一つ「これだ!」と胸を張って言えるものがない。全く意識できていなかったか?と言うと、そんなことはないとも感じる。私は、周囲の反応や空気感をよく観察しながら、言葉を選び発言してこれたように思う(思いたい)。でもそれはあくまで想像の域を出ることはない。本当に私の態度や発言が他者から見ても客観的だったか?と聞かれると、振り返って「Yes」と言えるまでの確固たる自信はない。

と考えてみると、私はこれまできっと「やれている気」になっていただけで、実際には「客観視」が思っているほど精度高く実践できてきたわけではないだろう。

今回、あることがきっかけで、私は自分の「客観視」が不十分であることに気づくことができた。この記事では、そのことを私自身の備忘録のため記録しておくとともに、今後の自分へのチャレンジとして、今の私が実践できる簡単な方法について書いていきたいと思う。

客観視の不十分さに気づいた経緯

きっかけはオンライン会議だった。新型コロナウイルス(COVID-19)による緊急事態宣言以降、私の働き方は、在宅でのリモートワークが中心となった。必然的に会議もzoom等のオンライン会議ツールを使って実施することが日常茶飯事となった。

私はコロナ禍以前からプレゼンテーションや会議の主催をさせていただくことが多かったが、自分の主催する会議・プレゼンテーションにおいて、自分がどう見えているか?具体的には、私自身が話している映像や音声を見たり聞いたりする機会はほとんどなかった。もしくはたとえそういった機会があったとしても避けてきたように思う。

会議がオンラインになったことで、録画・録音にさらされる機会は確実に増えていった。それは、オンライン会議ツール自体に録画機能が付加されているためで、私は容易に自分がプレゼンテーションする姿、ディスカッションする姿を目の当たりすることになった。

客観視して気づけたこと

録画・録音は私の古い記憶を呼び起こした。耳慣れない自分の声、表情、話すスピード、レスポンスの速度と伝え方。どれをとっても違和感ばかり。「あぁ。。やっぱり自分の声を聞くのは嫌だな。」と心底感じた。自分の声や話している姿を見たり聞いたりすることから逃げたいという瞬発的な感情が起きた。

でも今回はここでもう一度立ち止まって考えてみることにした。幸いにも周りには音声配信に取り組む仲間が集まっていたからだ。私も自分の音声を聞くことで何か自分を変えていけるのでは?と思った。

実際その予感は当たっていたように感じる。私は自分の音声を聞くことで、これまでパートナーや同僚からのフィードバックの言わんとしていることの本質をようやく理解できてきたように思う。

自信過剰、マイペース、他者リスペクトの不十分さ。他者がアドバイスで踏み込めるスペースにはどうしても限りがある。家に例えるなら、いくら親しい仲の友人宅へお邪魔したとしても、勝手に冷蔵庫を開けたり、クローゼットを開けることはしない。ましてや本題では対象がヒトのココロに関わる部分だ。他者は慎重に慎重を重ねて私にメッセージを送る。

つまり、細部にこだわってまで自分自身にアドバイスを送れるのは、まぎれもなく自分をおいて他にはいないということだ。過去の私にとっての最高のコーチは、今ここでその録画・録音を見ている「私」自身なのである。

これからの客観視戦略

ではどのように取り組んでいこうか?録画・録音こそオンライン会議ツールやスマホで簡便にできる時代となったが、大切なことは、それをどのような頻度で収録し、自分自身の振り返り(内省)に時間を割けるかだ。そもそも、私自身がブラッシュアップしていきたいスキルのうち、何にプライオリティーを置いて実践していくのがよいのだろう?

【ブラッシュアップしたいスキル】
 ・プレゼンテーション
 ・ファシリテーション
 ・英会話

【割ける時間】
 ・できれば60分だが、現実的には30分かな?

【方法】
 ・できれば映像が良いが、概ね音声だけでもイケるかも!?
  →だとすると、スマホのボイスレコーダーを回すだけで手軽だな。

そんなことで、何でもまずは音声を撮ってみることにした。手始めにルーティーンとなっている毎日のオンライン英会話レッスンから。

収録した音声を聞いてみると様々な気づきがある。「"v"の発音がイマイチだなぁ」 「もっとゆっくりはっきりと話してもよかったなぁ」「ここは話し出す前に少し間隔をおいてから話し出した方がよかったなぁ」など。これって、自分以外はアドバイスできないことだな。と改めて感じた。

あとは、どう自分自身をmotivateしていくかだ。こんな時こそ仲間作りだと私は思う。同じように自分を変えていきたい仲間、同志を募って一緒に実践しシェアし合ったり、談笑したり。そんなことを続けていってブラッシュアップしていければ素敵だなぁと思う。

まずは自己を開示し、そこから少しずつ一緒にダンスを踊ってくれる仲間を見つけよう。そんな風に感じたとある日曜の朝であった。

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