見出し画像

トリガー

一昨日の夜だったか、YOASOBIの先月のライブ動画「アイドル」をYouTubeで視聴した。
MVは見たことが何度かあるが、あまり歌詞は知らない。
「推しの子」の内容も知らない。

それでも、エレクトーンで弾きたい気がしている曲。
どちらかというと積極的に弾きたいのは子どもの方だが、上級の楽譜しかまだ販売されていない。

エレクトーンに合いそうな楽しい音だな、と満足に動画を視聴したのだが…

ふと気になってしまった歌詞の最後、「愛してる」。
言い切ってる感じだけど、それって何だろうな、と何となく思った。
そういえば少し前の歌詞には「本物の愛」ってあったような。
愛には偽物もあるってことか?
それは何かの勘違いとか?

ぼんやりと取り留めなく思っただけのことだったが、不安感が訪れたので驚いた。
それは数日前にもう治ったと思っていた、不安定へのトリガーが残っているということではないか。

慌てて思考を停止させた。
考えるのは構わないが、不安定になりながら考える必要性は全くない内容。

ただ、そんなトリガーが残ってしまっているなら、「アイドル」を弾くにしてもしばらく後にしよう、と決めたのが視聴した日だった。
弾いている「夜に駆ける」が、下手なりに仕上がってきたので、次の曲を探し始めたところだった。

実は「アイドル」の楽譜は、既に子どもが持っている。
が、子どもも、その難度高い楽譜にトライするかをまだ決めていない。
私にも難し過ぎる。
待てば、中級の楽譜が販売される気がするくらい有名な曲。
なので、エレクトーン用のデータを購入していない。

…そして今日。

珍しく長時間エレクトーンを弾きまくっていた子どもが、何かがないと騒いでいた。見に行くと譜面台には「アイドル」の楽譜。ないのはデータだった。

まだ買わないと子ども本人が決めたのだから、ないのは当然。
そう伝え、本人も思い出したらしかった。

それでも、やる気満々だった様子なので、試聴用で途中で切れてしまうものだが、データをエレクトーンにダウンロードした。
その途中までの音色でなら、聴くだけではなく弾いてみることもできる。

初めの少しだけだが、私が右手の音を何となく弾いて出してあげた。
子どもは結局、弾いてみることもしなかったのではないか。
別な曲が気になったようだったので、「アイドル」はまだしばらく後になるのだろうと思った。

…その後の夕食時。

今日の子どもは運動不足だが、珍しくエレクトーンをたくさん弾いたという話になった。「まだ買わないって言ってたデータが、ないとか騒ぐくらいやる気だった」という話を夫にした。

すると、子どもが「ママ、『アイドル』弾いて。」と言い出した。
思わず「え。」と、疑問形というよりは拒否る方向の返答をしてしまった。

内心ギクリとしていたのが、どれくらい伝わったのかは知らない。
私が弾くのがいつになるかは、もっと知らない。


見出し画像について
Adobe Firefly(Beta)
Text effects: "beams of light in the dark"
Text effects fit: Tight
Font: Acumin Pro

この記事が参加している募集

#今こんな気分

75,466件

#AIとやってみた

27,790件